2033169 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

.     47歳今まで中途半端に生きてきたけど,この歳になって「今から医者になる」と決意しました

.     47歳今まで中途半端に生きてきたけど,この歳になって「今から医者になる」と決意しました

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

かむ太郎

かむ太郎

日記/記事の投稿

フリーページ

お気に入りブログ

北海道と九州では売… New! ビューティラボさん

--< 川のほとりの・… New! いわどん0193さん

ようこそ!ぶーたの… momoka1583さん
もぐらのランプ Mol… むぐむぐもぐらさん
罵詈雑言-本能ノ趣… けいこやん.さん

バックナンバー

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

2008年08月26日
XML
知ったかぶって、「三夕(さんせき)」などと

格調高い話をしたところ、

那由多さんから、現代語訳のリクエストがきました。

百人一首の87番目の句です。



      村雨の 

        露もまだひぬ 

          まきの葉に
           
             霧たちのぼる 

               秋の夕暮れ   寂蓮法師


        ノート「かむ太郎の“現代語”解釈」えんぴつ


       スコールみてぇな雨が、やっとやんで

       「ひぇ~、すげえ雨やった。ズブ濡れやん。」

       と愚痴をこぼしながら、ふと見ると

       まだ露で濡れているまきの葉に

       周りを包むように、霧が立ち昇ってるやんか。
 
       う~ん・・・

       秋の夕暮れの静寂ってのは、

       俺みてぇな無粋者でさえ、

       まるで「詩人」にでもなったかのような

       しみじみした気分にさせるんやなぁ。うんうん。 

                      かむ太郎





リクエストの句を見た瞬間に

30年ほど前の事を思い出しました。

(以前にも書いたっけ?・・・ま、いいや。)



高校生の時の「古文」の授業で、

常々「不快怒ってる」に思ってた事が有ります。



   「次の句を“現代語”に訳せ。」

という設問です。

正解には、

   「~であったことよ。」とか

   「~であることよ。」とか

   「~なことだ。」

などという、“気持ち悪い”言葉が大活躍です。しょんぼり


授業中に、

   「では、次を読んで下さい。」

と指名されて

教科書に書いてあるこれらの文章を「読む」ぶんには

「ま、書いてある事をそのまま読むのは我慢しよう。」

と自分に言い聞かせていましたが、



   「では、この句を“かむ太郎君の現代語”解釈で・・・」

などと指名された日にゃ、もうあきまへん。ぷー

日常使わない気持ち悪い言葉は一切使いません。

“現代語”で解答をしたとたんに

決まって、

   「もう少し教科書を読んで下さい。」



・・・べらんめぇ!怒ってる

こちとら、タダでさえ気持ち悪い言葉を回避しようと

少なくとも、他の生徒より沢山読み込んでるわい!

・・・という叫びを押し殺しながら耐えていました。ぷー




事件は、定期テストでおきました。お化けお化けお化け



   「次の句を現代語に訳せ!」


ふっふっふっ・・・来やがったな。台風台風台風


当然、私は“現代語”で解答をしました。



結果・・・  NGNGNG × NGNGNG


「なぜ、“×”ですか?せめて“△”でしょ?」

という抗議にも、「ノーコメント」でした。しょんぼり

これは、普段からの担当教師との「冷戦」を思えば

想定された結果ですので、甘受いたしました。




さて、次の試験です。

   「次の句を現代語に訳せ」



私は、「模範解答」と「かむ太郎解答」の

2種類の解答を書きました。

そして、「裏面に続く」と書いて、

藁半紙(わらばんし:当時はこの紙が主流)の

裏面にぎっしりと、「かむ太郎の主張」を述べました。

(ほん・・・っとに、メンド臭い生徒です。しょんぼり



結果は、やはり


        NGNGNG × NGNGNG  わからんわからんわからん

ですが、裏面には、なんと「五重○」が大きく付いていました。OK



実は、最初のテストは、普段から「冷戦」状態の

教官が作成・採点したものです。

そして、2回目のテストは国語の学年主任が

作成・採点したものです。

(モチロン、試験前から調査済みちょき



職員室で、学年主任に「解説」してもらった内容は・・・



「解答が、2つ(模範解答、かむ太郎解答)有ったので、

 これはルール違反により“×”・・・OK?」

「裏面は、個人的な見解として“ついつい”

