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カテゴリ:どたばた生活日誌
アメリカへ来てから仕事をいただくまで随分時間がかかったものだ。そして職や部署を転々としてきたものだ。本人の意思だったりそうでなかったり。 なにはともあれ、いろいろなボスの下で働いて、いろいろな人たちと一緒にプロジェクトを進めてこられたのは自分にとってとてもよい経験と思う。ま、何かと問題も(双方にだけど)あったのだが。 ここ数年来、自分よりもはるかに若いボスの下で働いている。自分は歳をとり、職位はそのまま変わることがなさそうだから自然とそうなる。ご当地の場合、年齢のことでお互いに(建前上)遠慮するという習慣はないので、私にとっては目上のボスである。半年前からボスになったブライアンはたぶんひと回りくらいは若い。優秀、部下思い、おしゃれでルックスも良いので職場内でも人気が高い。 人気者ボスがどうやら結婚するらしいと同僚から聞いたのはつい数日前。そのことを知っているのはごく僅かだという。プライベートのことは仕事場に持ち込まないブライアンらしい。 お相手は誰なんだろう。まさかボスに聞くわけにはいかない。その同僚にそれとなく聞いてみたところ、お相手の名前も男性名だった。決して珍しいことではないが、身近では初めての同姓どうしの「寿」である。 もともと仕事の中と外のライン引きがお見事なボスなので、彼のプライベートライフは未知の世界だったけれど、本人やはり周りの反応を気にする部分もあったのだろう。職場では寿報告はしないらしい。 それではあんまりだ、というごく少数の同僚有志でカードにサインして、みんなでボスのオフィスにお祝いを言いに行った。笑顔いっぱいでとても嬉しそうだったし、そこで初めて幸せそうな表情を見た。それから少し結婚式と披露パーティーのプランなどを語ってくれた。ボスのご両親もボストン入りしていて、週末の結婚式の準備に忙しいらしい。 少し調べてみたけれど、同姓どうしの結婚が認められる国や地域はそれほど多くない。アジアではほとんど無いといっても良い。アメリカ国内でも州によって賛否両論。マサチューセッツは結婚を認めている州のひとつ。 とても幸せそうな今日のボスの笑顔がうれしかった。ホント、お幸せに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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