修学旅行で行ったり、親戚や友人を訪ねたり、
私は、九州には、数回行ったことがあったので、
全てブランの行きたい所に合わせることにした。
ブランは、まず佐世保にいる友人に会いたいと言うので、
下関から一気に佐世保へ走る。
ブランの友人夫妻と一緒にランチを食べた後、
私達はハウステンボスを訪ねました。
そこはとても綺麗なテーマパークでしたが、
2、3時間もいれば飽きてしまって、
おまけに冷たい雨が降っていて、
あまりの寒さに夜9時の花火まで待ちきれず、
私達は宿を求めて長崎へ向かったのです。
ようやく長崎市内に到着した頃は、もう、観光案内所など
とっくに閉まっている時間です。
ただ、目に付く場所に、大型ホテルや旅館は一杯あるので、
一軒ずつ当たることにしました。
「今晩、お部屋空いてますか?」
といきなりフロントに行って、聞いてみた。
海外でバックパックを持って、こういう旅をしたことは
何度かあるが、日本のきちんとした宿で、飛び込み宿探しは初めて。
ところが、
平日の夜なのに、どこも空いていないのです。
長崎市内の目に付いたホテルと旅館、ほとんど満室。
雨は止まず、もう9時を過ぎている。
するとブランが、
「まだあのホテルには行っていないよ。」
と、山の上の、眺めの良さそうな所に立つ、
大きなホテルを指差しました。
私は、あんな感じのリゾートホテル風の宿の
フロントにいきなり聞いても、追い返されるに決まっていると
思いつつ、おそるおそる聞いてみると、
なんと、お部屋が空いていると言うのです。
しかも、もう夜遅いので、少し割り引いてくれるとまで言ってくれ、
その場で翌日の分と2泊予約しました。
おまけに通されたのは、最上階のお部屋でしっとりと、
夜景を堪能しました。
夜遅くなってしまったが、
市内の逆側の山に上あるホテルから、
夜景がちょうど最高潮に綺麗な時間帯だった。
そして4日目。
まるで冬のヨーロッパのように、グレーの厚い雲がのしかかり、
しとしとと霧のような雨が降りしきる中、
2人で小さい黒い傘を1本持ち、長崎市内観光へ。
定番のグラバー邸や大浦天主堂を見て、
中華街でご飯を食べて外に出ると、
朝よりも冷たい雨が強くなっていた。
寒くて暗くて凍えながら、
「でも、楽しいね。こんなに寒いのに楽しいね。」
と笑いながら、ロマンチックな長崎の町を歩いたのだった。
つづく
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