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カテゴリ:『桃ニセアリス』
赤鬼 「ちょっと待て!」 ウサギ「はっ?(ギクッ!)」 赤鬼 「今、”ホッ……。”って言わなかったか?」 ウサギ「いいえ。」 赤鬼 「いや、確かに聞こえたが。」 ウサギ「ヒック!ヒック!」 ウサギさんは急にしゃっくりの真似を始めました。 赤鬼 「なんのマネだ!おい?」 ウサギ 「はっ! Σ( ̄□ ̄;) 」 赤鬼 「急にしゃっくりのマネなんかして!」 ウサギ 「いいえ、急にしゃっくりが出ただけです。」 赤鬼 「オマエ、催眠状態から覚めてるんじゃないのか?!」 ウサギ 「うう…。」 そこへ青鬼が、 青鬼 「まあいいじゃないか? 疑うのはカクテルを作らせてからにしろよ。 一度飲んでみるといい。格別だぜ!きっと驚くと思うよ。」 赤鬼 「俺は酒の味にうるさいんだぜ!」 青鬼 「フフフ、それは俺も同じだぜ!あのカクテルは酒にうるさい俺が認めた味だ。」 赤鬼 「本当か?!」 青鬼 「じゃあ、かけようか?! そのカクテルを飲んで”うまい”と言ったら、赤鬼の負けだ。」 赤鬼 「よし、いいだろう!何をかける?」 こうしてウサギさんはまたカクテルを作らされました。 アリスたちは依然として、その間も”岩を組んで壁を作る作業”をさせられていました。 もうミルキーがヘトヘトになって、隠れて地面に大の字になって寝ていました。 シャカシャカシャカ……。 シャカシャカシャカ……。 ウサギさんはまた慣れた手付きでシェイクを完了させ、出来上がったカクテルを持って行きました。 ウサギ 「お待たせしました。」 ウサギさんはお盆の上のグラスを差し出しました。 赤鬼 「ジロ!」 ウサギ 「(はっ! Σ( ̄□ ̄;) ) 」 赤鬼はウサギさんをにらみつけています。 赤鬼 「こんなのが本当にうまいのかよ?」 青鬼「まあ飲んでみろよ。」 赤鬼 「フン!俺はそんじょそこらの味じゃビビらねえぜ!」 ゴクッ。 飲みました。 赤鬼 「ひえええええ~~~~~!! うめえ~~~~~!!」 青鬼 「あははは!みろ!賭けは俺の勝ちだな。」 赤鬼はもう賭けの事などどうでもよくなっていました。 赤鬼 「すぐに”おかわり”を持って来るんだ!!」 とウサギさんに言いました。 ウサギ「はいはい、ただいま!」 ----------------------------------------------------------- →『桃ニセアリス』 登場人物等の紹介 。 →『桃ニセアリス』 前半のあらすじ。 →今までの『桃ニセアリス』の連載はこちらから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.25 01:00:25
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