 でっかい五重○を付けたが、これは採点の範囲外。

 従って、この五重○は、点数に加算されない。・・・OK?」


この解説には、納得せざるをえませんでした。OK


その後、この先生には、自宅へ招かれたり

職員室で、「安部公房vs大江健三郎」論議をしたり、

仲良くお付き合いさせていただきました。

(当時、私は安部公房の本ばかり読んでまして、

 「知った事をすぐに誰かにひけらかしたい」

 性分ですので、連日“しったかぶり”発揮です。しょんぼり


種を明かせば、

五重○をくれた先生は、県下でも一目置かれる

ちょっと変わった教師ですが、

この人の威厳やらオーラやらは特別で、

肩書きは無くとも、この人に逆らえる人は

あんまりいないような人でした。

深く文学を愛し、その心を教えたい・・・という感じ。目がハート

かたや、私と「冷戦」状態に有った教師は

「点数至上主義」で、文学の香りとは無縁の人でした。ショック



今でも、「百人一首」や「徒然草」など

身近に置いて、時々読んでいます。

あの時に、どちらの先生からも「ノーコメント」

を貫かれていたら、

「百人一首」や「徒然草」も、

私の手元には絶対に置かれていないでしょう。




高校生の時に、点数にはならない「五重○」を頂いた

その時の設問が、



      村雨の 

        露もまだひぬ 

          まきの葉に
           
             霧たちのぼる 

               秋の夕暮れ   寂蓮法師

です。

その時の2種類解答したうちの“模範解答”が、

  「時雨が降りすぎて、その露がまだ乾かない槙の葉に

   夕霧が立ち上って木々をつつんでゆく。

   深い静寂の秋の夕暮れであることよ。」

というような感じです。         わからん↑気持ち悪~ こんな言い方するか!?



そして、もうひとつの“かむ太郎訳”が、冒頭の

        スコールみてぇな雨が、やっとやんで

       「ひぇ~、すげえ雨やった。ズブ濡れやん。」

       と愚痴をこぼしながら、ふと見ると

       まだ露で濡れているまきの葉に

       周りを包むように、霧が立ち昇ってるやんか。
 
       う~ん・・・

       秋の夕暮れの静寂ってのは、

       俺みてぇな無粋者でさえ、

       まるで「詩人」にでもなったかのような

       しみじみした気分にさせるんやなぁ。うんうん。

です。

若かったですねぇ。うんうん。涙ぽろり



PS:家庭教師をしている時は、

   「如何に高得点を取らせるか」が任務でしたので、

   “解答”には、へっちゃらで「~ことよ」

   と書くように指導してました。

   「気持ち悪い」と感じる生徒は、

   今の所1人もいませんので、

   機械的に「解答の仕方」を教えます。しょんぼり

   その中で、大人になっても、古文を読んでる生徒は

   残念ながら、1人もいません。涙ぽろり

   もっと、時間に余裕が有れば、古文の醍醐味も

   じっくりと教えてあげたいのですが・・・

   何せ、私のところに来る生徒は

   「いよいよ崖っぷち」とか

   「崖の上・・・ならまだマシ。既に落下しつつある。」

   という時間的にも精神的にも余裕がない状態でしか来ません。

   「いろいろやってみたけど、最後は藁をも掴む・・・」

   そんな生徒(親?)ばかりです。しょんぼり

   「高校1年生を、3年計画で、じっくりと指導してみたい。」

   そんな願望を抱く

   「駆け込み寺 かむ太郎」です。しょんぼり 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年08月26日 16時05分23秒
[文学やら音楽やら美術やら・・・] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X