amazing baby

敬老の日。
母に電話をかける。

秋の初めの三連休の初日、私は在宅仕事。

原稿書きと言えば聴こえはいいが、
昨今は、在宅ワーク（内職）の入力仕事の中でも、
ちょっとだけスキルを必要とする仕事という扱い。

ま、それを請け負うことになったんだけれど。

1000字で1本1万円という美味しい社外原稿執筆
というのが、その昔割り当てられて。
署名こそなかったけれど、全国紙に寄稿出来たのは
なかなか気持ちのよい体験だった。

ま、そんなかつての栄光とは
低いほうにケタが違う原稿料なんだけどね。

それでも、「よろしく」と言われたからには、
ちゃんとやらないと。
多分、コンビニやスーパーマーケットのパートのほうが
ずっとずっと割がいい。
要求されるスキルは、比べ物にならないよ。
入力作業の拡張版のほうが、ずっとずっと上。

やっぱり一定の時間、身柄を確保されてしまう仕事のほうが
割がいいという世の中の労働報酬基準が
歴然として、ある。

悪いけど、いわゆる知的労働に関して、
拘束時間云々というのは、実態に即していないよ。

ま、そんな理不尽を敢えて選んだ訳だけど。

電話の向こうで母が言う。
外は涼しいのに、家の中は暑い。
しかし、台風15号の影響で雨が降り始めた。
だから、ベランダのガラス戸は開けられないの。

鞠谷友子さんの朗読が聴きたくて、
日本舞踊のイベントを観に行って来たと言う。

「日本舞踊の舞台を観たのは、何年ぶりかしら」

朗読の仲間と一緒に出かけたらしい。
痛む足をだましだまし歩いて、行って来た。

「ふう、くたびれた」

ずっと懸案事項となっていた右股関節の手術に関しては、
従姉（母から見れば姪）のＹちゃんに確認、
H医大への紹介状を書いてもらって受診しようと考えている。

10月は我が家全員忙しいから、避けてね。

妹は、先週後半から昨日にかけて
横浜で開催された学会に出席していたことは知っているが、
なしのつぶてだった。
そう告げると、母は意外そうだった。

一緒に行こうよ、と誘われて、
しかし日舞のイベントを予定していたので断った。

「あなたのところに連絡しなかったの？」

娘二人が、てっきりどこかで落ち合い、
食事でもしたのではないかと思っていたらしい。

妹からどっさりと論文別刷りは届いたが、
こちらも慌ただしくて、
まだ作業に取りかかれていないがために
メールを送ることができないでいた。

それはともかくとして。

母が手術を受けるとなれば、
術前説明と手術当日には入院先へ出向かなくては。

来月もまた、仙台へ出張の予定で、
3.11以降、相変わらず東方面にしか出かけられない私
（なんと同じ日程で、夫のも仙台出張）
だけれど、母のおかげで西方面へも、行ける？

西方面への旅の渇望もあるけど、もっと遠くに行きたいな。

そんなことを思いながら、一方でメールチェック。
ふむふむ、10月半ばに仙台出張、
これで決定だ！

連休はざまの平日に設定された締め切り日。

10本のうち、7割がたは道筋が見えた。
で、残り3割は。

明日、通勤途中とアフタ5の寄り道でカタをつけよう。

つまりは取材ですね。
ふううううーっ。

あまりの割の合わなさに、はやくも次を探し始める？

いやいや、今のところ、そっちに使える時間は、
ないっ。

（タイトル変更、本文に加筆しました）