昨日午後、今日の現場の下見にカブ90で出かけた。現場は海沿い、走っているとCB1100とすれ違った。この道は、バイク乗りがちょいちょいいい景色を堪能に走る道。そのまま現場を確認し、帰り道、ひょっと誰かいるかも?と海水浴場の浜辺に立ち寄った。するとCBはいなかったが、代わりにTRXがあり、1人の初老(失礼?)の紳士が海を眺めていた。まあこちらはカブだし、邪魔しないようにそっとカブを1台分離れたところに止めた。一服していると紳士とお話をすることになった。バイク乗りは普通によくある事。
TRXも年式は古いが、きちんとメンテナンスされた感があふれている。OVERの2本出しが良い感じ。聞けば四国の国道(酷道)でコンビニから出てきた軽4と事故になり、ドライブレコーダーでこちらの非がないことも証明され、おかげで保険で曲がったフレームからお釈迦になったエンジンなどなど、きれいに直すことができたそうだ。自身も頭から投げ出され、ヘルメットの額から顎にかけてひどい傷がついていたそうだ。事故時の記憶がちょっと飛んでいたらしいが、体は幸い無事だったらしい。ジェットだったら顎が無くなっていたかも?。やはりフルフェイスでないと危なかったと言っていた。自分も大型に乗る際は必ずフルフェイスだ。そういう話を大昔に聞いたことがある。月刊オートバイかモーターサイクリストか?かつての愛読書で読んだのかもしれない。いずれにせよ、乗り初めから原付をのぞいて、すべてフルフェイスをかぶっている。
そんな話はさておき、この紳士はS660にも乗られ、かつてはビートに乗っていたようで、話も合いやすい。S660はECUも書き換え、かなり良く走る。このTRXも300キロメーターが付いており、相当出るそうだが、そんなには出さないらしい(笑)。
短時間でかなり濃い内容で話した気がするが、残念ながらこちらは早く帰らないといけなかったことに気付いた。別れを告げて、帰途に就く。カブ90はこの時期60度くらいまでしか油温が上がらないが、一旦温まれば快調。気になるのは古いタイヤ。溝こそたっぷりあるが、古くてかちている。乗り心地が飛ばすと悪く、ブレーキングでちょっと滑る気がする。グリップ力も落ちているのだろう。
いい出会いに感謝だ。