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テーマ:アメリカ旅行記/生活記(952)
カテゴリ:異文化に触れる(・∀・)アメリカ編
ZUKIN and The CITY 3 (ニューヨーク旅行記)
〆のデザートが各々アイスクリームとシャーベット(銀色の器までキンキンに冷えている)だった為、すっかり冷え切ってレストランを後にしました。 とる子は引き続きSATCの巡礼の旅を続けたいと言うので、アタクシは別行動を提案いたしました。 だって、オフィシャルグッズとか、まったく興味ないし。 とる子のSATCにかける情熱たるや韓流ドラマロケ地ツアーのオバサマのよう。 超方向音痴なとる子に一人旅をさせるのもいい勉強になるだろう・・・ということで、彼女をニューヨークの街に放り出しアタクシは5番街方面に向かったのでした。 既に4時を回っていたので、MOMAに入るには(5時閉館)厳しい時間帯だけど、滞在中行けるかどうかわからないからせめてミュージアムショップだけでも寄っていきたいと思いMOMAのデザインショップに行きました。 美術館併設のショップの方が広いです。道を挟んで向かい側にあるデザインショップはそれに比べるとこぢんまりとしていますが、品揃えが微妙に違う。 どれもこれも価格は若干お高めですが、面白い商品がたくさん♪ MOMAに入館していないのに、MOMAの紙袋を抱えてその足で5番街を歩いて、ロックフェラーセンターに。 あのスケートリンクとクリスマスツリーが有名なところ。(時期的にクリスマスツリーはまだ飾っていなかった) スケートリンクに目をやると、滑るでもなくただ抱き合ってキスをしているカップルが。リンクの周りをぐるっとまわりこんで写真を撮って、帰ろうと思って再びリンクを見たら、あのカップルまだやってるよ(-公- ;) 何しに来てるんだ?彼ら。 その後、駅に帰る途中5番街のデパートに立ち寄り、世界で11番目に大きい(←中途半端なアピール)というセントパトリック教会に入ってみました。 ちょうどミサか何かをやっているようで、神父さんが話をされていて、頭を垂れてお祈りをしている人々が数十人ほど。 アタクシはジャマをしないように周囲をぐるっと回って見仏(ブツ)。 この場合、「仏」ではなくて「像」っていうのかね。宗教云々はよく分からないから、建物や面白そうな聖人たちの像などを見て周るわけです。 ポイントは像や絵が美しいか否か、笑えるか否か、です。 気がついたら、グランド・セントラル・ターミナルでとる子と待ち合わせた時間10分前になっていて、慌てて地下鉄に乗り込みました。 そのターミナル駅ってのがかなり巨大で、待ち合わせをしたお店がちっとも見つからず、構内を彷徨うこと1,20分。←ということは、30分くらい遅刻 アタクシがいくら海外仕様の携帯を持っていても、相手も持っていないとほとんど役立たずです。 携帯電話がなかった時代の不便さを再認識いたしました。 機嫌が悪そうなとる子に「ところでこの駅のロビーの天井見た?」と聞くと「見てない。」とのこと。 「ものすごく広いし、絵が描いてあって面白いから、絶対見ておいたほうがいいよ!」と、えらく疲れた表情をしているとる子をさっきまでアタクシが何度も通った中央ロビーに案内しました。 「道には強いんだけど、建物の中入っちゃうとてんで弱いんだよねぇ~。駅構内とかショッピングセンターとか、けっこう苦手でさ・・・」と言い訳をしながら、逆にこの駅で全く迷うことなく待ち合わせ場所にたどり着けたとる子って実は「やればできる子」なんじゃないかと思う。 いったんホテルに戻って、夕食を食べるおおまかな場所を決めたアタクシ達はチェルシー方面に向かいました。 「チェルシーと言えば、道行く人はみんなゲイっていうくらい、ゲイのカップルが多い街らしいよ。」 「ほう、昨日見たカップルを越える美形かつ強烈なカップルを目撃できるかもね。」 とわくわくしたものの、雨脚はどんどん強まり「行けば何とかなるだろう」と思っていたレストラン(というか、カフェっぽい店)は既に閉店状態。 アタクシ達アジア人にはカフェとレストランの微妙な営業時間区分というのが、なかなか理解できません。 