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ロッ太

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March 16, 2005
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カテゴリ:カテゴリ未分類
会社の同じ部署だが隣のユニットに属する男は挨拶をしない。すれ違って「おはようございます」と言おうが喫煙所で会って「お疲れ様です」といおうがシカトをこきやがります。

そんな手と足だけがムダに長い彼を心密かに「ウータン野郎」と名づけているLottaです。

でもこの間ウータンからホワイトディにお返しをいただきました。

Lottaはあげてないんだけどね。他のあげた女子社員に混ざってちゃっかり堪能です。

しかも!オーストリア名産の魅惑のザッハトルテザッハトルテ!これじゃないけどね・・でもこんな感じの!

まーじーで美味しかったです。ウータンやるじゃん!と密かに思ってしまった。

そんなことがありました。しかし持ってくるの大変だっただろうに…


さて、Lottaは毎日毎日膨大なお客さんの名前を目にします。

いろんなお名前がある中で、時々知り合いと同姓同名!なんてのもあるわけです。

そして今では連絡を取ってなかった人なんかも名前つながりで思い出したりするわけです。

今日は数年前の同僚「泰子ちゃん」と同姓同名のお客さんを見つけ、仕事中なのにも関わらず泰子ちゃんに思いをめぐらせてしまったのでゴザイマス。

時は数年前。病院で働いていたLotta。整形外科の病棟に仲のいいナース「真知子ちゃん」がいて、

彼女を通してヘルパーの「泰子ちゃん」を知った。

泰子ちゃんはどっちかっていうと地味目もいいところ足のスネ毛は黒々ボーボー、口の周りの産毛も然り。

カラーやパーマなんてしたことがないであろう見事にボサボサな黒光りした髪の毛。

でもメイクだけはいっちょまえで(失礼!)おてもやんのごとくピッカピカ。(いやこれがまたすごかった・・・)

そして更衣室で見た私服はデニムの(しかもちょっとケミカルウオッシュチックな)タイトスカートに白のソックス。に黒のローファーかスニーカー。

ちょっと驚いちゃいましたが職員食堂で真知子ちゃんと話しているとやってきて話に加わってからたまにすれ違うと「Lottaちゃーん」と声をかけてくれるようになった。

ちなみに彼女はLottaより3歳上だった。

そんな彼女の夢は堅実な国家公務員と結婚!

だったのねん。

色々と話をするようになってから泰子ちゃんの込み入った話まで聞くようになってからわかったことだが

「この年まで恋愛経験がない」

だったそうな。(当時26歳の泰子ちゃん)

でも話を聞いているうちにその理由がわかった気がした。

だって彼女はとにかく妥協ができない。

自分の理想をすべて求めるし、一つでも外れていようもんなら「却下」のスタンプを押す。

でもって「友達の結婚式なの!」と鼻の穴を膨らませ喜び勇んで男を引っ掛けに殿方との出会いを見つけに行ってそこで一人の人と出合った。

が、数回の電話のやり取りをしただけでその後は音信普通になってしまった。

いつもは理想の高い泰子ちゃんも少し妥協を始めたのに今度は振られちゃったのである。

そんな泰子ちゃんは「本気でツヴ○イに入会しようかな」とつぶやく。

恋愛経験が豊富な(まぁ泰子ちゃんよりはネ)真知子ちゃんやLottaは「やーめときなって!ぜったいサクラばっかりいそうじゃん!」

となだめるのに一苦労だった。(サクラがいっぱいいるのかはわからないけどさ)

だってさ、出会いはそこそこあっても(だって泰子ちゃん必死にあちこち出かけてたもん)

なかなか男をモノにできないのであれば「ツ○ァイ」に入会しても結果は似たようなものだから金をかけるだけもったいないとLottaは思ったのよね。

そして、病院中の職員で泰子ちゃんを知る人はみんな「泰子ちゃんの強い結婚願望」を知っていた。

中には「おせっかいお見合いオバチャン」タイプの人もいたのになぜか泰子ちゃんにはお世話を焼こうとしない。

これはやっぱりビジュアルによるものが大きかったのかもしれない・・?(まぁ泰子ちゃんは患者さんにもちょっときつかったし(笑)

