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10年ほど前だろうか、妻の実家で正月を過ごした際に暇に任せて前半の幾巻だけ見て放っておいたのであるが先日ふとツタヤで目についたので後半を借りて見た。あまりに強烈な話である。
固有名詞を入れるとオタク文になってしまうのでやや推測も交えながら一般的に書くとこんなストーリーである。 開戦直前のA国、B国がある。中立国の兵器会社に勤める女主人公は、A国の軍人と恋愛関係にありB国向けに自分が開発した新兵器の情報を横流しする。百戦錬磨の同A国軍人はB国に納入された新兵器を盗み出す。その場にいたB国テストパイロットが追跡するが結局奪取され2国間の戦争がはじまる。女主人公は盗まれた新兵器奪還のため納入先であるB国軍、そのテストパイロットと行動をともにする。彼女は次第に成長するテストパイロットの姿に惹かれ恋愛関係となる。 戦いはエスカレートし旧愛人A国軍人と新愛人B国テストパイロットは戦場で遭遇、戦うこととなるが、最後の瞬間に彼女は旧愛人である傷ついたA国軍人をかばい、新愛人のB国テストパイロットに背を向ける。ほどなくA国軍人は戦死、戦争も終結。ほとぼりがさめると彼女は今度はB国テストパイロットの前に臆面もなく現れ、驚くなかれ、罪の意識のかけらもない笑顔で駆け寄るところでラストとなるのである。(多少違っているかも知れませんがガンダムファンの方、怒らないで下さいね。だいたい、で書いていますから。) 愛人に会社の秘密を流し、自分の開発した兵器に新旧愛人二人を乗せ戦わせ、旧愛人をかばった挙句、死んでしまえば新愛人に戻る、というとんでもない悪女である。端から見れば全くの支離滅裂人生であるが、本人はそのときの気分に「正直」に生きているだけなのであろうから、「悪」の意識はまず持っていない。三次元にうねるパイプ管のような感情の持ち主で、本人としては筋が通っているのであるが、2次元平面で切ってみると色の違うマルやダエンが気持ち悪く並んでいるだけで意味をなさない。しかしユークリッド平面だけで考えるのが正しいわけでもなかろう、やはりこんなのでも人間の一類型か、と思うとなんとなく暗澹たる気分になってしまうのだ。はぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年01月21日 01時06分00秒
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