ぶどうの木　～うつ病の正しい知識の普及啓発と自殺対策を実施～　　　　　　　　　　　

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• 『函館市自殺に関する緊急かつ効果的な推進に関する陳情』

  今日の午前中、民生常任委員会が行われました。私は陳情者として傍聴してきました。函館市にとって非優先課題である自殺対策について、自身は、これまで『ぶどうの木』の代表・自殺対策従事者として陳情書を提出してきました。陳情名は同じですが、採択された項目は早かれ遅かれ実行されることを願いつつ、否決された部分をどのように書き記すと採択されるのか、自己分析しつつ、いろいろな角度で陳情項目を書き記してきました。自殺対策に関する陳情書を何度も提出してきた理由には、保健所が事務局となって開催している『函館市自殺予防対策連絡会議』の在り方に疑問を感じていたのです。『自殺対策基本法』に明記されている（地方公共団体の責務）を果たす努力を怠っているのではないか、と思っていたからです。今日の委員会では保健所側が用意した資料によって、あっという間に陳情項目の採否がされました。各会派ともに事務局である保健所は施策をしっかり講じているとの理由から、バツをつけていきました。非優先課題である自殺対策には本来マルかバツかなどと決めることはできないのですが、各会派を代表する委員の口からは次々とこの項目についてはバツだと言われました。それも全て個人情報の公開が理由です。一般の公募で選ばれた市民に聞かせることはできないとの理由です。私は思います。自身の考えでは公民連携の住民参加型の自殺対策が必要であると感じているのです。連絡会議の構成機関・団体のほとんどは市庁舎内の部署で占められているのです。このことに関して、ある部局に問い合わせ、連絡会議のメンバーとしてどのような施策を講じていこうと考えているのか聞かせてください、と尋ねたことがあります。職員からは何ら施策は講じていないというのです。つまり、連絡会議を通して「各関係機関・団体が担うべき役割を明確にせず、公的機関及び民間団体の連携体制の確立がなされていない」のです。これは連絡会議の果たすべき役割を怠っていることになるのです。今後『ぶどうの木』として何ができるのかわかりませんが、今日の委員会での各会派の発言を踏まえて、何らかの取り組みをしたいと考えています。

  2011年08月31日

• 本職から少し離れた時間を過ごしています

  以前のブログにも書き記しましたが、私の部屋は本やDVDで山積みになっています。置く場所がもうありません。寝るスペースとパソコンの作業を行うスペースだけがなんとか確保されているだけです。本はジャンル別に置いているので、手を伸ばせば読みたい本をすぐ手にすることができます。DVDもドキュメンタリー、スポーツ中継といったジャンル別に収納ケースに納めていますが、ケースの上にケースが置いている状態でなかなか取り出すことはできません。そうした中で今週、二冊の本が新たに届きました。そのうちの一冊が『ぶどうの木』の活動を一時休止する前から刊行され始めた『キリスト教カウンセリング講座ブックレット』（キリスト新聞社）の最新刊、『アルコール・薬物依存症とそのケア』（谷口万稚　著）です。このシリーズの最初のブックレットは『自殺危機とそのケア』（斎藤友紀雄　著）です。一度、私はこのシリーズのブックレットを通して、毎月開いていた「ぶどうの木学び会」で読書会を開きたいと思い、実際に試みたことがあります。しかし、出席者から好評を得ることができませんでした。その後は、個人の学びのために買い求め、その時に応じて少しずつ読んでいます。今回、最新刊が届いたことで、私が自殺の原因・動機別の上位に占める「健康問題」に関して、うつ病以外の精神疾患に関して、具体的にどのような問題と向き合い、どのようなケアが必要になるのか、広い視野で学ぶことができます。これらの学びはこれまで積み重ねてきた知識とともに、今秋から受講する傾聴ボランティアの奉仕に生かすことができます。今は本職から少し離れた時間を過ごしています。『ぶどうの木』の活動で陳情書の提出以外に目立つ奉仕はしていません。ここしばらく自分の顔を鏡で見ると、肌の状態があまり良くないことが気になり、今日、洗顔料と化粧水を買いました。さっそく今日一日の汗を流す際に使いました。これまでは自分のためにとは思いながら、他者のために時間と労力を費やしてきました。しかし今は自分のために時間と労力を費やしたいと思います。それがこれから先の歩みにおいて、他者のために生かすことができればいいのです。

  2011年08月16日

• 「未来」ではなく「将来」に向けた歩みを確実に

  この頃、あちらこちらで「未来」という言葉を聴いています。国語辞典で用語の意味を調べてみると、「ある時点にたって、それからのちに実現すると思われる動作・現象を表す語法」とあります。私がよく用いる言葉である「将来」を同様に調べてみると、「これから先」とあります。自身は「来るか来ないかはっきりしない出来事」と考えるよりも、「今、まさに来らんとしている出来事」を考えています。過去を振り返り、現在の状況をできる限り把握しつつ、将来を見つめた歩みを確実にしていきたいのです。地面を一歩一歩しっかり踏みしめるような歩みです。昨日、傾聴ボランティアの働きをされている事務局の方々を自宅に迎えました。身の回りに起きる出来事で自身のペースを崩し、第三者の方に月一回か二回でも来てもらい、とにかく話に耳を傾けてもらいたいと思い、ある民間団体の事務局に電話をかけたのです。悩み続けている間の精神状態は不安定で、孤独の中にありました。ようやく最近になって悩みの中から解放され、精神衛生上、関係を築かない人達も社会の中にはいるとはっきり思うようになりました。また、考え方もマルかバツだけではなく、グレーゾーンがあってよいのだとも思うようになりました。このようなことを『ぶどうの木』のこれまでの活動を交えながら奉仕者の方々に伝えたのです。自己研鑽しつつ、学びと実践を重ねてきたこと。陳情書を繰り返し提出しているけれども、なかなかネットワークの構築に至らないことなどです。そのような話をしているうちに、私に「もしよかったら傾聴ボランティアになりませんか」との誘いがありました。決められた以上の実習と月一回の講習があり、レポート提出、面接を受けます。その後、傾聴ボランティアの認定を受けるのです。面接は自宅に来ていただいた方々が担当されるとのことです。お二人からは講習会参加の強い誘いと、きっと私なら認定を受けて、よい奉仕ができると言われました。話を伺い、前向きに考えたいと思いました。しかし、残念ながら９月の講習会は札幌に出かける用事があるために、連続の講習会に参加することができませんが、事務局の方々の判断を待ちます。『ぶどうの木』の働きを継続しつつ、他の民間組織に加わって新たな奉仕活動をすることも、３０代になった自身の新たな道でしょう。

  2011年08月11日

• この一か月間、毎日悩み続けてきました

  今日、函館は久しぶりに蒸し暑くなりました。そうした中で、母の運転で帰省中の弟と共に市内のジーンズショップで買い物をしたり、ベイエリアでも買い物をしました。少し歩いただけで脚が疲れやすい私は、事前に『ピップエレキバン』を特に疲れやすい箇所に貼りました。出かけた途中で「疲れた」「疲れた」と口に出さないためです。エレキバンを急所に貼った効果はあり、無事に二人と共に行動することができました。ベイエリアでは金森倉庫群にある郵便局で切手を買いました。専門学校生の頃までとは違い、こまめに手書きで手紙を出すことはなくなりました。今ではワードのソフトを用いても手紙を作成する意欲も気力もほとんどありません。メールも同様です。とは言いながら誰かに手紙を出したい気持ちがあるのです。自身の近況報告等を伝えたいのです。この一か月間、かかりつけの主治医との関係が悪くなり、診察ごとにあれこれ指示され、その通りに動かなければとの焦りなどで心と体のバランスを崩してしまいました。そして指示された言葉に対してどのように動けばよいのか毎日悩み、無理に無理を重ねてしまいました。自殺という言葉はいつも頭の中にあり、どうすれば再び自分のペースを取り戻すことができるのか、知り得る限りの相談窓口に電話をかけて、同じ話を繰り返し相談員に伝えました。同じ話を長々と聴かされる相談員に対しては申し訳ない気持ちがあります。しかし、ようやく問題解決の方向に向かい、心の動揺は落ち着きつつあります。結論としては、これ以上、今の主治医のもとで治療を続けていくことはできない。そのため、時機を見て別の医療機関に転院した方がよいと決めました。うつ病は慢性疾患であり、治療と休養がこれから先も必要なのです。他者にあれこれ言われなくても、自ら行動する時には誰に何を言われなくても動いているのです。『ぶどうの木』の活動もその通りです。今日買い求めた切手をいつ誰の手紙に用いるかわかりませんが、しばらくは引き出しの中に入れておきます。

