カテゴリ:カテゴリ未分類
前回の続きです。 宏をクモ女の魔手から助け出した麻生は道場で再び清吉を出会う。その時、清吉は自分の息子が残した研究資料を麻生に見せ、麻生は自分が改造された悪夢の夜の事を話した。 その話しを眠りながら聞いていた宏は自分の父親が狂気の科学者になった事が信じられず道場を飛び出した。 歩道橋に辿り着いた宏は父親にクリスマスの日に買って貰った懐中時計を取り出した。 その懐中時計から流れるオルゴールの音色を嘗てネオ生命体の幼体に聞かせたことがある。 その時、あの優しいい父親が豹変し、自分を研究室から追いだした事を思い出していた。 部屋から追い出される時に時計を落としてしまい、そのはずみで壊れてしまったのだ。壊れた時計を歩道橋から投げ捨てようとした時、その手を麻生が掴んだ。 麻生は壊れた時計を手に握り締め、そっと目を閉じた・・・。 すると壊れていた時計の針は進みだし、オルゴールの音色が聞こえ出した。 麻生は宏の肩を抱き寄せ、自分を改造し、憎むべき筈の望月博士への感情を捨て、宏に優しい父親を思い出すんだと語りかける。 その時、宏を呼ぶ声がする・・・目線の先には2年前に行方不明になっていた父親の姿があった。 宏は急いで父親を追う、麻生も宏を追ったが途中で逸れてしまい、とある建物に入った時にドラスと遭遇し、不意打ちを食らう。 父親に追いついた宏であったが、それはコウモリ男の化けた姿で宏を連れ去ったのだ。 ドラスの奇襲を受け、建物から落下した麻生の許に彼を目覚めさせた飛蝗が現れ、テレパシーで宏の現状を報せた。 コウモリ男によって廃工場に連れ去られた宏を助ける為に宏は再び変身する。この時のバイクに乗りながらの変身は仮面ライダー旧1号のオマージュである。 なお、ZOのマシンであるZブリンガーの開発者は不明とされるているが、書籍によっては望月博士が開発した物になっている。 廃工場に辿り着いたZO、そこに宏の姿があった。だが、その宏はまたしてもコウモリ怪人の化けた姿であり、いきなりZOに襲い掛かって来たのである。 姑息な攻撃を仕掛けてきたコウモリ怪人に怒りのZOパンチを叩き込む。その一撃はコウモリ男の腹部を貫き、葬り去った。 工場の奥に宏は倒れていた、助け出したZO。 そして・・・2人の前に行方不明になっていた望月博士の姿があった。 博士は自らが作り出したネオ生命体に廃工場の一部として融合させられていたのだ。 博士はZOに全ての真実を話しだした・・・全ての感情を超越した生命体を作ろうとしていた博士・・・しかし、その研究の途中で自分の過ちに気がついたのだ。 そこにドラスの本体とも言える存在が生体プールから姿を現した。 自我を持ち話しだしたネオ生命体。しかし、その話し方には幼児性が垣間見えた。ネオ生命体の目的は更に自分を強化させる事、宏を執拗に付け狙っていたのは博士の息子である宏を人質にとり、強化させようとしたのだ。 身勝手な理由で父子を不幸に陥れたネオ生命体を許すわけにはいかない・・・ZOはドラスとの最後の戦いに身を投じる。 しかし、プロトタイプであるZOとその進化系であるドラスでは徐々に実力に差が見え始めていた。 強力な攻撃の数々に変身が解けてしまった麻生・・・博士は麻生を援護する為に宏に生体プールを破壊するように伝える。 生体プールこそドラスの弱点であり、ネオ生命体の命とも言えるものなのだ。 父親に言われ、プールを攻撃する宏にドラスのマリキュレイレーザーが放たれる。宏に直撃する直前、麻生がレーザーから宏を守った。 子供まで殺そうとする非情なネオ生命体に麻生は再び変身し、戦いを挑む。 怒りに燃え、変身した麻生。その怒りを表すかのようにクラッシャーからブレイクトゥサーと呼ばれる牙が飛び出した。 生体プールを攻撃され、やや弱体化しているドラスにZOのパンチが炸裂する。 その時、ドラスが「お兄ちゃんの身体、もらうよ」。 その言葉の通り、ZOはドラスの中に取り込まれてしまった。ZOを取り込んだドラスはより完璧なネオ生命体へと進化した。 この形態は赤ドラスもしくはレッドドラスと呼ばれている。 赤ドラスは次に宏を殺す為に動き出す。博士は息子を助ける為に残った力を振り絞って融合されていた機械部から飛び出したが、あしらわれてしまう。 遂にドラスに捕まった宏・・・宏は叫ぶ「ライダー!!」と。その時、博士は残された最後の気力で生体プールの動力源を立った。 宏の呼び声にドラスの体内で眠っていた麻生が目覚め、ドラスの体内から飛び出した。 全てを終わらせる為に渾身のZOキックをドラスに叩き込んだ。その一撃を喰らい、ドラスは生体プールと共に爆発した。 博士の許に駆け寄るZOと宏。 2年振りの父子の再会はあまりにも残酷で非情のものだった・・・全ての力を使い果たした博士は2人の前で息を引き取った。 生体プールの爆破の影響で崩壊を始める廃工場。ZOは父の名を呼ぶ宏を連れて廃工場から脱出した。 全ての戦いが終わった・・・宏を清吉の許へ送り届けた麻生は自分が着ていた上着を宏に着せた。 「君にはおじいちゃんや道場のみんながいる」と伝え、バイクで走り出した・・・。 「お兄ちゃん!!」その声に立ち止まる、麻生。 「ライダー!!」宏に呼ばれた麻生は笑顔で応え、物語は終幕する。 振り返った麻生は仮面ライダーZOに変身し、Zブリンガーで街を疾走するシーンが暫く流れる。 作品の主題歌である「愛が止まらない」と共に駆け抜けるZOの姿が子供の私には凄くカッコよく見えました。 約48分の中に仮面ライダーの全ての要素が盛り込まれた作品。TVシリーズにならなかったのが何だか勿体ない気がしてなりません。 個人的にこの仮面ライダーZOという作品は大好きです。今では毎年、春、夏、冬と仮面ライダーの映画が公開していますが、この当時に特撮の映画いうのは本当に珍しかったです。 それ故に私の中でとてもインパクトのある作品だったのだと思います。 「仮面ライダーZO」という作品、是非とも平成ライダーシリーズのファンの方に観て貰いたい作品であります。 因みに「機動戦士Vガンダム」の第1期のエンディングは本当はこの作品の為に作られた曲なんですよ~。 それでは時間もぶっちぎるぜ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|