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今年から裁判員制度導入、他にも被害者参加制度等、色々変わってくるようですね。
今日見たニュースでは、被害者の幼少からの写真をスライド・ショー形式で流した…とか、ちょっとやり過ぎというか、実際の裁判なのにあまりにも実験的すぎるのでは…と疑問を持ってしまいました。 英国で一度、陪審員のいる裁判を傍聴しに行った事があります。 大学で"asylum seekers"をテーマとした課題があったのですが、当時、主に中東や中国、そして東欧からフランスを経てドーバーを越えて英国に不法入国する人々が沢山いました。 その時ニュースで取り上げられていたのが、オランダ人トラック運転手が58人もの密入国の中国人をトマト運搬の自分のトラックに乗せ、荷台の通気孔を閉めてしまい、ドーバーの税関で発見された時は殆どの人が窒息死していた、という事件でした(生存者は2~3名だったと記憶しています)。 ドーバーはケント州にあり、学校はその県庁所在地(?)にあった為、その事件の裁判もそこで行われ、私達は生徒数人で課題のリサーチの為に傍聴に行ったのです。 被告はトラック運転手、その時の論点は『密入国させた』ことより、窒息死させてしまったのが『故意か過失か』という事だったと思います。 テレビでも取り上げられるような大きなニュースでしたし、皆(陪審員も私達も)緊張/緊迫している雰囲気でしたが………、 …裁判の途中で一度、陪審員の1人の男性が、傍聴席(陪審員席と真向かい)にいる私を真っすぐと見、ほんのかすかにうなづいたのです。 化粧もせず、質素な格好にボサボサ頭だった私……、密入国の中国人の遺族か何かと思われたのでしょう。安心させるような真摯なまなざしでした。 傍聴後に近くの喫茶店で一息ついた私達…、私がその話をすると、他の英/欧学生には『気のせいじゃない?』なんて言われてしまいましたが、マレーシア人の友人は、彼女にも別の陪審員の女性が同じような態度をした…と言っていました。 重いテーマの課題でしたが、色々な意味でいい経験でした。 裁判所での出来事も、忘れられないエピソードのひとつです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.26 13:43:41
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