うつ病の精神状態について
『精神ハンドブック 医学・保健・福祉の基礎知識』[第6版](山下 格 著/日本評論社)を引用しつつ、自殺の背景にうつ病を有していた人達が多い現状を踏まえて、この精神疾患について考えていきましょう。昨日はうつ病の身体症状を同書から取り上げました。(2)精神症状1.関心・興味の減退2.意欲・気力の減退3.知的活動能力の減退それまで苦もなくできたことが、なかなかできず、途方にくれる。新聞を読んでも頭に入らず、仕事の書類をいくども読み返す。簡単なことが決められず、時間ばかりかかって能率があがらない。4.その他の症状仕事が何もできなくて情けない(無力感)皆ができるのに自分だけできず残念だ(劣等感)家族や同僚に迷惑をかけている(自責感)本当にすまない、申し訳ない(罪責感)こんなことでは将来も見込みがない(自信喪失)恐ろしくて、じっとしていられない(不安)ひとりで焦って、いらいらしている(焦燥感)自分にも周囲にも無性に腹がたつ(易怒傾向)つくづく悲しくて涙がでる(悲哀感)何とも言えずさびしい(寂莫感) など◆明日は当民間団体主催の今年度最後となる「ぶどうの実交流会」です。初めて当事者と当事者家族に分かれた自助グループの時を持つため、吉越はニュースレターを編集しつつ、緊張しています。無事に会が開かれ、出席者一人ひとりがホッとできますように!!