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テーマ:ブラジル生活(499)
カテゴリ:サンパウロの生活
ダニエラ・エスコバール
この方、ゴールデンタイムのメインドラマ『AMERICA』(アメリカへの不法侵入者を描いたドラマ)に出演中の有名女優さん。 大味のお色気むんむんな女優が幅を利かせているなか、彼女は野原にちょこんと白い花びらを広げるマーガレットのような可憐な雰囲気の女優さん。 黒くて大きな瞳を長くて密なまつ毛が覆い、笑顔がとても素敵で、しかもセンス抜群。育ちのよさそうな雰囲気を醸し出している、女優っぽい彼女を 私は密かに気に入っていました。 その彼女が日曜のバラエテイー番組にゲスト出演しておりました。 その番組は 毎週有名人をスタジオに招き、その人の過去の思い出の場所の写真公開や、友人などをこっそり招待して、有名人を驚かせる!という企画もの。 私は普段まったくといってもいいほどテレビを見ないのですが、たまたまお気に入りの女優さんが画面に映っているので、どれどれ!とソファーにしばし腰掛け、眺めることにしました。 彼女はポルト・アレグレのとある市の出身で、父親は元市長だとのこと。 なるほど、育ちがよさそうなワケですわ。 まず、彼女の通っていた高校の校舎の写真が出てきました。 それを見て彼女、 「うっわあ!わたし、高校だいっ嫌いだったの! 忌み嫌っていたわ! ま、どんちゃん騒ぎは好きだったけど。」 え・・・可憐なイメージが・・・・。 「勉強なんてだいっ嫌いで、まったくしなかったわ。 父が学校の課題や宿題をぜーんぶやってくれていたのよ!」 おいおい、元市長さんのお父さんの立場が・・・。(汗) 次に、小学校の通知簿が公表されました。 お勉強が嫌いだったわりには 8,7,6と普通の成績・・・。 「私、一度も落第したことないの! なんてったって、カンニングしてたもの。」 「私の兄がね、すばらしいカンニング法を伝授してくれてね、 ほら、紙をこうクルクルッと丸めて、こっそり見るのよ。 この方法だと、本全部の内容がカンニングできるのよ!(自慢げ)」 「あ、7年生のときに、一度だけ単位を落としたことがあるの。 算数だったわ。でも、その時は学校をかわったのよ。 だって、休み期間中に学校へ行って補習授業を受けるのは耐え難いことだものね、ほっほっほ~!」 この番組の口が悪くアイロニックさが持ち味の司会者でさえ、顔が真っ赤。 彼女を止めようと、話題を変えようとするのですが、彼女は平然とした口調でぺらぺら暴露を続けるのでした・・・。 お気の毒。 そして、彼女の昔の友人達が次々と登場してきました。 涙を浮かべ、熱い抱擁を交わしています。 しばらくして、その中の一人が始めました。 「私とダニエラは アボガド作戦をしたのよねー。」 「え?覚えてないわ・・・」 「ほら、校舎に向かってアボガドを目いっぱい投げたじゃない。」 「ちょ、ちょ、ちょっと、やめてよー! 仮にも私達は ”母親” なのよ~!」 ・・・もう、おそいっつーねん・・・。 なんだかすごくがっかりしてしまったのでした。 ブラジルセレブって、見た目華やかに見えても、ふたを開けるとこんなのばっかなのかなあ・・・? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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