カテゴリ:71年英国
前回(#32)で出したマースピラミ2作目のプロデューサー、ピーター・バーデンスは肺癌で亡くなっていますね。 今回も肺癌で逝ってしまった人が含まれてます。 それはフルートを吹いているハロルド・マクネア。 ジャズ界、フォーク界両方に登場している1931年ジャマイカ生まれの笛吹きさんです。 クレシダが2枚出したうちの2作目。 このアルバム、レーベルはヴァーティゴだわジャケはキーフだわで英国ロック好きの諸先輩方にはえらく人気が高いよね。 私もクレシダの存在はわりかし早くから意識してたみたいで、入手したのは高校を出てまもなくの頃っぽいです。 サウンドの要となっているのは寂しげなアンガス・カレンの歌声と随所で響いているピーター・ジェニングスのオルガンとピアノ。 オーケストラを導入していたりするからプログレの人たちと認識されてる向きがあるけど(私もそうです)、ピアノを中心にすえている曲はジャズ度がアップしてます。 でもやっぱり彼らは短調炸裂オルガン・ロックだなー。 晴れやかな曲調でもどこか哀愁。 そんなおセンチな音楽性を持ったクレシダで太鼓を叩いていたイアン・クラークがこの後ユーライア・ヒープに参加してるのは興味深いところ。 どの曲も質が高いけど、私のお気に入りは12分近いラスト8。 前任ギタリストのジョン・ヘイワースの作品です。 余談ながら一瞬ジャスティン・ヘイワード!?と暴走しました。 しかも「なるほど言われてみればムーディー・ブルースっぽい部分があるなあ」と更に暴走… この曲、歌の冒頭部分とサビの厚いコーラス、泣きまくりのストリングスが絶品! 転調また転調でくるくると回ってるんだけど、最後はやっぱり泣きに戻ってくるのです。 最後の最後、テンポの速いオルガン&太鼓+語りのギター+コーラス+ストリングスの絡みにもうメロメロだよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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