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浪漫孤鴻 【 壺公仙人の独行・独白 】 涯 如水

2018/11/18
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【Photo of the Day= reflection at sunrise = by N.Geoglaphic】
 
【B.G.M. of the Day= Autumn in NY - Classics and the City =】
https://www.youtube.com/watch?v=kb04x3iDksQ
【 虎子/ココの誇顧/ココ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆 / 11月18日 
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漢人の天国、少数民族の地獄。「多様な」街 南新疆カシュガルレポート=中節=
= NewsWeek_Column 2018年11月9日 林毅(ライター・研究者 広義のジャーナリズムやプロパガンダをテーマに研究を行う)


従来行われてきた中国語とウイグル語のバイリンガル教育が形骸化させられ、外国居住者はビザの更新に必要な手続きを妨害され強制的に帰国させられるとされる。そして、急速にこうした抑圧的政策を代表する存在になりつつあるのが「再教育キャンプ」だろう。

当初人権団体などが存在を伝え、脱走者によればイスラム教徒への豚肉食強制や「食事の前に『党に感謝!母国に感謝!習主席に感謝! 』と唱えないと食事をとらせないなど身体的・精神的な虐待が行われているとされるこれらの施設には、情報によって異なるものの複数の施設の合計で100万人が収容されているといわれ、また特に反政府的であったわけでもテロと関連があったわけでもない人が大多数とされる。

従来関心が薄かった国際社会ではあったが、おそらく米中の貿易面での軋轢といった背景もあり、欧州議会 や国連の人種差別撤廃委員会もステイトメントを出すなど、ここ数か月で非難の度合いを強めている。

特に10月4日にペンス米副大統領がハドソン研究所で行ったスピーチは、それまでのパートナーとしての期待を残したものから、多少の猶予は残しながらも相いれない国としての非難に軸足を移したようにも見える。

それに対して中国の外交部報道官は「根拠がない」 と否定するなど応酬が続いているが、その一方、新疆自治政府は10月9日、「新疆维吾尔自治区去极端化条例」の改正を公布し事実上、再教育施設の存在を認めている。

中国は01年に「少数民族に属する者は、その集団の他の構成員とともに自己の文化を享有し、自己の宗教を信仰しかつ実践し又は自己の言語を使用する権利を否定されない 。」とした内容を含む国際人権規約を批准しているはずだが、現実にこの地で行われている事はそれと大きく矛盾しているようにしか見えない。しょせん外面だけの事かもしれないが、国内での法的な建付けはどうなっているのだろう。

表立って議論されているのを見たことがないので推測ではあるが、この地域がいわば反テロのために恒常的な戒厳令もしくは非常事態宣言下にあり、社会秩序の維持を目的に国民の人権をはじめとした各種の権利が制限されることもやむなし、といったことなのかもしれない。
仮にそうだったとしても、いわば超法規的措置である非常事態宣言などの運用は法治国家においては厳密な監督の上に行われなければならないはずだ。であればその前提をクリアしていないという時点でどう言い訳をしてもアウトだし、そもそもそこまで取り繕う必要性を感じていない可能性のほうが大きいとは思うが。



全体の歪みは辺境に表れる
地理的な僻地であれ、性質の異なる例えば少数民族や信仰もしくは同性愛や障害者であれ、主流から遠く離れたいわば辺境の民ともいえるマイノリティの人々が被る様々な問題は、しばしばそこでしか起こりえない固有のものだと解説されがちだ。例えば今回のウイグル問題でいえば「彼らはイスラム過激派だから」といったものだ。

しかし個人的にはその多くは、主流とされる思想なり制度が本質的に抱える矛盾の表出ではないかと思う。辺境を見ることで、普段主流の中で暮らしていては見えづらい全体に共通する問題が見えてくるように思えるのだ(それが当サイトを「辺境通信」などと名付けた理由のひとつでもある)。

今回の旅で見えたその歪みのひとつが多様性への理解とその受容だ。中国は事実として多くの民族や言語、宗教や文化が存在する国で、そのこと自体は誰も否定しない。

しかしそれぞれの民族や文化同士の関係は一般的に多様性という言葉から連想される、それぞれの要素が並列・同等という関係ではなく「標準的もしくは望ましい姿」とそれ以外の「存在が許されているだけ」のものに分けられている場合が多い。そこにお互いに対する尊敬や尊重はなく、「最終的にはあるべき姿に同化すべきだが、今はまだ中途段階なので在ってもよし」という上下関係があるだけだ。

イラスト:漢人天国-6

一番わかりやすい例が政治思想だろう。社会主義が優れた正しいものであることは前提であり、その他の考えを持つことも(政府に声をあげて反抗したりしない限りにおいては)自由ではあるが、だからといって社会主義とそれ以外が並列の地位にあるわけではない。

これが悪い事なのかといわれれば一概にそうとは言えないし、また中国固有の問題なのかというと、もちろん違う。しかし法的裏付けもないままに強制的に収容した人の人権を散々踏みにじった後に「施設での学習を通じて自分の過ちに気付いた。政府に感謝している」 などと発言させ、道行く人を顔つきで判断して身体検査を行っておいてそれが問題だという自覚すら持てない無神経さの根本には、自分たちと違うものへの理解の拒絶と傲慢さがある事は否定できまい。
・・・・

そして現在は抑圧側にいて安穏としている彼らが理解していないように思えるのは、これが化外の民だけに向く刃ではないということだ。あるべき姿が明確に示されているわけでもない以上、その合格判定は審判=権力によって恣意的に行われることになる。

例えばこの国には9000万人の共産党員がいるが、逆に言えば残りの13億は非党員だ。ある日突然党員でない事が罪であるとされたらどうするのか。あるいは1.8億人が信じる仏教が違法とされたら?世界で20番目に母語とする人が多い広東語が禁止されたら?

...これらはすべて地続きで、今問題にされていないのは単にそれを問題にしない(問題にしても利益がない)と上のほうの誰かが決めているだけのことに過ぎない。すべて「劣った存在」なのだ。 ・・・・・続く

中国周辺史1 モンゴル・内陸アジア / 北方騎馬民族(ウイグル族 )
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古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
 
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Last updated  2018/11/18 06:05:03 AM
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