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カテゴリ:時相へのコメント
更新さぼりぎみ。
遅れながら、ノーベル賞に関連した記事を書こうと思う。 実は、ここのところ色々なことを考え、そして調べていた。書く気になればネタはいっぱいあったのだが、思考の連続を妨げたくなくてブログはどうでも良くなっていた。 それで、気になっていたことの一つが今年のノーベル賞のこと。 私は、決して俗に言う理系ではない。当然、対称性の破れだとかCKM行列がわかる人間じゃない。 だいたい、複素位相なんて、位相と聞いただけで蕁麻疹が出そうだ。 でも、いろいろな報道から感じたのは、益川博士は天才なのだなと。もちろん、ノーベル賞をとる人はみんな天才級なのだが、あえてタイプ分けをすればということ。小林博士は超秀才型が天才に到達した人、南部博士は超天才、下村博士は天才級努力家なのだと思う。 小林博士は研究室に入った時、過去の著名論文をしらみつぶしに解読していたという。だから、あらゆる知識を身につけていて、実験にも通じているという。それゆえ今のポジション(つくばの高エネ研の所長?)があるのだと思う。 では、益川博士は? 一応大学の教授だが、一教授にすぎない。では、どんな生活をしているのか? 実は、森の中のログハウスではないのだろうが、自然な感じの家に奥様と住まわれているらしい。 BBS放送をyoutubeにアップしてあった画像 どうだろうか? 別荘風のリゾートハウスに住まわれている。 この様子からは、自分を大事にする自由人の感を抱く。 それから、家を出る時間とか風呂に入る時間などが細かく決まっているという。風呂に入るのは9:36なのだそうだ。このような話しは、天才打者のイチローを連想させる。余計なことを考えなくても良いことはルーチンの中に押し込んで、好きな研究に集中するという合理的考えが読み取れる。 受賞後の将来を担う子供たちへの言葉では、努力しなくても続けられる好きなものを、早く見つけなさいと行っていた。また、実際の受賞講演を見る限り、実は英語を読む(当然、物理の論文)ことは全然苦にしないことも見て取れる。でも、しゃべらない。 大学入試では、英語は0点でも他の科目で1,000点中800点を取る作戦だったという。それも、受験機会は一回だけとう条件がある中で。 当然数学と理科系科目は100点という狙いなのだろうが、こういうのがめちゃくちゃすごい思うのだ。 でも、英語は読めるんだよね。だって、受賞講演では海外の学者の名前をすらすら言っていたから。 受賞理由となった業績についても、アイデアが出てからは、暗算で行けたと言っていた。 あの難しい行列をこねくりまわしていたはずなのだが... つまりCKM行列のうち、カビボの理論の部分はしゃぶりつくしていた。で、行き詰まった最後の瞬間に閃いたということらしい。と言う経緯を聞くと、受賞が決まった瞬間の「嬉しくない」の理由も少しわかったような気がする。 数学的には、既存の行列の発展なのだろうと。しかし、物理学的には、トップクォークとボトムクォーク存在の予言になった。 ただ、ここで、今まで誰も考えなかったアイデアが閃くところが決定的に違うと思う。 モデルの条件をいじるのは結構ぐじゃぐじゃになることが多いはずだから、結局スタートからやり直しってことになりかねない。条件を変えたあとで暗算やって見て確証を持つというのは、数学的センス抜群じゃないとできないと思う。 やはり、ノーベル賞を取る人は偉人なのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月14日 00時04分13秒
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