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テーマ:映画館で観た映画(8421)
カテゴリ:映画・TV
原作のある映画の場合、読んでから見るか見てから読むかとよく言われますが、私はたまたまツワイクの「マリー・アントワネット」をわりと最近読んだところでした。
この映画、とっても楽しみにしていたんです。 ツワイクの本では随所に「ベルばら」の一コマ一コマが思い出されるセリフやシーンにワクワクし、今度はそれを映像で確認できるとなると、楽しみなのも当たり前ですよね。 冒頭の読んでから見るか見てから読むか・・・この映画については、マリー・アントワネットの人生って誰でもある程度は知っていることだし、特に読んでから見たほうがということもないのですが、予備知識があった方が登場人物について、「ああ、この人は今後こうなるんだ」「あの人はこういう人だった」と思いながら見ることができるので、私は読んでおいてよかったなと思いました。 映画はマリー・アントワネットがウィーンの宮廷からフランスに嫁いでくるところから始まります。 「ベルばら」ではウィーン時代はマリー・アントワネットは猫と遊んでいた気がするんですが、映画では犬でした。私の勘違いかな? アントワネットが遊び暮らしている生活がたくさん出てきます。 ピンクを基調とした色とりどりのドレスやお菓子などは見ているだけで楽しかったですし、遊び呆けている姿も王太子妃や王妃だと言っても所詮は10代の女の子という面がよく描けていたと思います。これ、まさに合コンじゃないの?っていうのもありましたし。 ![]() アントワネットの親友として一緒に遊びまくるポリニャっク夫人やノワイユ夫人も、伯爵夫人なのに・・・と思いがちですが、みんなまだ10代とか20代の初めとか、とにかく若いんですよね。こういう若くてはしゃいでいるだけの子供達が、伯爵夫人やら何やらの称号がついているのがとってもばかげて見えました。 現代から見ると遊び暮らしてたので民衆の怒りを買って当然、死刑になって当然みたいに思えますが、こうやって見るといまの高校生やら大学生の年代で一国の王妃というのがどだい無理な話だったんですよね・・・。 そういうところは「ベルばら」やツワイクの本では感じられなかったので、映画を見てよかったと思いました。 登場人物については、キルステン・ダンストがマリー・アントワネットというのには、最初え?って思いましたが、これが意外と似合ってました。普段は全く好きな女優さんじゃないのですけどね。 メルシー伯はやっぱり「ベルばら」のメルシー伯のイメージが強すぎたので、ちょっと違うかなという感じ。 フェルゼンも自分のイメージとは全然違ってました。なんか子供?みたいな感じで。 アントワネットが若い時代に出会ってるのですから、フェルゼンもまだ10代なんですが、「ベルばら」を子供の時に読んだからでしょうか、登場人物すべてをかなり大人のように感じてたんですよね・・・。 フェルゼンよりも断然よかったのがルイ16世。 「ベルばら」で見たようなやぼったい感じじゃないんですよね。鍵を作ってるとセリフには出てくるものの、とても鍵作りが趣味とは思えないし。 なんか頼もしいしいい旦那さんじゃないの、という感じでとってもよかったです。 残念ながらアメリカ映画なので、全編英語。 数少ないフランス人俳優も英語でした。 ![]() まあそれほど違和感はなかったんですけどね、ただベルサイユ宮殿をバックにして「AH! HELLOOOO!!」って貴族の人々が挨拶しあうのはなんか変でした。急にとっても軽々しくなった感じがして。 私はこの時代のコスチュームものに弱いので、ベルサイユ、貴族達・・・という設定だけで結構酔えるのですが、突然この「へロ~~!」っていうのが入るとふっと酔いが覚めました。 この挨拶も何語であったとっしても実際あの時代はもっと重々しい慇懃さの漂ったものだったのでしょうけれど、この映画はアントワネットを初め、若い貴族達をただの若い女の子達のように描いていたから、私がこう感じたのも意図されたものだったかもしれませんね。 それとなぜかアントワネットの小さな娘がフランス語をしゃべってました。親子で違う言語なのによく会話が出来るな・・・と感心。別に無理にフランス語を出さなくてもよかったのに。 それともいっそのこと全部フランス人俳優を使って全部フランス語でやってもよかったのに・・・とも思いましたが、そうすると誰が適役かってちょっとわからないですね・・・。 映画が終わった瞬間、隣に座っていた男の人から「ピュタンッ!」という一言が漏れました(ピュタンについてはこの日記を参照ください)。 これは何が言いたかったのか・・・。 私もえ?これで終わり?みたいには感じましたが。 クリックよろしくお願いします! → ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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