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テーマ:徒然日記(23479)
カテゴリ:つながるいのち。
学生時代から数えると30年以上の付き合いになる夫。
とっくの昔に、両親よりも長い付き合いになっている。 なんでこんなに長い付き合いになったのかは、不明だ。 ともかくよくしゃべる。 忙しすぎてすれ違いになりそうなときでも、 一緒に入浴しながら無理矢理しゃべる時間を作っていたくらい、 ああだ、こうだとしゃべり続けて来た。 「家に帰ってまで、仕事の話はしたくねえよ」 という方は多いだろう。 私も自分の仕事の話は、ほとんどしなかった。 ところが、夫は自分の話を聞いてもらいたい人で、 仕事の話題が物凄く多い。 友人の話を聞いていても、 「仕事の愚痴を妻に聞いてもらう夫」は 意外と多いことがわかる。 ただし、話題が仕事のことだけでは持たない。 で、何が話題になるのかと言うと、 たまたまニュースで取り上げていた政治の話だったり、 昔一緒に夢中になっていたSFや ミステリー小説の話だったりする。 何でもありだ。 最近のホットな話題は、保育だった。 2時間ぐらいしゃべり続けて明らかになったのは、 保育園と幼稚園という具合に、管轄部署が違い、 設置目的が違う二つの子ども関連施設があるために、 保育=保護+教育とは理解されず、 保育園=生活、幼稚園=教育と 分けて捉えられてしまっているということだった。 2時間もかけて、その程度かよ と思われるだろうけれど、 これには、私が抱き続けて来た疑問と関係がある。 親になって子どもと暮らし始めてみると、 生活の中で何もかもが行われることに気づく。 いちいち、これは生活自立のためのしつけ、 これは知育に関わる教育などと、分けてなんていられない。 まあ、学校に上がってしまえば、そこは教育の場という理解。 ところが、どう考えても学校も生活の場であり、 託児の場のひとつであるように思えて来る。 幼児教育機関である幼稚園の場合は、 ある程度生活自立が出来るようになった時期に 集中的な集団保育のカリキュラムが施される。 保育園の場合には、0歳児から受け入れて、 朝から夕方までの長時間関わることで、 生活自立のサポートなども行っていく。 3歳児以降には、幼稚園と同じ教育的なプログラムも施される。 「幼稚園で行っていることを、 保育園と同じ時間続けるなんて無理。 そんなことをしたら、子どもも教諭も持たない」 教育委員会の人と預かり保育の話をしていて、 そう指摘されたときに、 幼稚園と保育園との違いを再認識した。 幼稚園では保育園で行うことを 一定時間内で集中的に行うんだ。 濃縮されてるってことだな。 「でも、いつも僕が出会ってる幼稚園の先生たちに、 乳児や1、2歳の保育が出来るかと言うと、 とても無理だよ。 少なくとも僕はそう思う」 夫が言ったときに、そりゃ、そうだと頷いた。 だって前提条件が違うものね。 でも、子ども理解を深めるために、 小学校教諭の研修の中に 保育園での実習も取り入れられているご時勢。 幼稚園と保育園の違いも、徐々に埋められて行くだろうね。 ま、いずれにしても、これからは 保育=保護(養護)+教育という理解の 普及が進んで行くはず。 いや、そうなって行かないと 人口減少社会での小さな人たちの居場所が危うい。 何のことはない、2時間かけて、 夫にそういう現状を納得していただいた という話になっちゃうな。 しゃべりながら、相互理解が進み、 お互いの世界への理解も進む。 相変わらず、私は仕事の愚痴は話さないけれど、 お互いがやってることへの理解がなされて行く限り、 お互いの世界も広がる訳で。 これが長持ちの秘訣になるかどうかは、さておき。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.25 11:17:22
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