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カテゴリ:映画・TV
「ベルリン 天使の詩」に衝撃を受けて、ヴェンダースの映画はいろいろと観ましたが、「エンド・オブ・バイオレンス」でうーむと思い出し始め、「ミリオンダラー・ホテル」もいまいちぱっとしなくて、「ランド・オブ・プレンティ」でもういいかって思いました。
ただ、その間観た「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」ではやっぱりヴェンダースのドキュメンタリーはうまいなと思ったし、いっそのことこのままドキュメンタリー製作だけをやるようにしたらいいんじゃないかなと思ってました。 そして、今回の「Don't come knocking」。 予告編を観た限りでは、カウボーイが出てきたりしてもろアメリカだし、また「ランド・オブ・プレンティ」の続きみたいなものじゃないかという印象でした。それにどことなくデビット・リンチ風のような感じだし・・・。 アメリカのこういう映画はリンチに任せて、ヨーロッパに帰ってきたらいいのになと思いました。 けれどもせっかくだし、公開中に観ないともう二度と観る機会がないかもって思って映画館に足を運んだところ・・・。 ヴェンダースのフィクションでは久々のヒット。 サム・シェパード扮するかつての西部劇のヒーローは、多少落ちぶれながらも映画を続けているが、相変わらず酒・女の毎日。 彼がある西部劇の撮影現場から、急に脱走するところからストーリーが始まります。 馬から徒歩、レンタカー、長距離バスと乗り継いで、やってきたのは30年間連絡すら取っていなかった母親のところ。 そこで、自分に子供がいたらしいことを知り・・・。 映画の撮影現場という現実とかけ離れた世界から、現実逃避して、そして新たな現実に直面するという内容が、広いアメリカの小さな田舎町を舞台にゆったりと描かれています。 そろそろヨーロッパを舞台にした映画を撮って欲しいなと思っていましたが、これはやっぱりアメリカでなきゃ撮れない映画でした。 でも舞台はアメリカでもちゃんとヨーロッパ映画の雰囲気が出ているところはさすが。 ところで、自分の知らないところで生まれていた子供を探すと言えば、最近ジム・ジャームッシュの「ブロークン・フラワーズ」がありました。 なぜかそちらの映画にもジェシカ・ラングが出ています。 おすすめ度:★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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