  2011年08月04日

• 『函館市自殺予防対策連絡会議』の全面的な見直しを（２）

  昨年の６月に活動を一時休止することを公表して以降、私の活動はだいぶ楽になりました。毎月続けていた「ぶどうの木学び会」「ぶどうの実交流会」の休止と、「ぶどうの木ニュースレター」の発行。そしてブログ上の情報を更新していませんが、電話による相談窓口の応対と応答をやめました。これは思い切った決断でした。一人で活動を続けることの難しさと、それに伴う疲れが重なり、これ以上、継続した活動を続けていくことは本当に困難だと感じたのです。また、陳情書を繰り返し提出しても議会は変わらず、市政の動きも変わらないと思いました。そのために昨年は一度も陳情することはありませんでした。『函館の民間団体ぶどうの木』という名称を用いていつまで活動ができるのだろうか、と最近はいつも思います。今夏、久しぶりに市議会に陳情書を提出しました。活動を一時休止することを公表してからも、うつ病に関する文献、自殺対策に関する文献に目を通しつつ、地域の実情に応じて何ができるだろうかと情報収集に努めつつ、何事にも勉強する意欲だけは忘れないでいました。特に今年の３月１１日に起きた『東日本大震災』以降、できる範囲で学びと実践に努めていこうと思うようになりました。震災関連の書物を買い求めて、この震災を通して私共日本人が教えられたことを、各界の著名人の文章を読みながら考えさせられています。同時に活動に関する書物だけを読むことを控えています。BSプレミアムで毎週土曜日の朝に放送している『週刊ブックレビュー』で書評ゲストが紹介する書物を参考に、読みたい書物を購入金額を確かめつつ注文しています。今はNHKで放送された番組をDVDレコーダーに録画し、なるべく早めにDVD－Rにダビングするようにしています。今や私の部屋はDVD－R、購入した書物で占められており、どう整理してよいのかわからない状態になっています。本箱にはすでにキリスト教書籍、うつ病、自殺対策関係の書物でいっぱいになっています。そのために、必要な時に取り出したい書物がなかなか取り出せず、取り出した書物を本箱に入れるのに苦労しています。本は他にも私の枕元に次々と重なって山積みになっています。このように書き記すと全ての書物に目を通したのかと質問されそうですが、そのようなことはできません。活動するにあたって必要な書物、生きていくために必要な書物があるのです。本とはそういうものではないでしょうか。前回に続いて書き記しますが『函館市自殺予防対策連絡会議』は、陳情を通して全面的な見直しを求めています。最近提供された情報によると、市では全庁会議を開いたことが一度もないことを知ったのです。市は連絡会議に参加している関係部署による横断的な会議を開催していません。連絡会議の構成機関・団体はほとんど本庁舎の関係部署が占めています。これまで私は公民が連携しつつ、住民参加型の自殺対策ネットワークの構築が必要不可欠だと伝えてきました。○○会議と名ばかりの会議を作ることには抵抗を感じますが、全庁会議の開催を働きかけ、自殺対策のために各部署が何ができるのか考えて欲しいものです。市が現在開催している連絡会議は本来のあるべき姿ではないのです。繰り返しになりますが、関係部署による横断的な会議を開催している。しかしながら関係者には市の自殺の現状がどれだけ厳しいのか全くわかっていないのです。このままでは若い人達の尊い「いのち」が次々と奪われてしまいます。こうした危機感を肌で感じて欲しいです。

  2011年08月03日

• 『自殺予防対策連絡会議』の全面的な見直しを

  昨日、函館市議会議長名で先の定例市議会に提出した陳情の継続審査について（お知らせ）が届きました。私は市に先駆けて自殺対策に取り組んでいる先駆者としていくつか思うことがあります。届いた通知には、これまでと同様に、「自殺問題に関する市の対策等を調査した上で」慎重に審査する必要があるため、と記されています。市の対策等の調査とありますが、金曜日、月曜日の夜間帯に開設された『函館いのちのホットライン』以外は、何ら新たな施策はありません。今回の陳情書の特徴は、『函館市自殺予防対策連絡会議』の全面的な見直しです。地域の実情に応じた自殺対策について検討部会を中心に何を話し合っているのか、全く公にされていません。そして会議を構成する機関・団体は行政機関がそのほとんどを占めています。私は事務局である保健所が言うように、行政機関だけで自殺対策に取り組むことはできず、民との連携を強く提案しています。そのため間接的に自殺対策等に取り組んでいる民間活動、民間組織が新たに加わることを提案しています。そして市民感覚を忘れないように、その人数は明記していませんが、応募で市民にも連絡会議に加わってもらうことも同様に提案しています。私の知らないところで『函館自殺対策市民ネットワーク』が設立され、いくつかの団体や関係者が活動しているようです。自身はこの動きを認めていません。やはり設立当初のフォーラムが先駆者を抜きにして開かれたことが本当に残念なのです。あらためてこのブログを通して伝えたいことは、今回提出した陳情書が採択されるまで、他の関係者には見守って欲しいことです。『ぶどうの木』は『自殺対策基本法』の施行、国の当面の施策の方針である「自殺総合対策大綱」を受けて、国、北海道の動きを見続けてきました。そして現在は市の動きを見続け、多くの参考文献や実際の活動から得られた経験を基に、陳情書を繰り返し議会に提出しています。失礼な言い方ですが、保健所が自主的に動いている取り組みはないのです。

  2011年07月31日

• 主治医の話に焦りを感じています

  昨年から自宅に近い診療所に通い、精神疾患の治療に努めています。まだはっきりとした診断はされていませんが、主治医はアスペルガ―症候群の特徴が見られると言い、うつ病の治療は回復期の段階にあります。２週間に一回の診察ごとに、食後の薬を少しずつ減量しています。薬の減量は患者である私自身が強く願っていることです。ただし、主治医から今後厳しい話を始めていくと言われてから、診察ごとの話に焦りを感じています。１１年間、うつ病（抑うつ状態）と言われて多くの抗うつ薬を飲み続けてきた者として、「焦らず、あきらめず」に、時間をかけながら病気を治していきたい。治らなくても、この病気とうまく付き合っていこうと思っていました。それが最近になって、主治医からは叱咤激励され、私がすべき優先順位がわからなくなっているのです。障がい者の作業所などで仕事をするように突然言われています。その後、作業所を見学したり、ハローワークに足を運んで、障がい者の求人状況などの話を聞いたりしています。しかし、私にとってはどのような場所であれ、まわりの人達と作業をする、仕事をすることは全く考えられません。「働かざる者食うべかざる」と主治医から言われましたが、自身はこの格言に疑問を抱いています。これから先も同様の診療所に通い続けてよいものか・・・。

  2011年07月26日

• 焦らず、急がずに、けれども懸命に社会活動しています

  すでにお気づきの方がいるかもしれません。ブログ上は「自殺予防対策」になっていますが、「自殺対策」という表現をするように心がけています。これは知識があっても施策を講ずることが難しい自殺未遂者に対する配慮、自殺者の親族等に対する配慮です。『自殺対策基本法』第一条の（目的）や、第二条の（基本理念）においても、「自殺予防対策」とは記されていません。「自殺対策」になっています。市民レベルにおいて同法に基づいて取り組む施策は全て自殺対策です。その中に「事前対応」「危機介入」「事後対応」といった専門的な取り組みが含まれます。『ぶどうの木』の活動は、焦らず、急がずに取り組んでいます。活動４年半を過ぎていますが、自殺対策に熱くならないようにしています。現在、函館市議会で「継続審査」となっている陳情の審査も、採決されるまでには半年かかるのだろうと思っています。過去に提出した陳情書が採決されるまでにそれだけ時間がかかったのです。陳情者として、当事者として心配しているのは、常任委員会の議員一人ひとりにきちんと勉強してもらいたいことです。中核市で自殺率が最も高水準な都市は函館です。道や国よりも自殺率が高水準で毎年推移していることを知りながら、何ら新たな施策を講ずることができない。私は公民連携で住民参加型の施策を講ずることが大切であると言い続けています。横のネットワークの構築です。そのために今回提出している陳情書を含めて、あらゆる角度から陳情項目を明記しています。陳情書が採決されると、常任委員会での各会派の発言記録が送付されてきます。その発言記録を見ると、市民の「いのち」に関わる社会問題が真剣に審査されず、まるで適当な判断をしているとしか思えないことがあります。年間自殺者数３万人の時代が１３年連続です。市の自殺の現状を見ると、２０代～４０代半ばの死因の第一位が自殺となっています。将来に対する生きる望みを少しでも抱くことができる社会の実現が必要なのです。そのために今の私が社会にできることは、陳情書を通して、市の自殺対策の先駆者として種まきをしていくことです。その道標を示していくことに尽きます。

