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カテゴリ:読書メモ
自転車解禁になったモト。
行動範囲も広がって、夏休みを満喫しています プールもほぼ毎日通って、真っ黒になってます。 姉の結婚/西 炯子 全8巻。 東京で不倫を繰り返し、恋愛を諦めて故郷中崎(長崎?)に帰ってきたヨリ。 中学時代は太っていじめられていたけれどイケメン医師に成長した既婚の真木に言い寄られて、 さらに職場の後輩、仕事関係者に紹介された新聞記者、バツ2の作家にアプローチされ・・・。 というあたりは元女子向けの少女漫画だなあと思うけど、 親との関係、14歳違いの妹、留意子の思い。 通りすがりの未婚の母、真木の妻が過保護な実家と断絶したその後、 ヨリの両親、等々、色々な家族の形が描かれています。 「姉の結婚」というタイトルなんだから留意子をもうちょっと見たかったです。 ヨリと父の関係よりも留意子の方がずっと重いのに、解消されないまま、 ヨリは結局逃げっぱなしのままのラストがちと不満。 大奥(12)/よしながふみ 家斉と黒木の尽力によって赤面疱瘡が克服される。 家斉と御台の関係。やっぱり女は強いなあ。 黒船来航で以下次巻、ってひっぱりかたがうますぎてツラい(^_^;) きのう何食べた?(10)/よしながふみ 志乃さんの結婚話、佳代子さんが孫にかかりきりになってちょっと淋しいシロさんとか。 親宅の大掃除や中年太りと薄毛を気にするケンジとか。 いや~リアルで、うんうんと読みました。 18歳だった志乃さんも26歳。シロさんも前巻で50歳になりと年齢を重ねていくのがいいです。 フランス人は10着しか服を持たない/ジェニファー・L・スコット 表題のインパクトが強いけど、10着はコートやインナー、タンクトップは含まず、 1シーズンでの10着。なら、なんとかなりそう? 断捨離本やこんまりさんの方が手順が丁寧で判りやすいかも。 世界は終わりそうにない/角田光代 角田さんのエッセイは「そうそう!」とおしゃべりしたくなります。 親なるもの断崖/曽根富美子 青森から室蘭の幕西遊郭に売られてきた4人の少女の物語。 16歳の松恵は将来を誓った人がいたのに父親の病のため売られ、 初日に客を取らされ直後に自殺する。 松恵の妹お梅。松恵の墓を室蘭に建てるため11歳にして自ら女郎になる。 13歳の武子。売られる前提で育ち、女郎ではなく芸妓となるため過酷な稽古を積む。 お梅と同じ11歳の道子。容姿に恵まれず下働きとなるが、自ら劣悪な環境で女郎となる。 幕西遊郭一の女郎となったお梅を中心に描かれています。 好きな人と病身の道子を連れて逃亡を企てるもつかまり道子はお梅と間違われて殺される。 売った親をうらまず「腹一杯食べさせてやりたかった」という道子のやさしさが切ない。 その後、道子として隠し部屋で客を取るが出産。 死産だったものの他の女郎と「食べちゃった」と口裏を合わせて 「小さいね」「あの人に似ているよ」「ちゃんと供養してもらおう」というシーンで涙。 お梅が製鉄会社勤務の大河内に身請けされ結婚するまでが1部。 第2部。かわいい女の子、道生を授かり「世界一幸せな子」と慈しみ育てるも、 近所の男から狙われ、道生もいたずらを受け、お梅は相手の子をケガさせてしまう。 大河内の母、ばっちゃんが「大河内の人間として育てる」と諭し、お梅は姿を消す。 反抗する道生に嫌われても体を張って、道生を守るばっちゃんがすさまじい。 お梅が「神様と暮らした」と語った言葉が切なくて泣けます。 親子で過ごした短い時間が幸せであったことが救いだけど、悲しくくやしい。 作者の地元での物語ということもあり、北海道の開拓史や製鉄による町の賑わいの描写が 圧倒される内容とよく合っています。 小説ちはやふる中学生編/時海結以 2~3巻。 新と由宇の関係、詩暢の中学時代、太一の彼女が出来るまで、です。 詩暢の環境を読んで、コミック本編の詩暢の気持ちがより理解出来ました。 だんだん、文章に慣れてきて読みやすくなってきました。 愛してるなんていうわけないだろ/角田光代 角田さん、22歳の初エッセイ。 他のエッセイのように「そうそう!」とはならないけれど、 飾らない表現が小気味いい。 その夜、妻に最期のキスをした。/横山文野・山口智久 きいぼさんの読書メモで気になり読みました。 32歳で肺がんの宣告を受けた妻文野さんのブログの書籍化です。 ガンは余命が判るから気持ちの整理も身辺整理も出来るんだろうなと思っていたけど、 闘病はそんな生やさしいものではなく。 抗がん剤の副作用、闘病鬱、次々に転移する病巣。仕事とお金の不安。 ネットで闘病仲間が、亡くなられた事を知りショックを受ける。 抗がん治療薬イレッサが薬害による承認取り消し訴訟が起き。 文野さんには効果があったことから薬自体ではなく処方する医師の問題と訴える。 夫智久さんの献身的で文野さんの気持ちに添った付き添いに脱帽。 医師が「効果のある薬が来年には承認されるから」と励ます。 日々、進化する医療でもまだまだ治せない病があるんですよね。 ちはやふる、コミック新刊発売が翌月になっていてがっくり 大好きな物語は読みたいけれど、終わりに近づいていくのがさみしい複雑な気持ちです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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