トライリンガル教育、その3年後
クリスマスの時期、ブランの友人夫妻が1年数ヶ月ぶりにうちに訪ねてきてくれたのだけど、友人の娘さんのEちゃんが大きくなっているのにびっくりしました。以前に会った時は、まだ赤ちゃんぽかったのに。ここに昔の写真発見。その当時、彼らはロンドン在住。今はこうなっていた。カメラを向けると恥ずかしそうにして、すっかりおしゃまな女の子になっている。Eちゃんは来月3歳だけど、3歳児の平均身長よりもだいぶ大きいらしく、ママが長身(178cmくらい)だから、彼女もすくすく大きくなりそうな予感。そして、もうひとつ驚いたのは、Eちゃんがぺらぺらと3ヶ国語を喋っていたこと。相変わらずトライリンガル教育を続けているそうで、今のところ3ヶ国語が混ざって困惑してしまうことはないらしく、英語で話しかけるとちゃんと英語だけで答えてくれる。でも一番お得意なのは、やはり常にママと話すフランス語でした。次にお得意なのは、パパと話すスペイン語なのだそう。更に、パパ方の家族全員とスペイン語のみで話し、スペイン語で教えるプレスクールにも行き始めたので最近スペイン語がぐんと上達したのだとか。もちろん今はボキャブラリーに限りはあるものの、このままいけばフランス語とスペイン語の会話は問題なく操れるようになりそう。しかし一番苦手なのは、ナント英語なのだそう。当初、家族3人で話す時は英語にしていたそうなのだけど、どうしてもママはフランス語だけで話しかけてしまい、パパもついスペイン語だけで話しかけてしまうため、Eちゃんが英語を使う機会は、ママ方の家族に会う時と、ご近所のお友達と話す時だけなのだとか。でも、英語で教育する学校に行き始めると逆転するのでしょうね。ただ今後もアメリカ在住の間は、幼稚園や小学校もスペイン語だけで教育する学校に入れるか、それとも英語で教育する普通の学校に入れるか現在検討中なのだとか。EちゃんのママのAさんは、アメリカ人だけどフランス語がネイティブ並みだから、私はてっきりご両親の仕事の関係で、長くフランスに住んでいた帰国子女なのだろうと思い込んでいました。すると、彼女のフランス在住歴は小学校時代の1年だけと言うではないですか?(彼女はアメリカンアクセントが全くない、キレイで標準的なフランス本国のフランス語を話す。)ただしアメリカにあるフレンチスクールを卒業していて、途中でご両親の転勤で台湾に住んだ時以外は、幼稚園から高校まで、フランス人からフランス語のみで教育を受けたのだとか。ほう、そうだったのか。それなら納得。日本で生まれ育った日本人が、日本にあるアメリカンスクールに幼稚園から高校まで通って、バイリンガルになったような感覚なのでしょうね。Eちゃんをじーーーーっと観察していると、子供がゼロからどうやって言葉を身につけるのか、少し分かったような気がした。Eちゃんのご両親もそうだったし、Eちゃんも生まれた時からこういう多言語の環境に恵まれるのって、本当にラッキーな人達だわ~。12歳で初めて日本人の中学校教師から英語を習い、22歳にして英会話学校でやっとネイティブ講師から英会話を習ったような私とはスタート地点からしてまるで違うのね。ただ、私の妹は15歳の時からネイティブ講師に英語を習ったにも関わらず今はさっぱりだし、逆に、私の知人では英語圏滞在歴1年で通訳をやっていた人もいるし、35歳で初めて英会話に通い出して外資系企業に転職した元同僚もいるし、、、、語学は多少のセンスと環境と、あとは努力あるのみだと思うので、いまさら変えられない幼少期のせいにしてはいけませんね。反省、反省。