  2011年07月25日

• 陳情書は「継続審査」に

  今週月曜日、民生常任委員会が開催され、私が『函館の民間団体ぶどうの木』の代表・自殺対策従事者名で提出した『函館市自殺に関する緊急かつ効果的な推進に関する陳情』は、「継続審査」となりました。予想どおりです。これまで同じ陳情名でこの数年、内容を書き換えて提出し、陳情書の最後には参考文献を掲載するようにしています。これは私のために書き記しているのではなく、陳情書を審査する議員の方々のために、ぜひ読んで欲しい、ぜひ勉強して欲しいと思っているのです。中核市で一番自殺率が高いのが函館市です。あとの中核市は全て県庁所在地であり、その取り組みには温度差があります。どちらにせよ、公民連携で住民参加型の自殺対策の実現のために、各会派の議員には市の現状が危機的にあることをよく理解して欲しいものです。

  2011年07月15日

• ようやく陳情書を提出することができました

  自殺対策に一石を投ずるために、今日ようやく陳情書を提出することができました。あとは常任委員会での審査を待つだけです。

  2011年06月27日

• 『函館市自殺に関する総合対策の緊急かつ効果的な推進に向けた陳情』

  今日、今月末に開会される定例市議会に、これまで時間をかけて準備をしてきた陳情書を提出することにしました。どの会派からも協力は受けません。陳情書に賛同してくださる方々もいません。ここ数年の私は、自殺対策に時間を費やし、次々と陳情書を提出しました。それは中核市の中で函館市の自殺率が高水準で一番推移していることを踏まえ、自殺対策の基礎を固めていかなければ、若い人達から働き盛りの中高年の死因の第一位が自殺である現状を何とか地域社会で解決していかなければとの強い思いがあったからです。私と同年代の人達が様々な社会的要因によって不幸な死をする。そうした状況に少しでも明るい兆しを見出したいからでした。今、市政で取り組まれている自殺対策は公民連携で住民参加型の組織作りがなされていません。行政が主体的に動いています。しかしこの動きに関心を持っている市民はどれだけいるでしょうか。外堀を埋めていかなくては何ら施策を講ずることはできません。そのためには『函館市自殺予防対策連絡会議』を見直し、構成機関・団体も同時に見直す必要があります。すでに陳情書の全文はブログで公開していますが、１、２項目、現時点では公にできない陳情項目を追加して、今週中に議会事務局に提出いたします。今は自分の心身の健康に気をつけつつ、３０代として何ができるかを問い続けていきます。

  2011年06月21日

• 他者による『自殺対策ネットワーク会議』の設立に反対いたします

  私の気持ちはだいぶ落ち着いてまいりましたが、統一地方選挙前から準備していた『函館市自殺に関する総合対策の緊急かつ効果的な推進のための陳情』が、圧力をかけられて提出できなくなったことを残念に思っています。また同様に、市に先駆けて自殺対策に取り組んでいる者を抜きに『自殺対策ネットワーク会議』が設立されたことを反対しています。この動きを知った私はこれまでの活動経験から、陳情によって採択された本来市政が自主的に設立すべき『函館市自殺予防対策連絡会議』を見直し、既存の構成メンバーに新たな組織や団体を加えることによって強化することなどを具体的に提案していました。新たなネットワーク会議を設立した方は、私がこれまで自殺対策に関する陳情書を提出したことを知っています。それにも関わらず何ら事前の話がなかったのです。この動きがどうしてもおもしろくないのです。『ぶどうの木』に賛同してくださる市民の方々はいません。この活動を共に担ってくださる方々も現時点ではいません。今後、募集していきたいです。最後になりますが、報道機関の無関心さなどもあり、６月２５日（土）に予定していた例会は行わないことにしました。活動発足当初の頃のようなエネルギーはありません。しばらくはDVDにダビングしたスポーツ中継や、これから始まるウインブルドンテニス、サッカーの国際大会の生中継などを見ていきます。また山積みになっている文庫文を少しずつ読んでいきたいです。

  2011年06月11日

• ボランティアの募集（函館市、北斗市、七飯町の方々）

  新たな『ぶどうの木』の活動を再開していますが、今後は吉越一人で全ての活動を担うことはできません。以下の予定でまず例会を開きます。日　時　６月２５日（土）１９：００～２１：００会　場　函館市青年センター会議室第一クラブ室テーマ　ぶどうの木活動報告会と今後の活動方針ゲートキーパー研修修了者、あるいはこの問題に関心のある市民の方々を募集いたします。ボランティアを募らなければ、フットワークの軽さで好評の『ぶどうの木』を継続することはできません。あなたも活動の担い手として協力していただけませんか。どうぞご連絡ください。ＴＥＬ／ＦＡＸ　０１３８－２３－２８７７メールアドレス　budounoki@y3.dion.ne.jp吉越までお願いいたします。

  2011年06月10日

• 新たな「ぶどうの木」の活動を模索しつつ

  『ぶどうの木』は一年の活動休止を終えて、新たな活動を模索しようとしています。うつ病患者で病気療養中である私が主体的に動く活動をどのように展開していけばよいのか。今日、教育大学の専任講師と話をしましたが、最終的には私が動かなければならない。活動を開始して４年半が経ちますが、市に先駆けて取り組み始めたのは『ぶどうの木』です。その時の意欲・気力を持たなければ、私が描いている公民連携で市民参加型の自殺予防対策ネットワーク会議の開催、ゲートキーパー修了者、この問題に関心を持っている方々との連携構築を図ることはできません。これまで『ぶどうの木』はあくまでも吉越個人の活動であると言われ、見られ続けてきました。それでも当事者の思いを大切に陳情書を提出し、「ぶどうの木学び会」「ぶどうの実交流会」を毎月開き、「ぶどうの木ニュースレター」を発行し続けてきました。今後の予定としては活動継続のために、まず『ぶどうの木』の存在を何らかの手段や方法で知らしめることです。そして有志の方々を集めて準備委員会を開催し、役割を分担できるようにしていきたいです。

