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やっぱり読書  おいのこぶみ

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2013年01月20日
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カテゴリ:映画鑑賞

アルジェリア

昨日、映画を見た 場所は東京岩波ホール
映画のタイトルは「最初の人間」

イタリア ジャンニ・アメリオ監督2011年作品

アルベール・カミュの自伝的遺作の映画化の予備知識で
『異邦人』も『ペスト』も大昔読んだきり、内容も忘れて定かではない状態で観た

ところが

映画の舞台はフランス植民地時代のアルジェリア(少年が育った時代)
そして追憶の旅に出たという映画の現在時1957年(アルジェリアの独立1960年の寸前という設定)

で、時宜を得たというか

いっきに現実の出来事(日本の企業が関係するプラントの人質事件)に思いを馳せてしまった次第

ちなみにわたしがこの現実の出来事の報道に思ったことは
日本のマスコミって相変わらず「日本人は何人拘束されたか、何人無事か」
ということばかり言って
アルジェリアの背景となんたる誘因の故かということを
取り上げないのが不満であった

さて映画

追憶のアルジェリア旅に出た作家コルムリ「(ノーベル文学賞受賞後のカミュと思われる)は老いた母を市場の雑踏で見つける
時は1957年独立を望むアルジェリア人とフランス人の間は穏やかでない
しかし母は昔のまま、彼はそこで生まれ、貧しかった少年時代を思い出す

貧しかったけれども厳しい祖母と愛情あふれる母との強い家族のつながり
ほんとにこの祖母の厳しいしつけの描写はすごい
(ま、そこはイタリア映画らしい 少年時代の子役がうまいなぁ)

小学校の理解ある恩師による学識への道、年老いたその先生との再会
(恩師役の俳優もイタリア映画らしい)

また、幼馴染小学校旧友アルジェリア人の誇り高さに感動した少年時代
追憶の訪問に再会すれど、立場が逆転するかに見えたが
しかし、皮肉な哀しい結果

旧友アルジェリア人の息子が爆破事件に関係して官憲につかまり
成功した作家の力にすがったが
毅然として断った息子にその精神が受け継がれたのであった
アルジェリア人とフランス人の根深い確執

人間として最初に培われたものは「何だったのか」ということ

もちろんこの映画ひとつでアルジェリアがわかるわけでもないし
カミュだってわからないっだけれども

「今日、ママンが死んだ」で始まる
『異邦人』読み返してみないとね

たしか主人公が「殺したのか?」ではなかったかしらん?
だってこの映画では母を訪ねるのだから、、、、

『最初の人間』公式サイト






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最終更新日  2013年01月20日 18時55分40秒
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