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2023/12/06
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・
☆ トーマス・エジソンが自分で作った蓄音機の発表会の余興でのど自慢。曲目は「メリーさんの羊」(1877年)。人類史上、初めて機械が人間の音声を発声。 ☆ 赤道を挟んで夏だったオーストラリアで行われたオリンピックで、水球の試合がエキサイトし過ぎて血を見ることに(1956年=ハンガリー代表対ソビエト連邦代表のメルボルンの流血戦)。 ☆ カナダ・モントリオールで俺は女が嫌いだと叫びながら、25歳の非モテが14人もの女どもを血祭りに挙げ、エクストリーム・自殺(1989年)。
【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月06日 

キッシンジャー外交と日本の教訓 再び「頭越し」米中接近あるか =前節=​
=Wedge_Online 【WEDGE REPORT】 / WEDGE REPORT  2023年12月5日/ 樫山幸夫 (ジャーナリスト、元産經新聞論説委員長)


  故キッシンジャー米元国務長官は、「国際政治における巨人」だった。半世紀以上にわたって米国の外交政策をリード、その影響力は各国にも浸透していただけに、全世界から哀悼、惜別の表明が相次いでいる。

 ベトナム和平への道筋、米中関係の革命的な転換など、その功績は多大というべきだろうが、人権無視の現実外交などと「負の評価」も少なくない。

 わが国においてキッシンジャー氏を語るとき、忘れられないのは、1971年に日本の頭越しに行われた米中接近での電撃訪中だ。わが国外交にとって、長年のトラウマとなった、あの事件だ。
 氏の死去を機会に、キッシンジャー外交から日本が得た教訓に思いを致し、自省してみるのも悪くない。

評価割れる「現実主義外交」
 氏の死去に対して、米国のバイデン大統領は「若き上院議員と国務長官としてはじめて会って以来、われわれの意見は時に激しく対立したが、彼の並々ならぬ知性、戦略的目標は明白だった」と故人を偲んだ。

 中国外務省の汪文斌報道官は「中国人民の古き良き友人であり中米関係の開拓者だった。中米両国は、氏のビジョン、外交的知恵を継承し、安定した関係の促進をはかるべきだ」と米中関係への功績をたたえた。 

 キシンジャー外交の評価をめぐって米紙「ワシントン・ポスト」は、「国際政治に現実的政策でアプローチし、世界において功罪相反する評価を受けた」とその手法を分析。ベトナムからの米軍撤退、米中関係改善の一方で、チリの軍事クーデターへの肩入れ、イランやパキスタンでの反政府活動に対する人権抑圧の黙認など、「暗部」も指摘した。

日本にとって忘れられぬ北京極秘訪問
 日本の各メディアはそろって、71年7月15日に突如発表されたキッシンジャー氏の北京極秘訪問、それが日本にもたらした大きな波紋をあらためて振り返った。

 当時、ニクソン政権の大統領補佐官(国家安全保障問題担当)だったキッシンジャー氏は、国交のない中国を電撃的に訪問、周恩来首相(当時)らとの会談で、ニクソン大統領の訪中という劇的な政策変更について意見交換した。

 このニュースに世界は仰天した。



 日本政府に対する米側からの事前説明は一切なく、発表のわずか30分前に連絡がなされたということもあって、「背信行為だ」と日本の世論は激高。佐藤栄作首相率いる当時の政権の外交的失策が批判された。

 その翌月にドルの兌換を停止した経済・金融政策の大きな転換とあわせて、日本では「ニクソン・ショック」と呼ばれた。
 米政府高官の訪中がなぜ、日本に大きな波紋をもたらしたのか。それを理解するためには、当時の中国をめぐる複雑な国際情勢を知る必要がある。

対中外交を根本から変更したニクソン訪中
 第二次世界大戦で日本が敗れた後、中国では国民党政権と中国共産党の「国共内戦」が勃発。蒋介石総統率いる国民党政権は毛沢東主席の共産党から攻撃を避けて台湾に逃れた。

 国民党政権は、自らを「中国の正統政府」と主張したが、共産党は49年、北京で中華人民共和国の成立を宣言。日本は52年、サンフランシスコ平和条約発効によって独立を回復したのを機に、台湾の国民党政権と外交関係を樹立、北京政府とは疎遠な関係が続いた。

 共産勢力の浸透をおそれていたこと、米国が国民党政権と外交関係を維持していたことに加え、蒋介石総統が敗戦国日本に対して「以徳報怨」(徳を以て怨みに報いる)として賠償金放棄など寛大な処遇をしてくれたことへの感謝、義理立てする意味合いも少なからずあった。

 60年代になって、中国と外交関係を樹立し、台湾と断交する国が相次ぎ、国際政治における中国の存在感が増してきた。ニクソン政権が、それまでの「封じ込め」から「関与政策」へと対中方針を大きく変更したのは、こうした事情を背景に、いずれ中国抜きに外交政策を立案、遂行することは不可能になるだろうとの判断に傾いたためだ。それを主導したのがキッシンジャー補佐官だった。

日本頭越しに悔恨の念も 
 「同盟国の日本をないがしろにした」という非難に対して、キッシンジャー氏本人はどう説明したのか。自身の回想録から引用する。 

 「日本は習慣として秘密を保持できない」として日本の情報管理の甘さを指摘しながら、一方では、「佐藤栄作首相は、信頼できる友人だった。友好強化に努力した人物を困らせたくはなかった」と苦しい判断だったことを吐露。

 「事前の協議はできなかったにせよ、日本への通告にもっと分別ある方法をとることができた。北京に同行した部下を東京に派遣し(発表の)数時間前に伝えていたら礼儀にかなっていたろう」とも述べ、悔恨の念を表明している。(『キッシンジャー秘録』第三巻「北京へ飛ぶ」、80年、小学館、211~212頁)

 発表の数週間前でも数カ月前でもなく、「数時間」で「礼儀にかなう」と考えるのは、いかにも米国の国益だけを追求する現実主義者のキッシンジャー氏らしい。日本への通告が、わずか「数時間」早まったところで、日本側の困惑、衝撃に変わるところはなかっただろう。



古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。  
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