  2011年06月09日

• 陳情書の提出はしばらく控えます

  これまで陳情書の提出をブログに書き記してきました。しかし様々な立場にある方々の意見を聴きすぎてしまったこともあり、最終的に自分で判断することができなくなりました。用意していた陳情書は提出しません。今後についても社会の関心がない限り、しばらく控えます。この間、私の体調について心配してくださった方々がいることには感謝しています。今回、用意していた陳情書の内容を報告します。１．『函館市自殺予防対策連絡会議』を再検討し、市政に対する働きかけに努めてください。その上で以下について提案いたします。１）会議の様子を市民が傍聴できるようにしてください。２）出席者が用意した資料を含めて会議ごとの各種資料や議事録を用意してください。３）ホームページの更新、市の広報誌等を通して、事務局は市民の目に市の自殺の現状とその対応について知らせるように努めてください。特に中核市で最も自殺率が高水準で推移している事実を伝えてください。一昨年の秋に提出し、議会で可決された項目のうち、『市立函館保健所　保健予防課』が管理・運営しているホームページに掲載されている情報は、『市政はこだて』に掲載されておりません。あらゆる方法を用いて繰り返し市民に周知してください、と書き記しました。その後、インターネットやチラシ等で情報発信されておりますが、まだまだ情報が行き届いていない市民が多いのではないでしょうか。４）年度毎に構成機関や団体の各担当者が交代する場合は必ず引き継ぎをしてください。５）陳情者の話では毎回顔合わせだけの会議で終わっていると伺っております。きちんと議論できる時間を十分に確保できるなど場の設定に努めてください。６）構成機関・団体を見直し（『自殺予防対策事業実施要綱』の改正）、公民連携で住民参加型の地域における心の健康づくり、自殺予防に取り組めるように努めてください。住民参加の視点を忘れずに、公募により一般市民や各市民団体に積極的に参加してもらうように努めてください。事業の実施はそれぞれの構成機関・団体、あるいはボランティアが一丸となって取り組むのです。・函館市　・市立函館保健所　・警察署　・広域行政事務組合消防本部・医師会　・歯科医師会　・薬剤師会　・看護協会　・病院　・教育関係機関（小中学校長会、教育事務所）　・民生児童委員連絡協議会・農業共同組合　・漁業協同組合　・婦人団体連絡協議会　・ハローワーク・各地域の包括支援センター ・総合福祉センター　・函館市社会福祉協議会　・老人クラブ　・大学・専門家　・報道機関　・その他関係者（NPO、ボランティア）岩手県久慈保健所では保健医療関係者や民間団体による検討委員会を設置し自殺予防対策の検討と事前対応に力を入れております。市は自殺予防対策連絡会議、検討部会を設置しておりますが、上記のように、より多くの機関・団体が、「自殺は地域の課題であるとの認識を共有」し、自殺予防の方策について盛んな協議・検討をして欲しいのです。連絡協議会は市民のために設置されているのです。７）自殺予防対策のメディエーター/コーディネーターを決めてください。市の実情を踏まえて自殺予防対策の立ち上げ、実行、評価の各段階で主体的に関わることができる役割が必要です。対策の初期段階においては、自殺予防対策の目的・すすめ方のネットワークを構築し、ネットワークの構成員たちに自殺予防対策の目的・すすめ方などを的確に説明できることとコーディネートする能力が期待されます。８）自殺予防対策の目標を明確にしてください。市が関係部署と横断的に会議を開催し、連絡会議を開催している中で、自殺予防対策の目標を文章として明確化するとともに、自殺者数の減少を数値目標として示してください。その上で示された数値目標を行政担当者、関係団体、市民等に自殺予防対策の目標を周知させてください。地域全体で情報を共有化することを目指すためです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『自殺は予防できる　ｐ88～90』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ２．部局間の連携と情報の共有について教えてください。　陳情者から見ると、部局間の会議と連絡会議が同時開催されているように思えてなりません。部局間の会議は別に設置し、自殺予防という共通の目的において、情報を共有し、必要であれば連絡を取りつつ対応にあたる、ということです。そのためには、担当者が顔を合わせて、連携の方法を確認し、対策を講じるための方策について、お互いの理解を深めることが必要になるでしょう。日頃から、連携を図るための具体的な方法を確認されているのか教えてください。　　　　　　　　　　　　　　『自殺対策ハンドブックQ&A　ｐ175～176』３．市民との結びつきを大切にしつつ、メーリングリストの導入をご検討ください。　市や道が主催したゲート・キーパー研修会の修了者。個人で地道に自殺予防対策に取り組んでいる方々。自殺予防対策に関心のある方々との結びつきが必要不可欠であることを理解していただきたいのです。現状では研修会に終了したらそれで終わりです。互いに再び会い、学び合うことはありません。市民レベルでの話し合いもなされる機会がありません。そのためにぜひご検討いただきたいのがメーリングリストの導入です。自殺予防対策に直接・間接的に係わらず、登録者同士がコミュニケーションを深めるとともに、ゼミや読書会などそれぞれ企画した情報などメーリングリストを用いてさまざまな情報発信をするのです。それぞれの知識の向上を図るために、またそれぞれが諸課題に直面した時に孤立することがないようにすることが目的です。４．相談機関の見直しをしてください。　自殺予防対策に取り組んで４年半が経ちますが、なかなか願うような連携体制が構築されません。自殺未遂者の実体験として・・・１）窓口対応、電話対応のレベルが低く、困った時、悩んだ時に頼りになる相談機関がありません。２）一覧表を作成しただけでは果たして真に効果的であるのかが問われます。また担当者の対応によっては「たらい回し」にもなりかねないのです。３）「こちらではそのような相談は扱っておりません」とか「なんのご用でしょうか」などと冷たい対応をされます。４）温かな配慮や知識が不十分であるため、勇気を出して電話をかけても、冷たい対応をされたり、個々の常識を押しつけられたりと、陳情者の気持ちを受け止めてもらえないことがありました。５．他都市の連絡協議会の設置、活動状況の調査、連絡会議（特に実務者会議）で協議を進めてどのような現状把握に努めておられるのか教えてください。　民の働きかけによって『函館市自殺予防対策連絡会議』が設置され、おもに検討部会で協議がなされていると伺っております。設置前、当時の保健所参事は「自殺の原因などをもとに、医療、労働、司法、教育、行政の各分野からとあわせ」「今後とも他都市の設置、活動状況を調査しつつ、関係機関等との協議を進めてまいりたい」と発言されている文章があります。連絡会議設置から今日に至るまで、事務局はどのような調査、また、これまで関係機関とどのような協議を進めてこられたのか。現在、そして将来に対する展望を含めて教えてください。６．すでに採択された項目のうち、「うつ病の人が集う場の確保や家族等に対する支援」について、どこまで検討がなされているのか教えてください。　一昨年の秋に当民間団体が提出した陳情項目です。当時の陳情書には「自助グループに集う出席者の声からは、「うつ病患者の家族が疲れ果てていることをその場にいる出席者が受け止めております」と書き記しました。陳情者は、この点について「市が考えられる支援を早急にご検討ください。」とも書き記しました。採択された項目のなかでも重要な施策です。教えてください。　以上、審査の程、よろしくお願い申し上げます。参考文献『ミネルヴァ 社会福祉六法2011』野崎和義 監修 ミネルヴァ書房編集部 編『自殺予防の実際』編集 高橋祥友 竹島 正 永井書店『自殺対策ハンドブックQ&A 基本法の解説と効果的な連携の手法』　　　　　　　　　　　　　　　　本橋 豊 編著 ぎょうせい『自殺は予防できる　ヘルスプロモーションとしての行動計画と心の健康づくり活動』すぴか書房 編著 本橋 豊 渡邉直樹内容が細かくなりましたが、ぜひ、意見を伺わせてください。メールアドレスは、budounoki@y3.dion.ne.jp です。

  2011年06月08日

• 活動の体系があって活動の形態をなしていない『ぶどうの木』

  「活動の体系があって活動の形態をなしていない。」　今日、専門学校生時代に地域福祉論等の講義で大変お世話になった先生の自宅を伺いました。陳情書提出にあたり、先生の声を伺いたいと思ったからです。現在の『ぶどうの木』は私一人が活動をしており、自助グループを開いていません。同じようにうつ病で苦しい思いをされている当事者の気持ち、その当事者を支えるために懸命になっている当事者家族の気持ちを聴き、受け止め、共感したい。その思いを活動に生かしたいのです。ネットワークの構築など足元を支えるための取り組みを始めたいのですが、頑張りすぎて視野が狭くなっています。当市の実情を踏まえて作成している陳情書ですが、『ぶどうの木』の名称は使わず、一市民として提出したいです。そして議会に働きかけ、今日、自宅を伺った先生すら知らなかった市の自殺の現状と取り組みについて広く一般市民にわかるように市政に働きかけたいです。とにかく情報公開を求めます。「一人では何もできない」から「一人でも何かができる」へ。発想の転換をできる仲間が欲しいです。

  2011年06月07日

• 「一人では何もできない」から「一人だからこそできる」へ

  「一人では何もできない」から「一人だからこそできる」。私はそのような思いで４年半活動を一人で続けております。本心から信頼できる人もいないため、自己研鑽のために自殺予防に関する書籍を費やしてきました。その書籍のおかげで自殺対策従事者としての知識や心構えを学び続けています。とにかく一人でこの社会問題に取り組む。そのような思いを再び新たにし、『家族・支援者のための　うつ・自殺予防マニュアル』（下園壮太 著/河出書房新社）を購入しました。これまで高橋祥友氏の本から多く学んできましたが、名前を知っている著者の書籍であるため信頼に足ると思いました。今日、中核市の各保健所に問い合わせて、地域の実情に応じた取り組みを伺いました。残念ながら伺うことができなかった市もありました。ある福祉センターの職員は他都市の市民に知らせたくないと施策の費用にどれだけ予算をかけたのか。文章もあるが公開はできないと感情的に言われました。途中で失礼して電話を切りましたが、様々な人間による温かな取り組みを必要としています。