そんな時に酒飲みの真知子ちゃんに「石和(山梨県ね)の温泉に行かない?」と誘われた。

山梨といえばブドウ。ブドウと言えばワイン。

そう、石和には「ワイン風呂」なるものがあるのでゴザイマス。

「行く行く!」と二つ返事です。

ついでにと言っては失礼ですが泰子ちゃんとも一人「朱美ちゃん」も誘ったのです。

そこそこワインも飲んで風呂も堪能して・・・で、夜はお決まりの「レディーストーク」です。

焦点はもちろん「泰子ちゃんの処女喪失」です。

「どうやるの?」「痛くないの?」アレコレ聞く泰子ちゃん。

その前に男を見つけなきゃね。の話に戻って真知子ちゃんを筆頭に3人は

「とにかくアンタのセンスは微妙だ」に始まり「泰子ちゃん改造計画」まで話は進みました。

一晩かけて「エッチの大切さ」を説き、

「毛の処理はしよう」や「おてもやん化粧はいかがなものか」など大変ためになった夜だった。と思う。

そして目覚めた彼女はそのあとからちょっぴり垢抜けるわけです。

だけど残念ながらLottaはその後ニュージーランドに飛んでしまい、彼女とは連絡を取ってなかったの。

が、帰国後同じ病院に復職して再び泰子ちゃんと再会。

やぼったい感じはいくらか良くなったものの、白いソックスを私服にまではいている相変わらずの泰子ちゃんだった。

が、どこでどう見つけたのか「Lottaちゃん!聞いて!アタシ結婚することになったの!!!!」と言うではないか。

泰子ちゃんはそれから間もなく「寿」退職してしまったから詳しい成り行きを聞けずに残念だったが、

泰子ちゃんのおめがねにかなう人が登場したのかと思うとうれしかったワ。

その後泰子ちゃんから「結婚しました」のハガキを頂き、新郎のお顔拝見。

「う~~~ん。微妙」 が感想です。

そうか。泰子ちゃんのタイプはこうだったのか。と一人納得。

でも念願のなかなか高給取りの国家公務員だというではないか。

メガネをかけてて背もすらっと高い。まぁ泰子ちゃんと似たような感じ。といえば想像もしていただけるかしらん。

その横で純白のヒラヒラウエディング・ドレスをまとい勝ち誇った満面の笑みをうかべる泰子ちゃん。

病院の職員のおしゃべりなオバチャンからの情報に寄ると知り合いの知り合いだかを介して旦那と知り合ったらしい。

それにしても「初志貫徹」というか見事に自分の夢を果たしたのねぇ~。

と病院の中でもかなり話題になった。

結婚に対する泰子ちゃんの執念はきっと他の人にはわからない相当なものだったのだろう。

誰もがうなづいた。

Lottaは泰子ちゃんの根性におそれいった。

もう「あっぱれ!」としか言いようがない。

彼女は根性で結婚を勝ち取った。恋愛経験値が低かったのに出合ったばかりの彼を結婚まで持ち込んだ。

これはもうまさしく人生の勝利だよ・・・(その後がどうかってのは置いといてさ)

とりあえず目の前の目標にたどり着いたんだから。

普段は「とりあえず誰かと知り合って結婚したい」なんて結婚に関して「のみ」貪欲な人はLottaは好きになれなかった。

が、泰子ちゃんだけは別である。

彼女ほど貪欲も貪欲、すべてを結婚にもって行くためにエネルギー消費をしていたのなら「頑張れ!とにかく男を捕まえろ!」と応援したくなる。

だから泰子ちゃんが結婚したと聞いた時は本当に心から「おめでとぉぉぉぉぉ~!」と、これしか思い浮かばなかった。

病院中の人が同じ気持ちだったらしい。これだけ人に感服・感嘆される結婚はLottaはまだ見たことがない・・・

懐かしい泰子ちゃん。元気かしら。

足の毛はまだ黒々とはやしっぱなしなのかしら?

初夜はどうだったのかしらと色々気になっております。

おせっかいなLottaでした。

そう。とにかく泰子ちゃんは「根性」で結婚したんじゃないかと思う。

「コレであなたも結婚できる!」なんてknow/how本を出して欲しいものです。

きっと結婚したい女の人から売れる・・・かもしれない?

何はともあれ、気力と根性があればなんでも夢はかなうのかもしれない。とマジで思ったLottaです。









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Last updated  March 16, 2005 11:14:47 PM
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