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テーマ:ブラジル生活(499)
カテゴリ:サンパウロの生活
ボランティア [volunteer(義勇兵,志願者)<ラ voluntas(意志)]
篤志奉仕家.自分の意志によって自発的に奉仕活動をする人.身体障害者,老人,孤児の収容施設や献血運動などの雑役・補助的作業・資金集めなどに無料奉仕する.〈現〉 それとも・・・ きんろう-ほうし 【勤労奉仕】 (名)スル 公共の目的のために、無償で労力を提供すること。特に、第二次大戦中に学生などに課された無償の労働。 の方が正しいのか・・・? とにかく、最近の私はボランティアで四苦八苦している。 日系団体で働いているため、そこの行事には強制的に参加させられる。 特に最近は若い世代の理事長さんが就任したため、えらく行事が多い! たとえば今月だと、 *わが市で行われた「日本ミレニアム週間」イベントの協賛。 *わが市日系7団体による「市民運動会」 *資金集めの「ビンゴ大会」 *「つり大会」 *老人施設への慰安訪問 *カラオケ大会 など。 ビンゴや釣り、カラオケなどはさすがに遠慮したが、大掛かりな行事の先の二つには参加。 その他に、日本語教師地区会というのにも入らざるをえなくなり、去年から入っている。 そこも割と行事が多く、下半期には *子どもオハナシ大会(スピーチ大会) *学位テスト が予定されている。 特にこの学位テストっていうのは テストの試案づくりから確認のための会合まであって、ほぼ毎週集まることになる。 テスト近くなると、毎週日曜日、手弁当持参で朝から晩までかけて、作成。 さらに追い討ちをかけるように、うちの子供たちが入っているボーイスカウトの母の会の労働もある。 このボーイスカウトもクセモノで、ボーイスカウトの労働だけでなく、活動場所を提供してくれているお寺の行事への奉仕もあるのだ!! 先月だと、 * 父の日の晩餐会 * 盆踊り大会 * ボーイスカウト発足20周年パーティー * 運動会 などがあった。 お寺のお客さんの数は半端じゃあなく、それこそ朝7時から晩11時までの奉仕で、くたくたである。 日本から帰国後まだ一ヶ月ちょっとしか経っていないが、その間で一日きっかり休めた土日って皆無なのではないのか?? これらの行事は実は強制的って言うわけではないのだが、みんなが一生懸命働いているのを尻目に休んでいるのも気が引けるし、協調性のない人だと思われるのも嫌なので(実はないのだが)、参加せざるを得ないところが、日本人気質がわずかでも残っているLUANAの辛いところである。 中にはまったく参加しない人もいるが、そういう人たちは陰口をいわれている。 私自身、陰口を言われるのは別に気にならないのだが、労働から逃げることはやっぱりよくないのではないかと思うのだ。 でも、最近では適当に逃げることも覚えてきて、適当な時間にふらっと逃げている。 何の予定も入っていない週末が憧れの今日この頃である。 さて、これら三つのコテコテ日本人団体の中で一番気楽なのは どこでしょう?? ・・・なんと、日本語教師会なのです。 年齢は30代の私の二倍以上の大ベテラン先生ばかりだが、世代は違っても日本人は日本人。 感覚があうし、趣向も似ている。 見るテレビはNHK、ドラマは韓国ドラマ、関心ごとはブラジルにいながらにしていかに美味しく日本料理が食べられるか、と 日本料理の簡単な講習会をしたりもしてくれる。この間はコンニャクイモから作るコンニャクの作り方を実演してくださり、おまけに美味しい手作りこんにゃくまで手土産にいただいた。 しかも、女性は年をとるごとにパワーアップしてくるような気がする。 ユーモアたっぷりで、楽しい方が多いのだ。 それに、集まりもきっちりと拘束時間を決め、それ以降に終わることがないところも嬉しい。 行事も、目的が済めばすぐに修了。折角の休日を返上しての行事に、だらだらとその場に残らなければならないということもなく、徹底している。 んでは、一番苦手なのはどこか?? ・・・ずばり、ボーイスカウトである。 子ども達はボーイスカウトでの活動や、グループを大変気に入っているが、親の私はかなり辟易しているのだった・・・。 まず、人間的にボーイスカウトの親の会の人たちと合わない! この人たちは私とまったく世代が同じだというのにもかかわらず、同じ日本人の顔をしていても、相手は日系人。 もう、ぜーんぜん考え方も好みも違うのだ。 だらだらとおしゃべりが好きで、時間にけじめがなくいつまでもその場に残って、遊んでいる。 なんていえばいいのだろうか・・・彼女らはちょっと田舎くさいというか、あまり洗練されていないのだ。 そんな私はというと、日本でも粗野でぶっきらぼうな人なのだろうが、そんな私でも違和感を覚えるほど、私は彼女たちの世界に入っていけない・・・。 話す内容がまったく興味を持てず、面白くない。 人の噂話や(その噂される人も、見るからにどうでもいいタイプの人なので興味持てず)、生活の知恵、特に安い店や節約のアイデア(日本で安くてよいものの話は興味あるが、ブラジルの安いものは粗悪品である)、子どもの話などなど・・・。 そして、冗談が笑えない。これはかなり厳しい。 冗談をふってきて、言った本人はがはは笑いをしているが、私・・・固まってしまって、笑えないのだ。だってつまんないんだもん。 そうして、引きつり笑いをしている私と彼女との間の空気が凍り、沈黙が流れる・・・。アア、悲しい。 男性達も同じである。 冗談を言ってきたり、話しかけてくるが、つまんな過ぎる・・・。 私にとって、かなりサムいグループなのである。 そして、彼らとはタイプも違う。 ボーイスカウトグループは体育会系の人も多くて、みんなサッカーとかじゃんじゃんやっている。 女性でも、スパイクはいて、汚いグランドで赤土にまみれてサッカーしているのだ。 私はというと、運動会当日壇上でラジオ体操をすることを頼まれ、体操後にあまりの暑さに頭が痛くなり、日陰で水を飲みながらずっと休んでいた低血圧のひ弱な女なのである・・・。 さらに、あまりにもイベントがハードすぎる!! もう、すごいんです!客の数が! 地元の日系人はかなりの数が仏教徒で、行事があるとこぞってくりだして来るんですわ!寺の前の道は市のガードマンが入れないようにテープで閉めきってしまうほどの大がかりさである。 そんなすごい大量の客に出す料理を作るのだから・・・そりゃあもう大変なものである。 イベント当日は朝7時集合。夜11時ごろ終了ってのもざら。 そして、空き時間も多くて、その間はあの日系人の濃いダベリ・・・。 堪忍してホシイ~! 先が思いやられる・・・これからも、きちんとつづけられるのだろうか? 一抹の不安がよぎります。 そして、最近分かったこと。 私はパーティーが嫌いなのであります! イヴェントが嫌いなんです。 ボーイスカウト大会での出し物を見ているより、日本語講習会を聞きに行った方がよっぽど楽しいと思える内向的な人が毎週イベントの手伝いに行っているというのは拷問というほかないような気がするのだ。。 いつまで続くのだろう・・・このボランティア三昧の私のブラジル生活・・・。 日本の母親も地区会や学校の父母会などでこういった無償奉仕をせざるをえないのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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