  2011年06月06日

• 陳情書に目を通す一日でした

  今日は昨日の市議会議員の皆さんの発言を踏まえて、陳情書に目を通す一日でした。私としては自殺率が中核市の中で一番高水準であることに危機感を覚えており、何としてでも今月末に開会される定例市議会前に提出したいのです。ていねいに陳情の項目をできる限り目を通し、削除する文書、加筆する文書と、過去に採択された陳情書にも目を通しつつ、よりよい陳情書になるようにと思っています。『ぶどうの木』は活動しています。地域の実情に応じて、公民が連携しつつ、市民にも声をかけながら市が一丸となった対策が必要なのです。

  2011年06月04日

• 既存の『自殺予防対策連絡会議』を強化する

  今日、活動当初から陳情書作成に協力してくださっている会派の皆さんと話し合いました。提出に至るまではまだまだですが、よりよい陳情項目を提起できると考えています。今年度に入り、市で新たな民間の自殺予防ネットワークが発足しました。まだ事務局の設立には至っていないようですが、この動きが私の陳情書作成に弾みをつけました。自身はこの動きを歓迎しつつも、一方で既存の『自殺予防対策連絡会議』の骨格を見直し、強化する必要があると思いました。今回の陳情書では部署間を横断する庁内連絡会議を開催する一方で、『自殺予防対策連絡会議』の開催につなげていく必要があるのです。市の現状では『自殺対策基本法』に基づいた取り組みを公民が連携して、継続した取り組みを実施することはできません。まずは骨組みを見直すこと。会議が設置されてこの間どのような取り組みについて、どのような効果を示しているのかを委員会で審査していただかなければなりません。

  2011年06月03日

• 議会事務局までの道遠し

  陳情書はある会派の皆さんと話し合いながら、よりよいものとなるようにしています。いつ提出できるか定かではありませんが、ある地方から自殺予防対策に関する資料が届いた時になるかと思います。提出まで道遠しですが、一所懸命、取り組んでいきます。

  2011年06月01日

• 『函館市自殺に関する総合対策の緊急かつ効果的な推進に向けた陳情』

  今日から毎日ではないでしょうが、ウェブサイトを更新していきます。長い時間をかけて私は『函館市自殺に関する総合対策の緊急かつ効果的な推進に向けた陳情』を作成しました。そして先週末に出来上がり、函館市議会議長宛てで議会事務局に提出してきました。正式に受理され次第、広報課を通じて記者クラブに加盟している団体にも配布し、当ウェブサイトにも公開します。今回の陳情は４年間、自殺予防対策に取り組んできた者の願いというよりは、自殺未遂者としての願いが強くなっています。また、函館市議会の常任委員会の在り方を問いかけています。何度も委員会を傍聴してきましたが、いろんなグループが自殺という社会問題をどのように議会として取り組めばよいのか話し合わないのです。同じ陳情名で何度も提出しています。昨年の春頃には「もう限界かな」「十分取り組んできた」と思い、活動を一時休止しました。しかし３月１１日に起きた『東日本大震災』を通して「今の自分にできること」を繰り返し問いかけ、『統一地方選挙』では焦点にならなかった自殺予防対策に新たな気持ちで取り組むことにしました。

  2011年05月23日

• 自殺予防対策連絡会議が機能しているのか

  私が陳情して議会で採択された自殺予防対策連絡会議。年一度の開催となっています。そして、実務者会議は年三回の開催となっています。今になってみると陳情者が加わらない連絡会議の設置を陳情すべきではありませんでした。連絡会議も実務者会議も市民のために機能しているのかわかりません。本来であれば口頭ではなく、紙面で伝えるべきことを伝える。会議を開催する度に資料を作成し、会議そのものも公開し、市民の目に見えるように事務局は努めて欲しいのです。来年、統一地方選挙後に陳情書を提出したいと考えています。自殺率が全道、全国平均よりも毎年高水準で推移している当市にとって、自殺対策は一部の部局、関係者だけで取り組むのではなく、庁内全体、社会全体で取り組むべき課題です。今のうちに内部を固めていかなければ、全て他人事（ひとごと）で終わってしまいます。そのような空気は地域住民に浸透しているのかもしれません。

  2010年12月17日

• 小さな自殺予防講演会を開きたいと考えています

  来年、当民間団体は発足満４年を迎えます。そして私は３０歳になります。他者、他機関の協力を得ず、これまでの取り組みを交えながら自身の体験談を語る、小さな自殺予防講演会を開きたいと考えています。このねらいは、毎年、中核市である当市の自殺率が全道、全国平均よりも高水準で推移しており、自身の年齢層の死因順位の第一位が自殺であることから、少しでも出席者に自殺対策の重要性に理解と関心を持ってもらうこと。そして関心のある方々と互いに意見交換できるようにネットワーク作りを急ぎたいのです。自殺対策は行政機関でも民間団体でもなく、市民全体で取り組むべき課題です。私が体験談を語ることにより、自身の活動に問題解決の糸口を見出すことができればと考えています。まずは年明けにチラシ作りの作成と、新聞社に働きかけをしたいです。

  2010年12月15日

• 市の自殺率は依然と高水準で推移

  現在、今年最後の函館市議会が開会されています。高水準で自殺率が毎年推移している自殺に関しては、この一年、誰も一般質疑しませんでした。私と同じ世代の死因第一位が自殺であることを思うと、こころが痛みます。青少年から中高年にかけて続いている自殺の現状。これまで市議会議長宛てに提出してきた陳情書は未曾有の金融危機によって自殺者の急増を意識したものであり、各世代ごと、各地域、職場、学校を考えたものでした。自殺者の低年齢化を意識することはできませんでした。来年の統一地方選挙後、陳情したいと考えています。その内容は大まかに決めていますが、これまでのように事務局だけの発言だけでは十分とは言えません。当市において『自殺対策基本法』『自殺総合対策大綱』が機能しなければなりません。特に教育機関の凝り固まった意識を変えたいものです。

  2010年12月14日

• 今後の自殺予防対策

  私は一昨年のリーマン・ショック以降、自殺者急増に危機感を抱きました。そして今できることとして、『函館市自殺に関する総合対策の緊急かつ効果的な推進に向けた陳情』を市議会議長宛てに提出しました。その内容はかなりレベルの高いものでした。しかしながら、市長が率先して自殺予防対策に取り組まない現状では、何を陳情しても効果がありません。市政にしても、市議会にしても認識が低いのです。今後の自殺予防対策ですが、これまで陳情してきた項目を検討しつつ、まず内部を整備することから始めていきます。内容のレベルを低くし、常任委員会で十分議論がなされるようにします。そして最終的には市民の目に函館市でこのような施策を講じていることが見えるように働きかけていきます。

  2010年12月13日

• 悔やまれるNHKの取材

  今、私は「ぶどうの木」の新たな歩みを探しています。一度、休会した活動を再開することは予想以上に困難です。自殺予防対策に関する新たな書物も購入していますが、なかなか読む気にはなれません。今だから言えることですが、昨年、NHKの記者から問い合わせの電話があり、「ぶどうの木」の様子を見たいとのことでした。最終的には取材につながることは予測していましたが、その日の例会はこれから先の活動を見据えた話をしました。結果的には取材の対象とはなりませんでしたが、NHKに取り上げられていれば自信を持って活動に取り組むことができたのではないか、と思っています。

  2010年12月12日

• 自殺予防対策で『自殺対策基本法』は機能しているのだろうか

  本年６月末に活動を休止して以来、自殺予防対策から距離を置いていました。しかし、自身は地域の実情に応じた活動に取り組みたい気持ちがあり、再開することにしました。再開する理由は、当市において自殺予防対策に取り組み始めた先駆者として、また当事者の視点で取り組んでいる者として、どうしてもあきらめることができなかったからです。当市において『自殺対策基本法』が機能しているのだろうか、という思いもあります。自殺予防に終わりはありません。途方に暮れることもありますが、うつ病の正しい知識の普及啓発を兼ねて学びと実践に取り組みます。

