本日は二十四節気の冬至になります。
この日を境に日照時間が増えるので人類共通の祭りのようです。
もっとも、最近では気象変動の心配をする時代になりました。
毎日新聞のコラム、「時代を駆ける」で今回から、
夕張市の病院長の村上医師の話になります。
本日も2回目で実に気持ち良い自身の哲学に感嘆しきりです。
患者を叱る医師ですので夕張の方々も驚いた事でしょう。
地域医療の最後の砦でがんばる村上医師は、
教育TVのETV特集でも取り上げられた人物です。
私としては、このような人物が存在する事に驚き、
マダマダこの国の人材もまんざらではないな~と思った次第です。
最初の赴任地の瀬棚町(現せたな町)で地域医療を成功させ、
医療費の劇的な削減と患者数の減少に尽力しました。
村上医師の安易に入院させない自宅治療にシフトする考えと、
合併で箱物病院建設に血道をあげる新市長と袂を別つ事になりました。
しかもこの市長は選挙では村上医師を利用してましたので最低です。
幻滅し志半ばで全く違う場所に赴任していた所に、
今回の夕張市の破綻による医療現場の崩壊に駆けつけました。
このブログでも過去に火中の栗を拾う人として書きましたが、
本当に現代に在って不思議なぐらいの人物です。
含む所が全く感じられず、真っ直ぐ地域医療の充実だけです。
この件に無能な行政はもはや邪魔な存在でしかなく、
医療と言うポジションで自らリスクを背負って尽力する事は理解を超えます。
もちろん支えるスタッフの方も並々ならない人材でしょう。
見聞きする範囲ではベスト以上の仕事振りです。
国の保健医療も既に崩壊の兆しも分りやすく、全く何の手立てもして来ません。
ですので、早晩根本的な改革を迫られますが、
遅きに失するほど、より多くのコストが掛かり回復も時間が掛かります。
村上医師のコラムにどのような事が載るのか興味があります。
夕張市の事だけで無く日本中の地域医療のモデルとして注目していますので、
スタッフの皆さんも健康状態に留意され世論を引っ張って頂きたいです。
何よりも不要な医療機関の使い方を本当に無くして行かなければなりません。
不要不急な病院通いが地域医療の質の劣化につながります。
この事は日本全国で言えることで心がけなければいけません。