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ボンジュール・ド・パリ

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Jul 1, 2008
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カテゴリ:パリ
グラン・パレでやってたマリー・アントワネット展。
開催期間はえらく長かったんですが、昨日の最終日にようやくすべりこむことができました。

marie antoinette


行くにあたって予約して行くかどうかすごく迷ったんですが、結局ちょっとの並びは覚悟でそのまま現地へ。ちょっとの並び・・・と言うか、ずいぶん長くやってた展覧会だし、今は他の
展覧会がどんどんでてきているから、今更マリー・アントワネットを見に行く人もいないだろうという私なりの予測。

予約すると予約料がかかるというのもあるし、それに何と言っても最終日。
サイトで見ても、最終日が通常より早く閉館なんてことはどこにも書いていなかったのですが(通常は夜22時まで)、これを100%信用できないのがここへ来てすっかり疑心暗鬼になってしまった私なのです。99%は間違いなく22時までやってるとしても、残りの1%は油断できないのです。予約して行ったはいいが、30分しか見れなかったなんてことになったら悔しくてしかたないですから。

というわけで現地へ直接行きました。
さすがに今更超人気というわけでもないので、入り口前の庭いっぱいに並ぶなんてことはありませんでしたが、それでもちょっと待たされました。こんな炎天下で・・・。

marie antoinette 2


そうは言っても15分から20分くらいの話なんですが、それにしても雲ひとつないですねぇ。
これまでせっかく日が出ててもほとんど当たる機会がなかったので、「光合成、光合成・・・」いや「カルシウム生成・・・」と思って太陽の下で立ってました。

そうしてようやく中へ入ったのですが、ちょっとびっくり。
すでに入り口のところで入れないくらいの人だかり。ほんとに身動きもままならない状態でした。

その人たちは壁に書いてある説明を読んでたわけですが、私も「ベルばら」でアントワネットについてはすでに学習してるとはいえ、やっぱり読んでから絵やらオブジェやらを見なきゃ面白くないので、その中に加わりました。

初めはオーストリア時代。
どこかで(印刷物で)見たシェーンブルン宮殿の大きな絵にも感激しましたが、マリア・テレジア一家のこの絵に特に感動しました。

marie antoinette 3


ここで一気にベルばらモード突入。

壁にはオーストリア時代、フランス皇太子妃時代・・・と時代毎に簡単な説明と、時折フランスに嫁いだアントワネットと母親のマリア・テレジアとの間に交わされた手紙の内容が書いてあり、これもほんとにベルばらを読んでいるかのような気分にさせてくれました(笑)。

この手紙、直筆のもあったんですが、お母さんへもフランス語で書いてありました。お母さん、ほんとにしつけに厳しかったんだなあ・・・とあらためて思ったりして。古いし紙も薄くて何枚も重ねてあるような感じだったので、ちゃんと読めませんでしたが、その中にメルシー伯の名前があったりするとそれだけでキャーッとこれまたベルばらファンの血が騒いでしまって。

結婚式のときの絵やその他資料も感激でした。
食事の席次なんてほんとに貴重ですよね。ベルばらおなじみの王族メンバーの名前がありました。

そして結婚宣誓書のサインのシーン。
マリー・アントワネットは署名するときにペン先が引っかかってしまい、インクがボトッと落ちてしまうエピソードがありました。ベルばらでは一瞬周りが「なんと不吉な・・・」と凍りつくシーンですが、あの宣誓書のしみもちゃんと確認しました。

そういう細かい資料をひとつひとつ見ていくのはあの人だかりの中、結構大変だったんですが、ひとつひとつなんとなくジーンと来るというか・・・。波乱の人生を送った人ですから、いろいろと思いを馳せてしまいます。

で、やっぱりベルばらのシーンと重ね合わせてしまうわけです。

ベルばらを読まれた方はルイ15世の姉妹を憶えてらっしゃるでしょうか。かなり年を取っているのですが、当時にしてはどういうわけか結婚せずに宮廷で暮らしていて、アントワネットにあれこれ入れ知恵をつける・・・。

あの中のアデレイドの巨大な肖像画がありました。
これはかなり貴重だなーっと思って見てたのですが、その顔がベルばらに出てきたのとそっくりで(笑)。これはちょっと受けました。

頭に羽を付けてるアントワネットの肖像画。
マリア・テレジアは女優を娘に持った憶えはないとかなんとか言って、送られてきた娘の着飾った姿にショックを受けるんですが、そういう絵も数多くありました。

さらにマリア・テレジアの娘への手紙の文面。
「あなたは額から36プス(昔の尺度)も高く髪を結い上げて、さらに羽やらなんやら付けて・・・」
これに対する娘の手紙。「でも宮廷で羽を付けてない人なんかいないから、羽を付けてないと返っておかしい」みたいな。

これだけ読むと微笑ましくもあるんですが、結局この贅沢が不幸へと導くわけですよね・・・。

豪華なバラのモチーフの食器、日本から来た贅沢な家具、一つ一つの部屋にある専用椅子、さらに数々の肖像画・・・こういうのを見た後、一転して国民の批判で埋め尽くされた部屋へ。

マリー・アントワネットや国王がふざけた漫画にされて、数々の批判、非難を受けまくります。国王はそれでもまだ風当たりはかなりマシなんですが、アントワネットは怪物になってたりして、結構すさまじい。

そしてパンをよこせ・・・のパリの女性たちの行列の絵、チュイルリー護送、フランス脱出計画失敗・・・。

最後は牢獄内での生活の資料。
着の身着のままで牢獄へやってきたアントワネットのたった一枚の薄いシャツ、国王一家の牢獄内生活の出費を細かくつけたもの、そしてアントワネットが最後に書いた手紙。

中には前に見たことがあったものもあったけれど、こうして生涯を辿った展示は初めてだったので、こういう流れで見たことがなかったものと合わせてもう一度見れたのはよかったです。

「ベルばら」はもちろんアントワネットの本も読んですでに知っている話とは言え、こうして実際の絵などを見ながら辿っていくとまた感じ方が変わりますね。本だと実在の人物ってわかっていながらどこか架空っぽく感じてしまう部分がありますが、こうして身に着けていた物、使っていた物を見ると、実在した人だと強く実感できますし。

会場でフランス人たちを見て、ああこの人たちはあの時代に生きてた人の子孫だったりするんだな・・・なんてしみじみ見ちゃいました。

marie antoinette 4


photo album 開店休業中。

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Last updated  Jul 2, 2008 06:39:57 AM
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言いますよ@ Re:「そげ」が刺さる(05/14) 実は今そのそげが指に刺さってまして。調…
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キリ@ Re:落書き(03/16) 以前は私の近くで落書きが多くて(うちの…
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