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カテゴリ:ウチご飯・ソトご飯
ポルトガル系移民が多いニューイングランド。ポルトガル人と言えばシーフードを愛する人達というイメージが強い。聞いた話だが、この辺りの大きな漁港を取り仕切っているのは、だいたいポルトガル系の人達なのだそうだ。 確かに、ぶっきぃ達がお世話になっている魚屋さんはどれもポルトガル系。魚介類好きの我が家にとって、ポルトガル文化は切っても切れない関係になりつつある。つきあっていくうちに、新しい食材を見つけたり、思わぬところで日本とのつながりを発見したり、それはそれは有意義なものである。 その魚屋さんに必ず置いてある木箱。その中に入っているものがずっと気になっていた。 「干し鱈の塩漬け」 Bacalhauというポルトガルやスペイン北部の代表的な食材。起源は500年ほど前の大航海時代に遡る。伝統的にノルウェーやニューファウンドランド沖で獲れた鱈を干して塩漬けにした保存食。ポルトガルの漁師さんはその時代から遠洋漁業をしていたということが窺い知れる。 Bacalhau - バカリャウ、バッカロー、どれが正しい読み方か分らない。某グルメ作家さんはバッキャローで通しているという。 料理の仕方は数え切れない。中でも琴線に触れるのは「バッカローのコロッケ」。水に浸して塩抜きして戻したバッカローを茹でてつぶしたアツアツのジャガイモと合わせ、コロッケの衣をつけて揚げる。これは大変懐かしい味がする。何か昔から食べていたおかずの雰囲気がある。「鱈のコロッケ」で検索すると、日本語レシピが沢山ヒットするので、是非試してみてね。 干した鱈といえば、関西のお正月には定番の「棒鱈」を連想するのだが、バッカローで棒鱈を作れないものだろうか? たまに韓国人のお客さんがバッカローを買っていくのを見かけるのだが、どんな料理に使うんだろう? 最近、ポルトガル料理の美味しいレストランを発見。お昼に時間がある時に、ちょくちょく出かけて行ってはメニューの端から1品1品試している最中である。もちろんバッカロー(Bacalhau)の料理も3種類ランチメニューにリストされている。 写真左上:レストランの壁一面に飾られたお皿 壁のお皿を一枚一枚眺めているうちにあることに気がついた。このブルーと白のお皿の色合いや柄、どこかで見たことがある。そう、ぶっきぃが大好きな有田焼の青絵皿とそっくりな柄のお皿が何枚もある。 南蛮文化はこの国からはるばるやってきたんだね。あらためて実感しているぶっきぃ。ますますこの国のことが知りたくなってしまった。まずは食から深めていこうかな。 大学やオフィス街の一角にあるが、静かで落ち着いたたたずまい。ブドウ棚と花に囲まれたアウトドア席も次回試してみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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