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2009.04.05
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カテゴリ:小心者のつぶやき
医療関係の電話相談が随分増えて来た。

休日や夜間はもとより、
突然の怪我や症状で受診するべきかどうか、
判断に迷うことは多々ある。

少し前なら、迷わず119に
電話をかけていたことようなときでも、
「いや、ちょっと待て」
と躊躇してしまうのは、
救急医療現場の逼迫した状況を
知ってしまったがためでもあるようだ。

それでいて、旅先などでの急病では、
相談先にも当てがなく、
119にかけてよいものかどうかと、さらに迷う。

そこで、すべてを119に統一して、
そこから必要な相談先に転送するという
窓口の一本化を望む
との声も出て来る。

えっ? 119に一本化?

そう疑問を感じた方は、
これまでの経緯をよくご存知の方だ。

そもそも緊急時には119しかなかったところが、
あまりに集中しすぎて、
それを分散させんがために
なぜ電話相談が増えて来たというのが、
実際の経緯なのだもの。

119に電話をかけ、相手が電話を受けた時点から
逆探知が始まり、
電話のやり取りはオンフックで周囲にも、
また走行中の救急車両にもすべて共有される。

状況に合わせて
そのときの最短コースで救急車を
現場に急行させるがためのシステム。

数年前に消防関係者に取材したときに、
そう教えられた。

119にかけて得られるものは
救急車の手配だけではなく、
症状の見極め、応急手当法、
さらには診療時間外に医療を受けることが出来る
最寄りの医療機関の情報。

どんなに逼迫した状況にあっても、
電話を受けたからには、
基本に忠実に職務を全うしてくれる。

昨年の夏、
母が鳥取で具合が悪くなったときも
とっさに電話をかけたのは119で、
症状を話し、最寄りの医療機関を教えてもらった。

しかし、医療機関情報については、
地元の医師会のように、
医療機関情報提供を行ってくれる窓口がある。

119への集中回避はまず、この
医療機関情報提供窓口の設定から始まった。

また、誤飲や中毒についての専門機関が
誤飲と中毒専門の電話相談を始めた。

そして、小児医療電話相談。

医療を取り巻く環境の変化と、
社会状況の変化が、
これらの医療に関わる電話相談を生んだ。

現在、全国的に展開しているのは
小児医療電話相談の#8000。

東京都限定の救急医療相談の#7119。

ただし、IP電話では、
これら短縮ダイアルは使えない。

(携帯電話の時代だから、これら緊急用の連絡先を
 前もって登録しておくことをお勧めしておく)

このような情報を、
もっともっと一般的に普及させつつ、
再び緊急時には119に一本化へと
システムを再構築して行くことが
求められているのかな?

現場のことを知れば知るほど、
利用を躊躇したくなってしまうという
優しい利用者の心情も理解できるけれど、
利用しながら目を養い、
賢い利用法を身につける勇気と度胸も
必要なのかもしれない。

だって、119かな?と思うときって、
思うだけの理由があるわけでしょ?

医療関係者も消防関係者も、
「迷ったら、まず119にかけてください」
と言ってくれている。

本当に救急車が必要なのかどうかの判断は、
119にかけたあとでないと、本当のところは判らない。

肝心なことは、
かけたあとに
もし「その症状なら、自力で病院へ」と言われたら、
言われた通りに実行することだろう。

相手は救急のプロフェッショナル。
プロのアドバイスに素直に従おう。

必要とあれば、
救急車が到着するまで
応急手当法を伝えるなどして励ます
ということだってやってくれる。

そうね、私はプロフェッショナルを信じてるから、
そうお勧めするんだろうな。





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Last updated  2009.04.05 23:16:25
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