  2010年12月04日

• 自殺に対する認識が甘い

  （市立小学校校長）｢ひと事とは思えない。指導を徹底するよう指示は出した｣（市立中学校校長）｢こういう事例を通してさらに命の大切さを教えなくてはならない｣今日開かれた学校長を集めた緊急集会に出席した方々の声です。自殺に対する認識が甘く、学校が地域と連携して予防対策に取り組む姿勢が示されていません。事件・事故とは異なり、自殺は地域に計り知れない衝撃を与えます。私自身、今回、政令市で起きた生徒の自殺に衝撃を受けています。未だに教育委員会、学校では、在校生の自殺が起きると、スクールカウンセラー任せにしています。それならば『自殺対策基本法』の（基本理念）に示されている「自殺が個人的な問題としてのみとらえられるべきものではなく」「社会的な取組として実施されなければならない。」という認識は必要ありません。自殺に事例は必要ありません。また、いのちの尊さは校長を含めて他の教員も生徒と共に学ぶ必要があるのです。校長の口からいのちの尊さを語ることはできないでしょう。

  2010年11月26日

• 自殺に対する認識が甘い

  私は以前から教育現場における自殺に対する認識が甘いと感じています。事件・事故とは異なる計り知れない衝撃を与える自殺。未成年を含めて青少年の自殺が報道機関によって大きく取り上げられると自殺連鎖が起こりかねないのです。「こういう事例を通してさらに命の尊さを教えなくてはならない」ある報道機関で今日開かれた校長を集めた緊急集会。一人の校長の発言が自殺に対する認識の甘さを示しました。自殺は社会全体で取り組むべき問題です。しかし不幸にして起きる自殺があります。その出来事を事例などと呼ぶことはできません。遺族の感情を考えた発言ではありません。同時に緊急集会に出席した校長の発言を聴くと、命の尊さを校長を含めて生徒と共にどのように学んだらよいのか、といった声がありません。学校教室型で命の尊さを学ぶことはできません。もし可能であれば、介護施設等で利用者とコミュニケーションを図る。利用者の肌に触れる経験が必要ではないかと感じています。

  2010年11月26日

• 「WHOによる自殺予防－メディア関係者のための手引き」に準じた自殺予防報道を！！

  今朝、WHO（世界保健機関）とIASP（国際自殺予防学会）との共同作業による「自殺予防－メディア関係者のための手引き 2008年改訂版日本語版」に掲載されている〔メディア関係者のためのクイック・リファレンス〕を当ウェブサイトに掲載しました。掲載しなければならない理由があるからです。児童・生徒の自殺が起きると、報道機関はいじめとの関連性を取材・報道します。当民間団体の発足以降、青少年の自殺が起きると必ず単一的な原因で報じます。『自殺対策基本法』（以下「基本法」）の（基本理念）では、自殺は「その背景に様々な社会的要因があることを踏まえ、社会的な取組みとして実施されなければならない。」とあり、「自殺が多様かつ複合的な原因及び背景を有するものであることを踏まえ」ともあります。「基本法」によって国が策定した「自殺総合対策大綱」（以下「大綱」）では、「将来のある子どもの自殺や２０歳代、３０歳代を中心にインターネット自殺が問題となっている」ことを指摘しています。〈マスメディアの自主的な取組への期待〉の中で、「自殺手段の詳細な報道、短期集中的な報道は他の自殺を誘発する危険性もある」と明記しています。「基本法」に基づき、「大綱」の指針によって民間の立場から地域の自殺予防に取り組んでいます。自殺対策従事者は自殺報道が「WHOによる自殺予防－メディア関係者のための手引き 2008年改訂版日本語訳」に準じて報道の是非を含めて慎重に検討してもらいたいことを各報道機関に願います。現在の自殺報道は新聞、テレビ、インターネットで報じられています。その内容を確認すると明らかに自殺予防に関する正しい知識を有していない記者が書いていることがすぐわかります。メディア関係者のための手引きでは、〔責任ある報道とは〕と題して１１項目示しています。１．努めて、社会に向けて自殺に関する啓発・教育を行う２．自殺を、センセーショナルに扱わない。当然の行為のように扱わない。あるいは問題解決法の一つであるかのように扱わない。３．自殺報道を目立つところに掲載したり、過剰に、そして繰り返し報道しない４．自殺既遂や未遂に用いられた手段を詳しく伝えない５．自殺既遂や未遂の生じた場所について、詳しい情報を伝えない６．見出しのつけかたには慎重を期する７．写真や映像を用いることにはかなりの慎重を期する８．著名な人の自殺を伝えるときには特に注意をする９．自殺で遺された人に対して、十分な配慮をする10．どこに支援を求めることができるのかということについて情報を提供する11．メディア関係者自身も、自殺に関する話題から影響を受けることを知る一人のひとの「いのち」を救うために自殺予防に努めています。自殺予防に関する知識が全くない報道機関が内規だけで報道する。「してはならないこと」を報ずることによって、青少年が最も影響を受けやすい「自殺連鎖」（群発自殺）が起きかねない危険な状況になることを最終的に自殺報道を決める責任者は知るべきです。

  2010年11月24日

• 道央圏で起きた自殺を見守ります

  活動休止中の今は自身のことで精一杯です。道央圏で起きた中学生の自殺について、報道機関が今後何を伝えるのか、今回は見守ることにしました。以前であればファックスで注意喚起を文書で通知していましたが、今は疲れています。自身が再び活動が再開できる状態になりたいのです。

  2010年11月23日

• メンタルクリニックで体を休める

  今日は午前中から体調が悪かったために、午後からメンタルクリニックに受診し、点滴を受けてきました。しばらく寝ることができ、体がだいぶ楽になりました。主治医に『ぶどうの木』再開の話をしましたが、今の私がアスペルガー症候群であれば、以前とは違う当事者活動ができると聞き、この関係の情報収集に力を努めたいと思いました。

  2010年11月05日

• 『ぶどうの木』を再開

  入退院を繰り返していましたが、私らしくいきるためには『ぶどうの木』が必要だと思いました。半年ぶりに活動を再開いたします。これまで通り、『自殺対策基本法』に基づき、うつ病の正しい知識の普及啓発と自殺予防対策に取り組んでいきます。ただし、私にはアスペルガ―症候群の疑いがあるため、これまで通りの活動で良いのかという問題もあります。

  2010年11月04日

• 本調子ではない今日この頃

  活動を休止して３年半が経ちます。もう私は自殺予防対策に取り組むことはないだろうと思っていました。しかしながら、自身の薬物中毒における入院と身体的な治療のみが終えればそれでよいという現在の市の自殺予防対策に疑問を抱いています。本来なら身体的治療と同時並行でこころのケアがなされなければならないのです。患者中心の医療なのか、それとも医療スタッフ中心の医療なのか、精神科医が自殺予防対策に関われるような時代が訪れています。

  2010年09月28日

• 当民間団体の活動を終えます

  当民間団体は、２００９年１月１２日に発足し、うつ病の正しい知識の普及啓発と自殺予防対策に取り組んできました。しかしながら、国、地方自治体はNPO法人でなければ自殺予防対策連絡会議の参加ができず、『自殺対策基本法』に基づく民間に対する支援を受けることができません。私は法人格を有した組織作りは発足当初から考えていません。できるところまでベストを尽くそうと思い、毎月の学び会や交流会の準備と開催、ニュースレターの編集と発行、電話の応対と応答、さらには陳情書を作成し、市政を問い、市議会も問うために陳情書を提出してきました。今春、体調を崩して入院している間、陳情書の審査結果を母から聴き、自殺者を減らす街づくりを目指さない市議会の判断によって、「もうこの街は変わらない。自身としてやるべきことはやってきた」と思い、活動を終えようとの気持ちが強くなりました。これまで蓄積してきた知識はあらゆる機会に生かすことができます。ただし「ぶどうの木」としての働きはここまでです。ありがとうございました。

  2010年05月30日

• 「こころとからだの健康推進強化月間」の準備中です。

  最近、当ウェブサイトの更新をしていません。ホームページを開設したことにより、その役目を終えたのです。今後はホームページにアクセスしていただければ嬉しいです。今月は『自殺対策強化月間』です。当民間団体は、『WHOによる自殺予防―メディア関係者のための手引き』に記されているクリック・リファレンスに従い、「自殺」という表現をできる限り避けることにしました。３月～５月は、社会生活環境の変化に伴い、こころとからだの健康で体調を崩す人達が多いようです。そのため、今春、当民間団体は『こころとからだの健康推進強化月間』として、ミニチラシを配布することで一人ひとりに注意喚起を促すことにしています。現在、ミニチラシはまもなく完成します。先週は札幌で報道機関の記者と会い、自殺予防対策の現状に関して話をしました。最終的に当事者、当事者家族に働きがけができるのは民間です。行政は連絡会議、地域住民を対象とした単発的な講演会、研修会を開きます。こうした会を開くことを得意としています。ただし会に出席した人をゲート・キーパーとしてどのように支えていくのか、施策が実行されていません。２月に北斗市で相談・支援者のための「自殺予防ゲート・キーパー」研修、が開かれましたが、マンパワーの養成とともに、これらの人達が燃え尽き症候群にならないための施策を国、地方公共団体に検討して欲しいのです。

