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カテゴリ:なつ-summer 短すぎる夏
この夏もささやかに家の箱庭と職場のレンタル菜園で野菜を作っている。 6月がずっと雨で低温だったため苗の生長が大変遅くなり、夏の短いご当地の野菜作りはいっそう難しくなった。私たちアマチュアもそうだが、近隣のファームに並ぶやせ細ったトウモロコシを眺めるにつけプロも苦労をしているのだと実感する今日この頃。 それはさておき、去年から春蒔きの大根を育てている。真打ちはもちろん8月の頭に種まきしてハロウィーン前に収穫する秋蒔きの大根だが、春蒔きのいわゆる「時無し大根」ローテーションで二度大根が穫れるのはうれしい。 職場のレンタル菜園を借りている同僚には中国系の方々が多い。多くは呼び寄せて一緒に暮らしているご両親の活躍の場として借りているらしい。作っているものは微妙に違うけれど、経験も技術も目を見張るものがあり、水やりなどで同僚と一緒になるときによく情報交換をするようになった。 中国系の彼らが私の畑をみて驚いたのが、夏に大根を収穫していること。セオリー通りなら彼らが驚く通りで、春蒔きの大根はとう立ちして花になり根は太らない。 「試しに植えてみる?」という私のオファーに応えて数人が種をもらいに来た。結果、7月初めごろに白い立派な大根ができてみんな大喜び。「まさか穫れる訳がない」と冷ややかに見ていた同僚たちもびっくり。 そして、来年はやってみたいという人が続出。「時無し大根」が来夏は職場菜園を制覇するかもしれないくらいの人気である。ご当地では日本食材店のえびすやさんで春先になると「時無し大根」の種を扱っている。やっぱりすぐに売り切れるらしい。私はカリフォルニアの種屋さんからも取り寄せている。 予想外のうれしい反響。掘れたての大根ってやっぱりおいしいものね。葉っぱも全部食べるって、大根好きの同僚たちも言っている。
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