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井原線ふるさとじゃ~ナル

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2023.04.23
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4月23日(日)晴れ
 平櫛田中美術館がリニューアルオープンから5日、館内の作品鑑賞だけでなくでんちゅうさんの芸術鑑賞を体感してほしいということでこのコースを紹介します。
 井原駅からの最短で井原駅から平櫛田中美術館往復する野外彫刻めぐりのコースです。もちろんメインは平櫛田中美術館での作品鑑賞ですが、平櫛田中翁生誕の井原市にはまち並みに野外彫刻がそこかしこに設置されています。
 どうぞ美術館への道すがら芸術鑑賞をしながらゆっくりめぐる健康ウォークをお楽しみください。
 
【平櫛田中美術館&田中苑 野外彫刻めぐりコース】
 ( 距離 :2.1㎞ 目安時間:約30分(片道:15分) 歩数:約3,000歩)

 スタートは井原駅、駅舎を出発して目の前に広がるのが駅前広場、足元をご覧いただくとタイルが敷き詰められ駅前の地図になっております。
 それでっさっそく野外彫刻を鑑賞して歩きましょう広場の端にある作品が「扇」です。
 作者は澄川喜一氏(島根県生まれ)、高さ 3.255m(支柱:2m:徳山みかげ石灰白色)(扇 1.255m:インド赤みかげ石)
 「扇」は、井原市に伝承されている那須与一の屋島の合戦での一コマが表現されています。作品の奥側に足跡のマークがございます。ここから駅舎を見ていただきますと、駅ビルが弓、シンボルタワーが矢、そして扇の日の丸の穴の向こうに矢の先端が見えます。屋島の打ち寄せる波の先の小舟で美女が掲げる日の丸の扇を射てみよという平家の挑戦状、これに総大将の源義経が指名したのが弓の名手、那須与一でした。結果は見事に一発的中。この戦功により那須氏は備中荏原荘を恩賞として領したのです。

 正面にまっすぐ伸びるのが駅前大通りです。左の歩道を進みますと次なる
作品「はじらい」です。作者は桜井裕一氏(山形県生まれ)。平櫛田中に師事し、家業が大工だったので幼いころから木彫に親しみ、若くして優れた技術と表現力を備えた木彫家として認められた。体が弱く大病を何度もしたため戦後は主に塑像を発表した。平櫛田中賞選考委員もつとめた。
 ナイーブで抒情的な資質を持ち、清楚な女性像の秀作が多い。

 歩を進めてアクティブライフ井原の正面玄関にある作品が「TO THE SKY」です。
 作者は、駅前広場にある「扇」と同じ澄川喜一氏。
 アフリカ産の黒みかげ石の研磨したシャープなかたちは、知性を表現し、自然の割肌は力を象徴する。空に向かってゆるやかにのびあがるかたちは、井原市の未来への飛躍をイメージすると共に近代的な建築と調和し、さわやかな空間を生み出す。とは作者の解説。

 アクティブライフ井原の隣のビルが井笠地域地場産業振興センターで、玄関脇にある
作品「裸婦」です。作者は千野茂氏(新潟県生まれ)。裸婦像を得意とし穏やかで温雅な作風で知られる。
 この裸婦像は、昭和25年に制作された初期の作品で、第35回院展に出品され、第1回大観賞・日本美術院賞を受賞した。若い裸婦の内側から訴えてくるような美しさが表現されている。

 歩を進めてトマト銀行井原支店を左折すると正面にリニューアルした田中美術館改め「平櫛田中美術館」が見えてくる。左に井原市民会館、みぎに「田中苑」がある。

 美術館に入る前に田中苑で田中さんの代表作「鏡獅子」にご挨拶。 南入口左手の樹木が田中苑の秋の風物詩「櫂の木」で見事な紅葉を観に来る人、スケッチする人が多くシーズン中はライトアップされます。この櫂の木は井原市木之子町出身で東洋のビール王と呼ばれた馬越恭平翁の孫にあたる方が、中国に行った時に持ち帰った苗を井原市に寄贈し、昭和49年に 植樹したものです。
 南東の植栽の中に立つ作品「飛翔」は市制施行30周年記念として建てられたモニュメントで澄川喜一氏の作品です。
 田中苑は、市民の憩いの場として昭和51年に供用が開始された5240㎡ の日本庭園、東京・北の丸公園内にある池や岡山市の西川緑道公園を設計した造園家で環境デザイナーの伊藤邦衛が手がけられました。井原盆地の周辺の山々を借景に小田川の水脈により豊富な水でせせらぎを創り街の中心とは思えぬ自然豊かな憩いの場となっております。

 周り水路の中央に田中さんの代表作「鏡獅子 獅子奮迅像」がある。
 もちろん作者は、平櫛田中氏。製作は1955年、鋳造1974年、高さ232㎝、材質ブロンズ。
 モデルは六代目尾上菊五郎、昭和11年の歌舞伎舞踊「春興鏡獅子」を25日間通い通して場所を変え観察し六代目と相談しこの後シテのポーズとしたというエピソードがある。
 鏡獅子の製作は、何体もの試作を重ね、約20年後の昭和33年、2mあまりの大像として完成し、国立劇場正面ロビーにすえられている。

 「鏡獅子 獅子奮迅像」の後ろには座右の銘「今やらねば・・・」の石碑があり、そのわきを登っていくと田中さんの師「岡倉天心先生像」が「不老庵」を見守っている。
 苑内の小径を進むと飄々と今にも歩きだしそうな「良寛来」、滝の上に小さな「長寿明王」、芝生の中に水戸黄門として有名な水戸光圀の像「西山公」がある。いずれも平櫛田中作である。

 さあ、そろそろ「平櫛田中美術館」に入館します。
 美術館での鑑賞は、玄関のまばゆいばかりの「五浦釣人」で始まり帰りに岡倉天心モデルの「五浦釣人」に挨拶してゴールの「井原駅」に戻ります。





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最終更新日  2023.04.23 13:34:49
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