いざこざの外

私たち夫婦間のジンクス「２年に１度、悪い事が起こる」

悪い事と言っても、それが一定周期に来るのであれば
自分達にとって必要な出来事なんだろうし、人生の毒出しというのか
帳尻合わせとでも思って、まぁ適当に乗越えるしかないだろうと
その年が来る前に２人で話します。気合いを入れても仕方が無いし
まぁなるようになる、そんな感じでしょうか。
実際、ジンクスは人生の転機となるような出来事とペアで来るので
あながち「来るな」とも言えない面があります。
だから話しの結論は、いつも決まっています。
「警察沙汰になった事を思えば、他はもう大した事ない」

そして先日、ある会社の原稿料未払いが発覚しました。
その会社とは依頼書や契約書も全て、メールで行っていた為に
振込通知書も来ないので、私は支払い状況を全く把握してなかったのです。
何だかお金の収支が合わないと、一つ一つの振込金額を確認した旦那が
１年近く経って、ようやく気がつくという体たらく。
担当者に連絡して確認したところ、事務手続きのミスだったらしく
不払い金については分割して振込してもらえる様になりました。
今度から仕事の数と会社名を全て確認して、残高照会をしなくてはと
自分も反省。大きなトラブルにならなくて、本当に良かった。

一安心したところで、ふと考えました。
去年の夏から仕事を受けて来たのに、入金は過去に２回だけ。
なんでもっと早くに気がつかずに、丁度計った様に秋に発覚したのかと。
予言の成就ではないけれど「２年に１回のトラブル」は口癖の様になっていた。
更に「でもどんなトラブルも怖くないし、上手く切抜けられる」と確信していた通りに
物事が運んでいくのです。トラブルが来ない方がいいけれど、きっと来る。
来たら「ほらね」と納得してしまうあたり、考えようによっては
トラブルを待ち望んでいるかの様な雰囲気でもありました。

最近、自己啓発絡みで「口ぐせ」や「アファーメーション」といった
自分の発する言葉で事態を好転させていくというものが目につきます。
ポジティブ思考を外に表して、まず自分を騙すと言った風に解釈していましたが
実際言葉には、とんでもない力があるのだと思い知りました。
しかも何年にも渡って思い込んでいた上、ご丁寧に夫婦で確認し合っていたのだから
「魔力」もとっておきレベルになってしまっているのでしょう。

以前に「３５歳にして魔法使いを目指す」という内容の日記をアップしました。
何の事はない、最寄り駅に行くまでの間にある幾つかの信号に引っ掛かることなく
いつでも思い通りに通りたいという、それだけの話しなんですが。
実は。かなりの確率で信号達は私を待っていてくれる様になっています。
いつもタイミング良く通れるか、止まってもすぐに青に変わる。
それが普通になって来ているので、どうしてそうなるのかは分からない。
ただ出来なくなる時には決まって、自分の中にイヤな感じを抱えています。
荒い運転の車に腹を立てる時もあったり、道を塞ぐ様に並んで歩く人にイライラしたり。
そうでなかったら「何となく今日は、信号に引っ掛かりそう」と漠然と思っていたり。
信号待ちと、２年に１度のトラブル。日常の小さな事と、人生の一大事。
区別していたけれど、どちらも全く同じ現象だったのです。

世の中には大変な事が沢山あるし、お気楽な考えで全てを乗り切れるはずもない。
そう考えがちだけれど、だからこそ良い事だけを考えて、良い言葉だけを口にする。
それがどれだけ正しい事なのか、７年という時間を費やした今になって分かりました。
分かっただけ、ありがたいというところ。再来年に学習の成果が出る、はず。
修行と検証の日々は続きます。

今日の絵。
カベと言うタイトルが書かれたえんぴつ描きの絵。１９９８年１０月という日付入り。
写生ではなく何かの依頼で来たと、実に曖昧な情報のみ。