2024/05/18(土)12:35
便秘の8割はおしりで事件が起きている!
「便秘は、大腸が原因」と信じて疑わず、
日々腸活に励んでいる人たちに、新たな気付きを与えてくれる一冊。
著者は、大阪肛門科診療所・副委員長の佐々木みのりさん。
元皮膚科医で、肛門科に転身した1998年には、女性肛門科医は全国で8名でした。
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便秘には、おなか(大腸)の便秘と出口(直腸・肛門)の便秘の2つのタイプがあり、
次のことが当てはまる場合、出口の便秘が疑われるそう。
・腸活してるのに便秘
・排せつ後にお尻を拭くと紙に便がつく
・温水洗浄便座がないとつらい
・ニオイおならがよく出る
・出始めの便が硬い
・下着に便がつく
・実は痔で悩んでいる
毎日排便があっても、スッキリ出し切れずに出口(おしり)に残っていれば「便秘」で、
便秘難民の8割は、この出口の便秘とのこと。
腸活して一生懸命よい便をつくっても、出口で渋滞してコロコロ化した便があると、
そこに新しく軟らかい便が下りてきても、2階建て構造の出口の便秘になってしまうのです。
下剤に関する注意事項や、便通のための生活指導(食事、睡眠、運動、副交感神経)、
さらには、トイレ作法についても、「なるほど!」というアドバイスが目白押し。
著者のブログや大阪肛門科診療所のHPにも、多数の関連記事が掲載されていますが、
本著はそれらを分かりやすくひとまとめにしており、大変読みやすいものになっています。