そんな状況下にも関わらず、とる子はSATCの映画で主人公が結婚式前日パーティをやったというレストラン前で写真を撮れて非常に満足そうだ。 「っていうか、ウチラもこのレストランで食事すればいいんじゃない?」 「あの人たち(SATCの登場人物)が特別な日に来るくらいなんだから、バカ高い上に予約がないと入れないって。」 「ふーん、そうなんだ。確かにコース料理とかで、ガツンと出されてもほとんど食べきれないで残す結果になりそうで恐ろしいな。」 とぶつぶつ話していると、店の中からパーチーな服を着た男女がぞろぞろと出てきました。 ガイドブックによると、SATCな高級レストランの近くに「家庭的でリーズナブルなフレンチレストラン」があるというので、庶民派かつ小食なニホンジンである我々はそちらに流れます。 店は確かに家庭的かつ、落ち着いた雰囲気で地元の人でそこそこ賑わっていました。 ウエイトレスのお姉さんもフレンドリーで「あら?アナタのブーツ可愛いわね。どこのブランド?」と聞かれ、「おぉサンキュ。しかしノーブランドなんだわ。」と曖昧に答える。 ←これが例の佐清ブーツ。 「キミのスケキヨ(@犬神家がかぶっていた白いマスクのようなツルンとしたカタチの)ブーツに目がとまるとは、彼女なかなかチェルシーなセンスしてるね。」 「チェルシーなセンスってどういうことよ。」 「キャリー(SATCの主人公=セレブっぽい)系ではないよね。もしニューヨークに住むとしたらやっぱりこの辺のほうが落ち着くでしょ?」 「確かにシモキタ(下北沢)のような雑多な雰囲気はあるね。」 案の定、とる子はメニューがさっぱり分からないと言うから、適当にナニカのスープとサーモンのナントカソースがけを2人でシェアし、アタクシはワインを注文いたしました。 「ホワイトワイン、プリーズ。あ、彼女は飲まないからグラスワインね。あたしゃ辛口がいいんだけど、辛口って英語でなんて言うん?」 「えぇっ!?私アルコールは飲まないからそういうの分からない。」←どこまでトルコに染まってしまったのだ? 「ノット、スイートね。甘くないやつ。」 「?」 「スイートなワイン、ノー!」 「ハハン、ドライね!」 「そうそうドライよ、ドライ。そうか・・・アサヒスーパードライは辛口ビールだもんね。あぁ一つ学習したよ。サンキュー!」 見たことのない色(店の照明が薄暗く、キャンドルのもとなのでよく分からないが、多分緑色っぽい)のスープはどこかで食べたことのある野菜の味がして、そこそこ。赤いソースがかかったサーモンは付け合せも含めて全て美味しかったです。 お姉さんオススメの辛口白ワインもすっきりしていて美味で、すっかりいい気分で店を出るころには閉店時間11時をまわっていました。 「あれだけしか料理頼まなかったのに、よくもここまでねばったものだね。」 「しかしスープ一皿を2人でシェアして飲むってのは、人生初の経験だよ。」 「一杯のかけそばの可哀想なファミリーもビックリだよね。でも場所が場所(ゲイのメッカチェルシー)なだけに、ウチラも仲良しなレズビアンカップルだと思われたかもしれないよ。」 「ところで、この雨のせいでゲイカップルどころか誰も歩いてないじゃないかっ。もうタクシー拾って帰るよ!」 「そうだね。でもアタシは結婚式前日パーティのレストランが見れただけで十分。」←入ってないし、見たのドアだけなのに。 マンハッタンはアタクシの長年の想像よりもコンパクトな街で、チップを払ってもタクシー千円以下でホテルまで帰れました。 東京では(跳ね上がる料金が)恐ろしくてタクシーなど滅多に乗らないけれど、ニューヨークってタクシー安いのね。 しかも上海と違って、タクシーがけっこう走っていてすぐにつかまるのが嬉しい アタクシ達が乗ったイエローキャブには全て後ろの座席に「今、どこを走っているのか分かる」カーナビと、お天気予報などを写している小型テレビが付いていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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