カテゴリ:日々の
今日、職場に着いたら、O笠さんが私の顔を見るなり笑いました。
レディに対して失礼なヤツだと思います。 「お前の顔はゆで卵にそっくりだな~。」と言いました。 ゆで卵にも失礼だと思います。 どうやら、前髪が短すぎるのが理由のようです。 これには、深ぁ~い訳があると言うのに・・・。 実は、私は「美人」とはなかなか言われないものの、 「八方美人」だとよく言われます。 異論はありません。 むしろ、人の顔を見ると楽しい気持ちになるので、 ついつい、誰にでも良い顔をしたくなるだけの話で、 悪い事ではありません。はい。たぶん・・・。 美人は3日で飽きるが、 八方美人は3日で慣れる。 という、ありがたいお言葉があるほどで・・・。 しかし最近、八方美人であるというのに、 「美容院でのおしゃべり」が苦手になってきてしまいました。 苦手と言うよりは、むしろ面倒くさい・・・。 八方美人の風上にも置けません。 美容院での会話って、だいたいいつもこんな感じ。 ↓↓↓ 「今日はお休みですかぁ~?」 →「何曜日がお休みってぇ、何のお仕事なんですかぁ~?」 →「えっ!?交響楽団っ!?かっこいぃぃぃ~~~!」 →「第九とかやるんですよねぇ~~!難しいんですかぁ?第九って。」 →「私も昔ピアノやってたんですけど、練習が嫌いで・・・。」 →「楽器はなんですか?えっ?びよら?」 →「びよらって、地面に刺して弾くやつですよねぇ?」 →「あれ?違う?バイオリンの小さいやつ?」 と話は進む。 10中8,9このパターンで行く。 ほとんど例外はない。 そして、最後に、 「いいですね~。趣味が充実してて~。」 と締めくくられるか、 「で、普段は何のお仕事されてるんですかぁ?」 と言われるのが、だいたいのパターンなのでありんす。 私の行ってる美容院は、 シャンプーする人、ドライヤーの人、カットの人など人が順番に変わるので、 いちいち楽器紹介やる元気もなく、 なんだか、面倒くさいので、 「私、しゃべりませんから。」 というオーラを体中からバルサンのように発煙させて、 目の前にあるファッション雑誌を、隅から隅まで隈なく目を通すのである。 おかげで、髪が仕上がる頃には、 「今年の流行はチェック柄!」 「旬色のワンピなら今時のキレイも確実!」 「オトコは顔で選ぶなっ!」 などと、この秋の注意事項を全て頭の中にインプットして、 新しくなった髪型と共に、元いた雑踏へと放たれるのである。 しかし今回ばかりは違った。 仕上げのカットをして貰っている間に、 「ふっ」 と考えたのである。 この美容師さんは、これだけの腕があり、 朝から晩まで立ち通しで、働き続け、 ただただ、他人の美しさのために尽くした結果、 さほど、大きな報酬もなく、日々を終えて行くのではなかろうか・・・。 この人に少しでも 「この仕事、やってて良かった・・・。」 という気持ちを、私は与えられるかも知れない。 と思い、私は言うのである。 なんとなく、口から出た言葉。 ↓↓↓ 「さすが、プロの人ってハサミの動かし方とか、違いますよね。」 陳腐だ・・・。 人によってはうんざりさせかねない、陳腐な言葉・・・。 しかし、その言葉には意外なほどの効果があった。 美容師さんは、 「いや~、そうですかぁ?」 と一瞬照れたものの、 「こやってハサミ動かすとね、枝毛なんかも目立たなくなるでしょ?」 わたし 「わあ、すごいですね~。」 美容師さん 「ほら、こうやるとね~~。」 わたし 「わあ、ほんとだ~~。」 美容師さん 「長年やってると、できるようになるんですよ~~。」 わたし 「へえええ~~。」 美容師さん 「意外と、こういうとこが大事なんですよねー。」 わたし 「そうなんですよねー。」 美容師さん 「ねー。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・ と言う具合で、 その結果がこの前髪というわけなのでありんす。 切りすぎ? しかし、前髪くらい、そのうち伸びるものなのであります。 あの美容師さんとの心の交流を考えると、前髪くらい大した事ではありません。 はい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年09月13日 09時20分33秒
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