コースト・スターライト号はワシントン州シアトルとカリフォルニア州ロサンゼルスの間を毎日運行している。シアトル発は午前9時45分、ロサンゼルス発は午前10時15分である。走行距離は1,377マイル、時間にしておよそ35時間、一泊2日の旅行となる。この列車の特徴は他のアムトラックにはない、パシフィック・パーラーカーという展望車を連結していることだ。使用できるのは寝台車を利用するファーストクラスの乗客のみ。午後に催されるワインテイスティングもこの車両を使う。
今回はシアトルまで行かず、手前のオレゴン州ポートランドまでの旅。それでも到着予定は翌日の午後3時40分、車中一泊二日には変わりはない。ロサンゼルスユニオンステーション10番ホームに入った列車をまず点検。頭からディーゼルエレクトリック機関車2両、荷物車、トランジットスリーパー(従業員用の寝台車)、個室寝台車3両、前述のパシフィック・パーラーカー、食堂車、ラウンジカー(主にコーチクラス乗客の展望車兼カフェカー)、コーチクラス一般車両4両、そして今回はプライベートカー2両が接続されていた。プライベートカーとは、一般の人が持っている客車で前もってアムトラックに予約をすれば長距離列車につなげてもらえる。とは言っても客車一台かなりのもので裕福な鉄道キチガイでなければこのような贅沢はできない。(写真上参考)
というわけで11月16日ロサンゼルス発のコースト・スターライトは全16両となる。