ボンジュール・ド・パリ

2006/07/12(水)06:45

仏製日本語?

フランス語(31)

さあ、今日もサッカーの話題から始めますが、最後までサッカーの話題じゃないのでちょっとだけご辛抱を。 ジダンの話はいろいろと憶測が飛び交ってますねぇ。 そのせいかどうか、頭の中はいまだに先日ご紹介した「ZIDANE Y VA MARQUER」の歌がぐるぐる回ってます。その一方で今度は「ZIDANE Y VA FRAPPER」(もしかしたら過去形なのかも?ちょっとはっきり聞こえませんが、FRAPPERは「殴る、たたく」の意味)のような感じの曲が登場しました。曲中には「頭突き」という言葉もちゃんと聞こえます。 さっき読んだのは、マテラッツィの発言。「ほんのちょっとシャツを引っぱっただけなのに、ジダンがこちらを振り返ってものすごく横柄な物言いで、”そんなに僕のシャツがほしいんなら試合後にくれてやる”と言ったのでキレた」のだとか。それで確かにそれに応戦はしたが、言ったのはそこらへんで聞かれるような侮辱の言葉に過ぎないのだそう。 ジダンのお母さんのことを言ったのでは?という噂も出ていたけど、マンマは聖なる存在なのでお母さんを侮辱することはありえないとか。マテラッツィは14歳の時にお母さんを亡くしているらしいですが、個人的にはなんかあんまし信用できないな。これまでかなりこの口の攻撃でいろいろあったそうですから、この人。 ブラジルのある番組では、ジダンの妹さんのことを娼婦呼ばわりしたのではと言われ、またイギリスの数紙によると、ジダン自身のことをテロリストで売春婦の息子呼ばわりしたと報道されてるらしいです。 いずれにせよ、そのうちジダンも会見するらしいので、そのときにもうちょっとわかるかも。 アンケートではフランス人の過半数以上がジダンのやったことを許すと言ってるそうです。 私はこれを許すとか許さないって次元じゃなかったですね。いまようやくショックから立ち直ったって感じだし。なにが悲しいって、これまで一丸となって戦ってきたチームメイトたちの落胆が悲しかった。 けれどコンコルド広場でフランスチームが国民に迎えられ、これまでの健闘をたたえられたときのこの場面でなんだか救われたような。 そうそう、こういうのを試合の最後に見たかったんです。 この写真、私は写真立てに入れて飾っておくつもり。なんかああいう団結したチームを見た感動を忘れたくないんです。 そしてこれ・・・。 ああ、トレゼゲ(PKで失敗)かわいそう・・・。 彼が試合に出たのはジダンが出場停止だった試合と、決勝の途中出場のみ。彼がベンチにいるってことはよほど充実したチームだってことの証明なんですが、それでいきなりPKはちょっとキツかったですよね。 ああ、それにしても美しい写真ですね。 アンリ、なんて素敵なんでしょ。 さてジダンの一件の時もアナウンサーが叫んだのですが、「ZENでいましょう。」という言葉・・・。 このZENって言葉、数年前くらいからやたら巷で見られるようになりました。 ZENって=禅なんでしょうけれど、どっからこんな言葉を引っ張り出してきたのか・・・。 たぶん最初はどこかの店かなんかがコマーシャル的に使った言葉だったような気もしますが、一般の人も使うようになりましたし、先日は映画の字幕でも使われてました。 英語ではCALM DOWN! CALM DOWN!と言ってましたが、これがフランス語の字幕ではZEN! ZEN!となってました。 時代ですよね・・・。 けど落ち着けよ!と叫んでる字幕がZENってのはちょっと無理があるような気がしないでもない。 実際、「禅、禅!」って叫んでる人なんかいませんし。 ZENという言葉はもっと普通の会話のなかで落ち着こう、冷静でいようという感じで使ってる場合が多いかな。普通って言ってもやっぱりわざと使わないと使えない言葉ではありますが。それにフランス人がZENって言うと妙に最後のNが強調されて、禅っぽくないんですよね・・・。 きっと彼らはZENって言葉を日本でも普通に使ってるって思われてるかもしれませんね。我々からしたら外国からきた人が急に禅なんて言うと、座禅でも組みたいのか?って思っちゃいますが。 ただジダンの頭突きで興奮した時に、「禅」という言葉はなぜかしっくりきました。 あの状態の時はまさに禅の心が必要だったかも。 ま、特に我々がZENになる前にジダンにZENでいてほしかったわけですけどね・・・。 現在フランスでは日本ブーム続行中だし、店に入って普通に焼きそばとか注文するフランス人も増えてるわけで、日本語っぽい言葉を使うってこと自体がかっこいいのかもしれません。 皆さんもニュースで読まれたかもしれませんが、パリ近郊で行われた「ジャパン・エクスポ」。 たまたま仕事の関係で行った人の話によると、あらゆる日本の文化が紹介されててすごかったそうです。 昔なら日本文化の紹介と言えばお茶・お花・書道・将棋・碁、あとは柔道の型の披露とかそんな感じだったんでしょうけれど、今年はお決まりのアニメやマンガの他にメイド・カフェコーナーもあったとか。ウェイトレスがひらひらの衣装を着てサーブ、そしてコーヒー代はなんと5ユーロ(約725円!)、メイドと写真を撮るのにさらに3ユーロ(435円!)で、その友人はかなりびっくりしていました。本場には執事カフェとかもあるらしいよって言おうかなと思ってなんとなくやめました。ただでさえメイド・カフェにびっくりしてる人に追い討ちをかけることもないかなと思って。でも日本ってだけできゃあーってなる人、結構いるみたい。 一方、先日メトロで「あんたは日本人か?」とアフリカ系のおっさんに話し掛けられました。 「日本人は一週間休みなく働いて、変だ」とか何とかいかにも日本のことをよく知ってるように言われて、「はあ、まあ日本人は働き者ですから」とか言いつつ適当に相手してたのですが、そのおっさんの締めが「ニイハオ、ニイハオ」。 「・・・それ・・・中国語ですけど・・・」 おっさん、黙ってしまいました。 周りの人は「くすっ」みたいな。 ZENって叫んでる人、アニメのコスプレやってる人、ニイハオのおっさん・・・日本に対するイメージはさまざまですね。 最後に一言。 イタリアよ、いい加減にして下さい。 例のいっぱいスパムメールが付いてる日記に今日はイタリア語のスパムが山ほど付きました(涙)。 コメント数はなぜか255からカウントされなくなりましたが、今で400くらいになってるんじゃないかな・・・。 クリックよろしくお願いします! →  も(さぼり気味ながら)開館中!

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