不要不急
久しぶりに書きます。年末から始めた現場がほぼ完了しました。あの頃、今の状況を誰が想像することが出来たでしょう。テレビでは四六時中コロナの怖さをあおり、不安を募らせます。そんなニュースや政府等の会見でしばしば出てくる言葉が ’不要不急”なにか違和感を、なにかモヤモヤを感じながら聞いてました。だいたいにおいて、不要不急は自分が決めることであって人それぞれ違うもの。ましてや他人に押しつけるものでもない。それを全員画一化した行動をとれと暗に言ってるのが私に違和感を感じさせたのでしょう。この曖昧さ、責任は個人でという政府の思惑にうまく合った言葉なんだなぁと悲しい気持ちになります。そもそも不要不急があってこそ人それぞれの個性が出るわけで不要不急な行動が多ければ多いほどその人の深みとなって蓄積されていくと思うのです。不要不急をムダな、余計なと言ってしまえばそれまでですが、そのムダこそ人間らしさなのではないかと思います。以前にも話しましたが、建築でもムダな部分があってこそゆとりや美しさがにじみでてくるもの。機能性、合理性ばかりを追いかけると面白くない家になってしまいます。今こそ不要不急な行動を創造しましょう!外に出ろとか好き勝手して良いと言ってるわけではないですよ。自分が置かれてる環境の中で出来ることを。今日も天気がいいです。大手を振って外に出歩ける日が早く来ることを妄想しつつ楽しいことがないか考えてます。