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テーマ:ブラジルで観た映画(104)
カテゴリ:映画
LEMMING
製作国:フランス 監督:ドミニク・モル Dominik Moll 脚本:ジル・マシャール、ドミニク・モル Gilles Marchand e Dominik Moll 出演:ロラン・ルカス Laurent Lucas,シャルロット・ゲインズブールCharlotte Gainsbourg, シャーロット・ランプリング Charlotte Rampling,アンドレ・ドゥソリエ André Dussollier 129分, エンジニアのアラン(ロラン・ドウカス)は仕事も順調で、妻のべネデイクト(シャルロット・ゲインズブール)とも幸せに暮らしている。 二人の平穏な生活は 社長ポラック(アンドレ・ドウソリエ)と妻のアリス(シャーロット・ランプリング)を夕食に招待してから、反転し始めた。 その夕食の準備の最中にもうその予兆は現れていた;流しの水道管にレミングという、フランスには生息しないスカンジナビアのムササビのような生き物が入り込んで、つまってしまっていた・・・。 ヒッチコックを崇拝しているという、ドミニク・モルのサスペンス。 緊張場面にクラシックな効果音を導入し、脚本も丁寧に作られているのには好感が持てる。 でも、サスペンスとしてはちょっと平凡だった印象を受けた。 あまり衝撃的なシーンも息を呑む展開もなく、始終単調な流れで終わったような気がする。 それでも、私がこれを観るきっかけになった”W(ダブル)シャーロット”が観られて満足。 シャルロット・ゲインズブールは 昔と比べて歳をとった。そりゃ、『なまいきシャルロット』からもう20年は経過しているのだから、当然といえば当然だが、やっぱり腐っても鯛・・・いや、腐ってはいないから、歳くっても鯛といった方が正しいかな。 相変わらず、可愛いです。30代中ばで少女のように素朴なとこは さすがジェーンバーキンの娘だなあと思った。 ひゅるるっと背が高くやせっぽちで、手足が長く、手や足のヒラが大きくて、ひょっこりひょっこり歩いているぎこちない感じや、ささやくような声、ぬぼーっとした表情が存在感あります。 シャーロット・ランプリングは 相変わらずあの鋭い目つきで観客を魅了。釘付け状態ですね。この映画でいちばん存在感あったのではないかな・・・。ショッキングなシーンを演じたにせよ、彼女が一番出番が少なかったのに、強烈な印象を残した。フランス女優の中でも、今一番を争うほどの旬な女優なのではないのかな。 そして、主人公の男優の 不意にふって沸いた不幸にあせって困っている様子がいかにもぴったりはまっていて、逆に面白かった。 ストーリーに関しては、感想というほどのものもないのだが、ただ、レミングに関しても、すぐにオチが分かってしまった点は残念。 全然話とは関係ないが、インテリアに釘付けでした。 フランスの家って、何であんなにセンスがいいのでしょ? 清潔なキッチン、照明器具の選び方や効果的な使い方。高低をつけて、照明の変化を楽しむんですねー。なるほど。 何気におかれた、手の込んだデイティ-ルの額縁に入った大型のミラーも素敵で、都会的モダンさ&懐古的な家具が入り混じった、味わい深いインテリアが素敵でした。 あと、インテリアといえば、先日観た『CHACHE』の70年代風のメタルやガラス、丸いカーブの要素の入った宇宙的家具も素敵でした。 それを全てメタリックにしてしまわないで、重厚でクラシカルな家具と組み合わせて使うところが今風ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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