  2010年03月08日

• 公と民の連帯、民と民との連帯

  国、地方公共団体は、民間との連帯をどのように考えているのでしょうか。また、他の民間は各方面で取り組んでいる民間との連帯をどのように考えているのでしょうか。私はあらためて公と民の連帯、民と民との連帯が図られなければ、自殺予防の総合対策に取り組むことはできません。自殺の現状を知るために自殺統計を用いた研修会を開くのもいいでしょう。しかし、最終的には現状に危機感を抱き、危機介入（インターベンション）、事後対応（ポストベンション）の時に、関係機関が連携した社会的な取り組みができる体制の確保ができなければ、一人の人を支え、温かく見守ることができないのです。これらのことを強調して内外に伝えたいのです。

  2010年02月22日

• これからはホームページで活動状況をお知らせします

  当民間団体もようやくホームページを開設することができました。 これからは当ウェブサイト中心ではなく、ホームページで活動状況等を皆さんにお知らせしていきます。現在、検討中ですが、「ぶどうの木ニュースレター」の掲載なども考えています。すでに『自殺予防総合対策センター』の「いきる・ささえる相談窓口」の北海道の相談機関一覧で記されているウェブサイトのアクセスは開設したホームページにリンクされることになっています。どうぞご覧ください。

  2010年02月21日

• バーン・アウト（燃え尽き症候群）にならないために

  「自殺総合対策大綱」には、自殺対策従事者への心のケアの推進、が明記されています。今回参加した、相談・支援者のための「自殺予防ゲートキーパ研修」を通して、自殺念慮者、希死念慮者の話を傾聴する相談員には、この項目を実現するための予算化が必要であるとあらためて感じました。高い知識と技術を持っても、一人のひとの話を傾聴するのは容易なことではありません。国、地方公共団体が、自殺対策従事者がバーン・アウト（燃え尽き症候群）にならず、息長く、この問題にかかわり続けることができる対応方法を考えて欲しいものです。職場の仲間だけでフォローができればいいですが、当民間団体の場合は難しいものがあります。

  2010年02月16日

• 相談・支援者のための「自殺予防ゲート―キーパー」研修に参加

  自殺予防対策に自主的な取り組みをしている地方公共団体が本来活用する「地域自殺対策緊急強化基金」を用いて、北海道主催の相談・支援者のための「自殺予防ゲートキーパー」研修、に参加しました。当民間団体は「健康問題」で悩んでいる人達が社会から孤立しないように、発足当初から実務と啓発に力を入れています。今回の研修では、自殺対策従事者としてこれまで自己研鑽を重ねてきた学びと実践を振り返る時となりました。行政はパーケージを作ることを得意としています。民間はパーケージの中身を作ることを得意としています。公と民が連携しなければ、総合対策に取り組むことはできないのです。しかし残念ながら、現在の北海道には、繰り返し横のネットワークの構築が必要であることを伝えても伝わりません。保健所が調整役となって自殺予防対策連絡会議を開いても、関係者による相互の密接な連携が図られ、パーケージの中身を決めて実際に取り組まなければ、自殺予防対策に取り組んでいることにはならないのです。今回の研修に参加した人達は、横の連携が必要であることを、活動を通じて感じているのではないでしょうか。その調整役に誰がなるのかを、連絡会議の構成団体・組織以外で決める必要があると考えます。

  2010年02月15日

• ホームページ開設のお知らせ

  これまでは当ウェブサイトを通して当民間団体の活動状況等を皆さんにお伝えしてきました。活動四年目に入り、まだ作成段階ですが、ホームページを開設しました。URLは、http://www.k4.dion.ne.jp/~budou/index.html です。

  2010年02月08日

• 厳しい寒さと降りしきる雪

  函館は例年にない厳しい寒さと断続的に降る雪で積雪状態となっています。このような悪天候が続くと、なるべく外に出ることを控えるようになります。しかしながら、自室で一日中過ごしている日々が続くと、近くの書店に足を運び、文庫本を数冊買い求めてきます。　今日は、来月、札幌に行く用事があるためJRの切符を「みどりの窓口」で買い求め、昼食と夕食、二食分のために、駅弁を買ってきました。函館駅に立ち寄る際に書店に足を運び、最近、ロシア文学に関心を持っているため、トルストイの『戦争と平和』（新潮文庫）全巻を買い求めました。すでにドストエフスキーの『罪と悪』『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』『未成年』は全巻揃えています。こうした文学作品に親しむことは、読書好きである私の趣味にとどまらず、正しい日本語の習得、相手のこころに届く言葉の習得の訓練になっているのです。　書棚に収めることができない本、特に手元に届く範囲に置いておきたい書物は、私の枕元にあります。うつ病に関する本、自殺予防対策に関する本は、書棚に置いており、読みたい時にすぐ取り出すことができます。精神障がい者でもある自殺対策従事者として、文学、音楽作品に関心を持ち続けることは、自身を受け入れ、他者を受け入れるこころを養うために必要なことだと感じています。

  2010年02月05日

• 当民間団体は市側と協議していません

  今日、『函館市自殺に関する総合対策の緊急的かつ効果的な推進に関する陳情』の閉会中審査が開かれました。結論から言うと、常任委員会は陳情を審査することができません。当初から予想はしていましたが、活動四年目の当民間団体の学びと実践によって提出できた陳情書のレベルが高いのです。当民間団体は、自殺予防対策の事務局と一切協議はしていません。こちらから話をしたいと働きかけても、事務局が応じないのです。にも関わらず、今日の常任委員会で、保健所参事は事実と異なる発言をしました。協議をしており、今後も継続すると話したのです。詭弁です。その場しのぎの発言です。どのように今後陳情が審査されるのかわかりませんが、各会派は積極的に取り組んでいる各地方公共団体の自殺予防対策について情報収集するなど、とにかく勉強してもらいたいものです。勉強不足では審査することができません。ただし審査ができないからとの理由で「継続審査」を引き延ばすことはやめて欲しいです。

  2010年02月04日

• 明日、函館市議会の『民生常任委員会』で陳情が審査されます

  当民間団体は、昨年の１２月市議会に『函館市自殺に関する総合対策の緊急的かつ効果的な推進に関する陳情』を提出しました。その後の『民生常任委員会』では各会派が揃って「継続審査」としました。明日、閉会中審査で陳情が議題となっています。各会派が前回の審査から調査をしているのか否かを注視しています。あくまでも陳情の趣旨と陳情項目は、地方公共団体として当たり前のことを実施して欲しい内容です。実際に市が消極的な姿勢を変えなければ、自殺者を減らす街づくりはできません。明日は私一人の傍聴となりますが、審査の推移を見守ります。

  2010年02月03日

• 明日で２９歳になります

  私は明日で２９歳となります。２６歳の時から当民間団体を立ち上げ、うつ病をはじめとする精神疾患、そして自殺の現状と向き合い、精神障がい者でもある自殺対策従事者として地道にコツコツと正しい知識を学び、実際に「ぶどうの木学び会」「ぶどうの実交流会」「いきる・ささえる相談窓口」で実践してきました。いつでも心がけてきたことは、当事者の立場から実務と啓発に取り組んできたことです。１月２９日、「事業者セミナー」に参加しました。当事者の立場から講師の話を聴きましたが、自殺に対する認識が異なる発言がありました。また自殺の方法・手段について、私なら決して話さないことを話しました。とても気分が悪くなりました。同時に異なる認識のことで自身の頭が回りました。「６０歳以上の自殺はあんまり社会的問題にならない」。このような発言も私なら一切しません。『自殺予防』（高橋祥友 著/岩波新書）では、高齢者の自殺率が他の先進諸国と同じように高い水準で推移していることを、次のように警鐘しています。なお、働き盛りの世代の自殺が現在大きな社会的関心を集めているようだが、将来、これがさらに深刻な問題となりかねない点も真剣にとらえる必要がある。というのも、日本は近い将来、諸外国に比べてさらに高齢化した社会となることが必至であるからだ。現在、深刻な自殺の問題を抱えている働き盛りの人々が、元来、自殺率が高い高齢者層になる。現時点でさえ、高齢者層の自殺は深刻な事態であるが、現在の四〇～五〇歳代の人々が今抱えている問題を引きずったまま、老年期へと突入していく可能性があるのだ。『新訂　老年期うつ病』（高橋祥友 著/日本評論社）でも、著者は高齢者の自殺について次のように述べている。従来より一貫して高い自殺率を示しつづけてきた高齢者の自殺には、それほど社会は強い関心を払っていないように思われる。中高年層が近い将来、高齢者層に突入し、高齢者の自殺が今後も深刻な問題でありつづける可能性がある。わが国の平均余命は、二〇〇七年には男性が七九・〇〇歳、女性が八五・八一歳と、世界でも有数の長寿国である。しかし、高齢者の高い自殺率を放置しておいては、世界有数の長寿国であることを誇りにはできないだろう。事業セミナーの講師は、自殺の認識で私と異なった見解です。現代日本では、働き盛りの中高年のみならず、各世代に対する自殺予防対策が重要なのです。

