2006/04/19(水)00:00
原発と米軍基地の青森県(18日の日記)
青森県出身のルポライター鎌田慧氏は、11日の東京新聞「本音のコラム」に自身の故郷について次のように書いています;
わが故郷・青森県は、蝦夷征伐以来、ろくな目に遭ってこなかったようなのだが、それでも、中央政府にたいして、ますます従順になっているのだから、悲しいやら、情けないやら。こんどは、米国新戦略としての、「在日米軍の再編、強化」にまっ先に協力することになった。
青森県知事とつがる市長は、国の要請からわずか1カ月、三月末になって、ろくな議論も反対運動もないうちに、米軍の早期警戒レーダー「Xバンド」の配備を認めた。
この強力な電磁放射線を発するレーダーは、米国でも批判のつよい、米軍のミサイル防衛(MD)のためのもので、航空自衛隊のミサイル基地がある、西海岸の車力地区に、半年以内に配備される。
米日軍一体化する「ミサイル防衛」は、憲法が禁じている「集団的自衛権」の行使にあたるはずだ。辺野古の米軍新基地建設にたいする、沖縄のひとたちのしぶとい抵抗をみてきただけに、この政府のすきを衝いたやりかたと県民の無抵抗ぶりが歯がゆい。
三沢米軍基地にちかい、六ヶ所村の核再処理工場も、三月末に試運転を開始した。東通村の原発も昨年末に運転開始。核燃料廃棄物の中間貯蔵所も計画され、ミサイルと核、ダブルの危険となった。
が、危険なのは、わが県のことばかりかどうか。
2006年4月11日 東京新聞朝刊 11版 27ページ「本音のコラム-嗚呼!わが故郷」から引用
政府が青森県やつるが市に対して、米軍の早期警戒レーダー「Xバンド」の配備を要請したとか、その「Xバンド」なるものが米国内でも批判されている危険性の高いものであること、そのような物を配備することは憲法が禁じている「集団的自衛権」の行使につながる問題があることなど、マスコミが一切報道しなかったところに問題があるのではないかと思います。
To day, alos from Seoul.