2852520 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

世界で一番愛する人と国際結婚

南に浮かぶ小さなお伽の島 -モルジブ- 2

モルジブに降り立った翌日の朝、私とブランは雲一つない
抜けるような青空の真下にいた。


真っ白なパウダーのような砂を踏みしめながら、
エメラルドグリーンの珊瑚礁の海を見つめていた。


ついに来たのだ。


鮮やかな赤のハイビスカスとピンクのブーゲンビリアが咲き乱れ、
緑の椰子の木がそよぐ、小さな小さな南の島。


なんて明るい島だろう。

ハネムーナーをはじめ、カップルの笑顔が多い。

スタッフもツーリストも笑顔、皆が笑顔。眩しい。

私達の顔も自然とほころぶ。


8日間の滞在のうち、1日だけアイランドホッピングツアーに
参加した。ローカルの漁民の住む島、そして別のリゾート島を
周り私達の島に帰ってくるツアーだった。


それ以外の日は何もせずに、ビーチで本を読んでいた時間もあ
ったが、ほとんどの日をダイビングをして過ごした。


島から突き出した桟橋から、外洋までボートで20分から30分走ると、
ボートの後ろにくっついてイルカ達が戯れる。


もうしばらく走ると、ボートの上からでも大きなマンタの
群れが見えてくる。


海に入ると、まず出迎えてくれる大きな大きな海亀、青や黄色の
綺麗な色のついたトロピカルフィッシュ。

ゆらゆら揺れる白やピンクの珊瑚。

何千、何万匹という無数の魚の群れ。


青とエメラルドグリーン2色だけのシンプルな海の外とは対照
的に、海の中は実に色鮮やかで、なんと生き物が多いのだろう。


現実から閉ざされた小さな島に2、3日もいると、

この世に存在するのはこの島の人間だけなのでは、

という錯覚にとらわれて、少し不安になり、

その人間の数よりも多い海の生き物達に出会い、

ほっと安心したものだ。


つづく


© Rakuten Group, Inc.