ボチボチやろか（かかし）

　どっちかというとかっこ良くてもバカのりが好きなのですが、とことんシリアスなこの映画は面白かったです。展開も途中少し退屈したけどどんどん進むし高低めまぐるしいのに見やすいカメラワーク。キャラクターも男性陣は特に魅力的でした。
　少しバカっぽい悪女がいなかったのが残念。ちょい役ですがゴードン刑事の部下の女性の表情の変化が好きでした。ビギンズ見てないんでレイチェルさんのヒロイン立場があんまり心にきませんでした。正義の味方の恋人やってるのが疲れるのはわかるんですが新しい恋人に惹かれたきっかけは説明のみだしバットマンにも良い顔するわりには結果も受動的でバットマンを助けるために積極的に動く愛情が感じられなかったので。むしろバットマンかデント検事の方がヒロイン位置っぽい気がしました。
　ジョーカーは良かったですが彼だけでなく全体が良かったです。
「ケータイ捜査官７」好きさんは必見ですよ。ある意味最終回に持ってこれそうなことやられちゃってますから。まあ７達は自我のある生きた携帯なことが魅力なのでそっち方面で話を深めていってほしいです。
デント検事、このあご割れハンサムさんはどこかで見た気が、と思ったら「幸せのレシピ」でかたくなな女性シェフの心を料理とユーモアでほぐすナイスガイ役でした。役者としては「ダークナイト」の方が力量が出せて面白いでしょうが幸せをつれてきてくれるシェフ役も良かったです。