虎子の誇顧 3468_西側支援がウクライナ勝利を左右する-1
★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ きゃあ!顔はやめてぇー!!と悲鳴を上げながら、大日本帝国海軍のアイドル・那珂ちゃんが引退に追い込まれる(1944年)。 ☆ 横浜市の聖母の園が火の海となり、98人ものお婆さんが聖母マリアの許へと召されることに(1955年)。 ☆ ヒトラーのカブトムシがアメリカの丁車を繁殖数で上回り、ヒトラーとも御縁があったフォードがあの世で歯痒い思いをすることに(1972年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月17日 】揺らぐ西側のウクライナ支援 もしトランプ勝利なら…… =前節==Wedge_Online 【プーチンのロシア】 2024年1月12日 / 西村六善 (元外務省欧亜局長 2023年12月6日、米国連邦議会の上院は、ウクライナへの軍事支援法案を51対49で否決した。野党・共和党がウクライナ支援と引き換えに求めていた米国国境での移民流入阻止をめぐって合意に至らなかったためだ。 1060億ドル(約15兆6000億円)の支出案には、ウクライナ支援のほか、イスラエルと台湾への軍事支援も含まれていた。バイデン政権は、ウクライナへの支援金が間もなく枯渇すると警告していた。 米国議会によるウクライナへの追加支援拒否は現代国際関係史上最も深刻な事態の一つだといえる。この背後にトランプ氏がいることは誰の目にも明らかだった。 果せるかな、この米国議会の決定はロシアを大いに喜ばせた。翌日のロシアTVでは鬼の首を取ったといわんばかりの様相だった。 「これでウクライナ戦はロシアの勝利だ」、「米国共和党がロシアを勝利に導いてくれた」、「共和党万歳」という叫び声がロシアTVに充満し、勝利の祝賀ムードだった。後日、情報通のツイート記事によると、ロシアの学校の教科書が一斉に書き換えられ、「2020年の米国総選挙は違法選挙であったため、トランプ氏は勝利を盗まれてしまった」と書かれているという。プーチン大統領にとってはトランプ氏に謝意を伝えることはいとも簡単なことなのだ。ぐらつく米国の行動 その3日後、ニューヨーク・タイムズ紙は衝撃的な記事を掲載した。トランプ氏が大統領に再選されれば、米国は北大西洋条約機構(NATO)から離脱し、NATO自体を崩壊させるという記事だ(’Fears of a NATO Withdrawal Rise as Trump Seeks a Return to Power’)。同紙の3人の看板記者が連名で書いた。 十分な根拠が無ければどの新聞もこの手の記事を掲載することはまず無い。現にこうなるかどうかは疑問がある。しかしこの時点ではそういうダイナミズムが現にあるのだということを同紙は伝えたかったのだ。 筆者はこれを読んですぐ、日米安保同盟も崩壊すると思った。なおトランプ氏は19年当時もNATO離脱論をやっていた(’Trump Discussed Pulling U.S. From NATO, Aides Say Amid New Concerns Over Russia’)。 単純化すると、トランプ氏は米国を「孤立化」させようとしている。米国自身が長年にわたり構築してきた「西側自由圏の連帯」などという概念は同氏の視界にはなさそうだ。しかし、米国と西側諸国の運命をトランプ氏が勝手に決められる訳ではない。案の定、ただちに対抗措置が取られた。 米国議会は12月14日採択された24年度の国防権限法案(NDAA)に、大統領がNATO脱退を決める際、議会との事前協議を義務付ける条項を盛り込んだ。これはティム・ケイン(民主党)、マルコ・ルビオ(共和党)の両上院議員が共同で提案したものだ。 トランプ氏のやりたい放題は許さないということだろう。 米国議会がトランプ氏の危険性を正しく認識し、素早く対応した。日米安保体制との関係でも非常に重要な動きだ。しかし、この措置でもトランプ氏が大統領としてNATO離脱を決めれば阻止できないとする議論がある。 今やこれまでの自由民主同盟の盟主であった米国の行動はぐらついている。 余程しっかりと注意していく必要がある。 世界はそういう時代に入ったのだ。 日本は絶対に目を離すことは出来ない危険なダイナミズムが生まれている。 そう考えて行動するべきだ(『激変する世界情勢と日本の安全保障政策 ―バイデン政権の対外戦略と日本の重点課題―』石川 卓、防衛大学校教授) (’NATO and Donald Trump’ The Editorial Board, Dec. 18, 2023 6:37 pm ET)。 それから、米国議会が拒絶したウクライナへの援助についても事態を挽回し、手当てする方策が検討されている。米欧側はロシアによるウクライナ攻撃開始で凍結したロシア資産の活用を検討中だ。 ハーバード大学法学部で最優秀学生だったオバマ元大統領の恩師としても著名な憲法学者ローレンス・トライブ教授まで乗り出してきて、凍結資産の活用は法律的に可能だと論じている有様だ(’The REPO Act: Confiscating Russian State Assets Consistent With U.S. and International Law’ Yuliya M. Ziskina, October 12, 2023)。 なお、ロシア中央銀行の資産で西側諸国によって凍結された資産は3000億ドル(約41兆円)にのぼるとされている('U.S. intensifies push to use Moscow’s $300 billion war chest for Kyiv' The Washington Post October 11, 2023)。「ロシアの勝利はあり得る」戦争研究所の警告 12月14日、ワシントンにある戦争研究所(Institute for the Study of War、ISW)は「ウクライナ戦争で米欧側がウクライナを喪失したら高価な代償を払う必要が生ずる」という強い警告を発信した。 ロシアへの親近感を隠さないトランプ氏の言動、彼の影響力下にある米国議会の特定勢力がウクライナへの追加支援を拒否したという現実。この重要な局面で、米国の防衛・安全保障問題の専門家集団が米国内のロシア寄りの空気を強く警戒し、それに対抗する冷静な分析を米国世論と国際社会に示した。 二部にわたる非常に浩瀚で構築的な論考’THE HIGH PRICE OF LOSING UKRAINE’ Dec 14, 2023 - ISW Press)(’THE HIGH PRICE OF LOSING UKRAINE: PART 2 — THE MILITARY THREAT AND BEYOND’ Dec 22, 2023 - ISW Press)の趣旨はこうだ。・・・・・・・・明日に続く・・・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401156000/】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/20240xxxxxxxx/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・