発熱、咳嗽、出血
急に発症したものは誰だって驚きますし、困ります。そんなときは、迷わず救急に来てください。
でも、時間が経ってから来院されると困るものがあります。
1.
『昼にやけどした。
その後は何も気にせず遊んでいた。
夜中になって、やっぱり気になるから診てほしい。』
遊ぶ暇があったら、早くに来てほしいです。
また、熱傷にも軽傷-重傷があります。
初期段階で適切な処置をしないと、治りが悪かったり、跡が残ることがあります。
2.
『母(あるいは父、養父母、高齢者)が2~3日前から具合が悪そうだった。
食餌も取れていないようだ。
昼は仕事で忙しいので、なかなか連れて行けなかった。』
と言って、夜間救急を受診されます。
お仕事、ご苦労様です。共働きで大変なのでしょう。
でも、その間、お母さんは自宅で一人だけですか?
昼間に悪化していたらどうします?
もしかしたら、帰宅したときには息してないかもしれませんよ?
不幸な転機をとったときに、家族の反応のなかで、下記の二つのパターンがあります。
A.
『もっと早く連れてきてあげれば良かった。』
本当にそう思っていますか?
事情はいろいろお有りでしょうけれども、残念ながら結果は一つしかありません。
B.
『何とかならないのか?』
たいていの医療現場では、迅速且つ適切な処置がされていると思います。
結果に結びつかない原因の一つとして、初期治療の遅れがあります。
上記(1、2)のように救急でない方が夜間救急を利用されると救急外来は混雑する一方で、各病院、飽和状態にあるのかもしれません。
その結果が昨今、救急車のたらい回し事件を引き起こすことになります。
救急外来を利用される方々のご協力が必要です。
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