554974 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

HAVE A NICE DAY

HAVE A NICE DAY

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2004.02.04
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
結城昌治 「ゴメスの名はゴメス」

昭和37年の作品。舞台は1960年のサイゴン。
行方不明になった前任者を探すためにヴェトナムに
赴任した商社員がまきこまれるスパイ合戦の話。

ヴェトナムでお仕事をしていらっしゃった alex99さんに
お勧めいただいた本で、題名は知っていたが未読だった。
結城昌治はショートショートの名手で好きな作家だが、
ヴェトナムに関心が持てなくて今まで読んでいなかった。

ベトコンとかベトミンとかがよくわからないので敬遠して
いた訳だけど、政治情勢に詳しくなくても面白く読めた。
主人公のアパートの両隣りの怪しい住人、社宅の’女中’、
日本人駐在員、クラブダンサー・・・と聞き込んでいく
うちに、抜き差しならぬ状況へ追い込まれて行く。

最近のおどろおどろしたスパイ物と比べて淡々とした
文章が物足りなくも感じるが、そういうこけおどし
なしでここまで読ませる話が書けるのは、逆に凄い。

枝葉末節にこだわらなくてもプロットがしっかりして
いれば面白い話ができるという見本だ。

ヴェトナム人は尾行がお得意! 刑事が不気味だ。
「アップ・カントリー」でもそうだったので、この
傾向は40年経っても変わっていないということか?

「彼らの多くは怠慢で猜疑心が強く、何事にも積極性が
ない。表面は従順だが、陰険で何を考えているのか
分からぬようなところがある。百年にわたるフランスの
植民地政策が、彼らの心根を国民性といわれるまでに
ねじ曲げてしまったのだ。父祖の時代からつねに虐げ
られ、つねに騙されつづけてきた結果だ。」

-------------------
<今日の読書>
スルメを見てイカがわかるか!
         /養老孟司、茂木健一郎

日輪の刺客  天切り松 闇語り/浅田次郎
          (小説すばる 一月号)

<今日のCD>
MARVIN GAYE/ Master collectin





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.02.05 18:49:48
コメント(3) | コメントを書く


PR

Headline News

Favorite Blog

日本滝百選(宇佐市… New! トイモイさん

クールルーム完全復活 New! まよへいさん

台湾茶旅のお誘い202… 上海小町さん

I'll Sleep When I'm… り〜やん☆(^-^)ノさん
★ROOM FOR RENT !!★ kent0813さん
SLIGHT STIMULATION FLURさん
源にふれろ Romduolさん
映画と出会う・世界… 哲0701さん
おもちゃ箱 olive2004さん
D-Style みさわ。さん

© Rakuten Group, Inc.