吉村昭の本
『間宮林蔵』を読了し、今『赤い人』を読書中資料を集めて調べ、史実、事実に近いことがらを創作を加えてあるだろうが硬質な文章で書かれたものこのような小説をあまり読んでこなかったので圧倒されている『間宮林蔵』は樺太が半島ではなく島であることを照明した人物間宮海峡として教科書で知っている程度であった林蔵という人物江戸時代も半ば農民から下級武士にはいあがれる程の才能の持ち主どのように過酷な人生だったかは興味深いことではあるがそれにもまして未開の地であった北海道を林蔵が探索する描写必ず登場するアイヌ人丸木舟の操縦、荷物運び、道案内のなどのために雇って協力を得たと淡々と描かれている、その背景に衝撃を受けるそれってもともとアイヌ人が蝦夷(北海道)に住んで居たってこと少数民族になってしまっているアイヌ人の悔しさや嘆きを思う日本人もこのようにある民族と闘い、力ずくで取って今があるのだ人間は食うか食われるかなのであるそして『赤い人』北海道の原野が開拓されたには囚人たちの過酷な働きがあったという小説何人もの何人もの命が埋められているあの広々とした牧場をなんとぼんやり見ていたのだろうかいつものことだけれども知ることが多いしかし、このごろは疲れる