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カテゴリ:つながるいのち。
2軒分の荷物を1軒に……。
引っ越し後も荷物の整理に終われる日々を送る母。 今日は、父が生前買い集めた絵を、 屋根裏の収納庫に納めたと言う。 あとはビデオテープにCDの山、 さらには洋服のさらなる整理、 さらにさらに棚づくり……と、 まだまだ続く。 先週末は妹が助っ人に登場したのだが、 11回の引っ越し経験を持ち、 すぐに何でも処分してしまう妹と 30年来物を溜め込んで捨てられない母とは、 物の整理に対するスタンスが正反対。 タンスの位置や中に納めるものの変更等を次々と指示され、 「私のおうちなのに」と母はかなりご不満だった様子。 妹は妹で、 「なんで玄関入ったとたんに、靴箱が並んでいるの? 天井まであるりっぱな靴箱を作った癖に。 入り切らないなんて、信じられない!」 と、物の多さに呆れ返っている。 いやあ、靴のためにひと部屋作ったくらいの人だから……。 もともときつい口調の妹に叱咤されるのは、 私だって避けられるものなら避けたい。 妹は週明けまでいるつもりだったらしいが、 結局日曜のうちに母に追い返された。 「やっと帰って行ったわ」 電話の声が弾んでいた。 ふうっ、お疲れさま。 今日は今日で、 絵の整理をしながら、 「どうして、こう訳の解らない絵ばっかり買ったのよ」 と父に向かって文句を言い続けていたと言う。 「どんなに嫌みを言っても、 飾ってある写真はにこにこ笑ってるもの、 何言ったって平気よ」 はあ、最早返答のしようがないですからね。 父の遺品整理を兼ねての引っ越しだけに、 ご本人はご本人で、 草葉の陰で、すまんなあと苦笑いしているかもしれない。 生きてきた時間の長さの分だけ、 物も思い出も増えていくからなあ。 多趣味な父と買い物大好きな母という組み合わせだったから、 なおさらだわ。 明日の命日ぐらいは、心静かに偲ぶ時間がもてるといいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.23 21:18:21
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