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カテゴリ:小心者のつぶやき
打ち合わせに出かける前に、
何となくテレビの国会中継を聞いていた。 首相をはじめ厚労相などなど激しく糾弾されている。 年末年始の派遣村。 さらには偽装請け負い。 ここ10年の働く人の置かれて来た窮状。 雇い入れる際、労働組合に加入しないことを条件に 雇用契約を結ぶことを黄犬契約と言う。 ふっと、そんな言葉が脳裏をよぎる。 労働組合って、別に労働条件を守るためだけに あるんじゃないんだけれどなあ。権利だし。 ま、なかなか個人を大切に、個人の尊重 というふうには、変わらないのよね。 もともと、個人の権利というものは輸入品だし。 それにしても、立場の違いというのを感じさせてくれる パフォーマンスだなあ、国会って。 雪になると言われながらも、結局、冷たい雨が降り続いた。 打ち合わせでは、 強い個人さながらの表現で意見を述べるメンバーと 常に周囲を慮って行動するメンバーとの間で、 思いが対立。 個人で仕事をして来た経験と、 集団で全体を考えながら仕事をして来た経験との ぶつかりあい、と言うか。 どこまで行っても「私はこう思う」「私はこうしたい」 としか言わない人がいたとして。 諸般の事情で、そろそろ引退したい。 要のような存在なので、 その意向に沿うよう周囲が動いて来たら、 突然態度が豹変する。 「私の意向に沿わないように動くなら、 私は手を引く」 でも、周囲は続けたいと思っている。 「じゃあ、続けるために、あなたがたは どのようなビジョンで、 どのような活動をしていきたいのか」 これをやんわりと伝えられるようなら、 もめる要素はないのだが、もともとそういうキャラではない。 常に攻撃的な物言いをしていると、 周囲はその人のご機嫌伺い的な姿勢になってしまう。 常に相手は対峙させられてしまうことになるからね。 だからこそ、みんなが困っている ということにも、むろん本人も、 対峙させられるほうも気がついていない。 このような状況にもって行かずに済ませる方法は ないのかしら? 無理らしいなあ、とりあえずのところは。 多分思いがそれだけ人一倍強く、 しかも常に一人で戦わざるを得ないような環境に いたんだろう。硬いのは多分そのためだ。 もう一方は、もうずっと前から 「このままでは続けられません、 どうかご勘弁を」 と信号を発し続けて来たのだけれど、 肝心なところには届かなかった格好だ。 常に時間切れで、話し合いは中途半端に終わる。 環境や経験の差異を認め、 お互いを受け止め合うことの難しさ。 帰りに念願の「橋本治と内田樹」(筑摩書房)を入手。 なんだか大人の会話が延々続いているので、 読み進めるうちに、 ふううっと肩の力が抜け、ほっとしてしまう。 立場の違いだけなら、簡単だ。 そこにキャラの違いと積み重なった思いが加わると、 とたんに重くもつれたものになる。 なんてやっかいなんだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.10 20:45:35
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