  2010年01月31日

• 高齢者の自殺は年々増加傾向にあります

  今日、当民間団体の代表である私（吉越）と、副代表である小島は、事業者セミナーに参加しました。自殺対策従事者でもある私は、二時間のセミナーを通して、『自殺対策基本法』について触れられず、正しい誤解を産業医である講師が公の場で話したことが心にひっかかりました。『基本法』では、国の責務、地方公共団体の責務、事業主の責務、国民の責務が明記されています。今回の事業者セミナーでは『基本法』の（目的）と（基本理念）が説明され、（事業主）の責務が説明されなければなりません。第五条　事業主は、国及び地方公共団体が実施する自殺対策に協力するとともに、その雇用する労働者の心の健康の保持を図るため必要な措置を講じるよう努めるものとする。今回セミナーで講演した講師の話は、自殺の現状を正確に話していませんでした。高齢者の自殺は年々増加傾向にあります。『自殺対策白書』（内閣府）によると、６５歳以上二つの階級は増加傾向で推移し、平成１９年は、６５～７４歳の階級は３，０９９人で前年に比べ３０８人増加し、７５歳以上の階級は２，２０５人で前年に比べ２６０人増加しているのです。平成１９年における年齢階級別（１０歳階級）・自殺の原因・動機別（上位３位）の自殺者数を見ると、６０歳以上の自殺者数１２，１０７人のうち、原因・動機別第一位が健康問題（６，７３５人）、第二位が経済・生活問題（１，７４９人）、第三位が家庭問題（１，４１５人）となっています。自殺とアルコール問題も深い関わりがあります。白書によると、アルコールのような物質を摂取すること自体が様々なメンタルヘルスの問題を引き起こし、ひいては自殺の危険を高める可能性がある、と指摘しています。『基本法』に基づいて国が策定した「自殺総合対策大綱」では、「うつ病以外の精神疾患等によるハイリスク者対策の推進として、アルコール依存症についても調査研究を推進するとともに、継続的に治療・援助を行うための体制の整備、自助活動に対する支援等を行う。」と明記しています。『自殺予防総合対策センター』は『全日本断酒連盟』の協力を受けて、『自殺予防のためのアンケート調査報告書』をまとめています。当民間団体は、２月～３月にかけて何かと忙しくなります。２月４日（木）には函館市議会『民生常任委員会』で、「継続審査」となっている『函館市自殺に関する総合対策の緊急かつ効果的な推進を求める陳情』が議題となっており、代表の私が傍聴することにしています。２月１３日（土）、１４日（日）には、北海道の主催で、相談・支援者のための「自殺予防ゲートキーパー」研修、に副代表の小島、会計・相談役の母、そして私が参加することにしています。そして３月頃には今回初めて応募した、国の自殺防止対策事業の結果がわかります。同事業の先駆事業に応募し、当民間団体が実施する事業名は「こころのみとりて事業」としました。初めて国が民間団体を支援する事業に応募し、事業計画書に必要事項を書き記しました。こうして事業に応募できるのは、活動四年目に至るまでの継続的な実務と啓発があるからです。日々の自己研鑽と実践がなければ、事業計画書に何一つ書き記すことができません。

  2010年01月29日

• 自殺防止対策事業先駆事業

  昨年の月別自殺者数（１２月末の暫定値）が公表されました。自殺者総数は、３２，７５３人（男性　２３，４０６人　女性　９，３４７人）です。北海道の自殺者数は１，５９９人です。毎年１，５００人前後の自殺者で推移していますが、このような非常事態を各地域を挙げて自殺予防対策に取り組まなければなりません。特に各地方公共団体は、民間団体との連帯を大切にし、あらゆる手段で活動を支援して欲しいものです。今回、『自殺防止対策事業』の先駆事業に応募しました。法人格は有していませんが、活動実績はあります。最終的には国の判断で採否が決まることになりますが、補助金があれば、これまでの経験を通して事業計画に書き記した広報啓発、夜間電話相談、対面型相談支援等に取り組むことができます。民間は、道の自殺の現状と向き合い、地域の実情に応じた活動を積極的に取り組んでいきます。

  2010年01月26日

• 自殺防止対策事業先駆事業に応募しました

  当民間団体は、厚生労働省の『平成２２年度自殺防止対策事業』の先駆事業に応募しました。先週末にかけて事業計画書に必要事項を記入し、当民間団体の活動状況等を示す収支報告、ニュースレター、普及啓発用ミニチラシ等を添付しました。地域の自殺予防対策は、息長く、この問題にかかわり続けることが大切です。善意の寄付、企業の社会貢献事業に支えられていません。財源はなく、支出は全て自己負担です。道南の主要拠点都市で、自殺予防対策に取り組み出したのは当民間団体が最初です。国の財政的支援が行われれば、「健康問題」「経済・生活問題」で悩み、社会から孤立している人達にこちらから出向いて温かな支援の手を差し伸べることができます。自殺予防に関しては、「地域主権」だから地域の判断に任せるのではなく、国の総合対策として、政治主導で実施されること。消極的な姿勢を示している地方に対しては、国の判断で、民間に対する支援がなされることを強く望んでいます。

  2010年01月25日

• 法人化していないボランティア活動に支援を

  『自殺対策基本法』第一九条には（民間団体の活動に対する支援）が明記されています。第一九条　国及び地方公共団体は、民間の団体が行う自殺の防止等に関する活動を支援するために必要な施策を講ずるものとする。今年度から国は「地域自殺対策緊急強化基金事業」、「自殺防止対策事業」によって民間に財政的支援を行っています。当民間団体はボランティア活動です。NPO法人とは異なり、自発性を継続するための組織化はなされていません。それでも活動は継続し四年目に入っています。現在、地方公共団体が法人化されていない民間にも活動の支援を願い、陳情書を提出しています。当民間団体はうつ病患者である私が当事者本人として、自分のためにも他者のためにも社会福祉の延長線上にある自殺予防対策に取り組む必然性を感じ、活動を始めました。市に先駆けて自殺予防対策に取り組み始めたのです。市、道が実施している自殺予防対策は単発的なものです。私は息長く、この問題にかかわり続ける専門性と継続性が重要だと感じています。自殺統計から見えてくる社会的問題の解決の糸口を見出していきます。

  2010年01月20日

• 息長く、この問題にかかわり続けていきたいです

  『地域福祉』（柴田謙治 編著/ミネルヴァ書房）に、次のような文章があります。ボランティア活動は誰でもできるものです。そして個人でもできるし、辞めることも自由な活動です。ただし辞めることは自由ですが、いやになったらすぐ辞めればいいという意味ではなく、自発性があるからこそ自分がやると決めたことへの責任も伴います。当民間団体はうつ病患者である私が自発的に始めました。息長く、この問題に関わり続けていきたいため、「いやになったらすぐ辞めればいい」という考えは持っていません。活動四年目に入り、自殺対策従事者として知識をより高め、より温かな人になりたいと思っています。途方に暮れることもありますが、始めた以上は活動が続けられるまで責任を持ちます。善意の寄付があるわけでもなく、企業の社会貢献事業に支えられているわけでもありません。法人格を有さず、純粋なボランティアです。当民間団体は、国や地方公共団体との距離を置きながら、地域住民の「自殺の予防」と、地域住民が「健康で生きがいを持って暮らすことのできる社会の実現」を目指して、実務と啓発を継続していきます。

  2010年01月19日

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