霊性のままに　　ｃａｆｅ　ＨＩＺＵＫＩ

ヒデボンがやってきた。ヒデボンはやろうと思えばいつからでも
ヒーラーになれる素質のある人物。
1年前から何度も
「どんどん周りの人をヒーリングしてごらん。その経験の積み重ねで
君の魂の叡智から、いろいろな手法が湧いてくる様になるよ。
だから、どんどんヒーリングしてみるといい。」
と言ってきた。

1年して彼は私にこう言った。
「ヨーコさん、俺、整体師の学校へ行く。」

「なんで？」

「俺、みんなを治療したい。」

「んじゃ、今すぐに始めたら？」

「俺、やり方判らないから、基礎を勉強するよ。」

「基礎なんて要らないよ。ヒーラーは自分でやって、自分の感覚で
掴んでいくんだよ。その叡智に君の魂は元からアクセスできるんだよ。
自分を信じてやってごらんよ。」

「けど、医学的な知識が欲しい。」

「なんで？医学的な知識なんか微塵も私はないけれど、多くの人々を
ヒーリングしながら、どんどん自分の中に感じるものを捉えて
『内側から聞えるような気がする』感覚を信じて、壁にぶつかっては
自分を観てを続けて、今のヒーラーの自分に至っているよ。

つまりは、自分を信じ続けるだけ。そしてどれだけ宇宙に委ねて
やれるかだけだよ。」

「解かるけど、俺、基本が無いし、やり方も解からないし．．．」

「数をこなしながら、自分で掴むしかないよ。何を学ぼうとも
自分の感覚で試行錯誤して捉えていくだけだよ。基本や医学的知識を
どれだけ詰め込んだとしても、何も保証されないよ。」

そんな問答が続いた。川瀬さんや公君ともヒデボンは同じ話を
していた。ただその過程で自分に気付いたらしい。

「俺って頑固だよね。」

「うん、そうだね。」と正直にこたえた。

それだけでも充分だったかなと思った。頑なな自分に気付いただけ
でも善かったなぁって。

自分を観て、自分を知る旅、そして在るがままの自分を認めて
許して、愛していく旅、それが人生だもの。

川瀬さんが善い事を言っていた。ヒデボンと私と3人で話している時、
「中島さんの人生の歩き方は特殊です。一般的ではない。」

「確かに、私は壁が在ろうが藪があろうが、真っ直ぐ突き進む。
自分が信じたものへと突き進むからなぁ。」

「私は、突き進む前に充分に吟味しますかねぇ。」

「あははは、そうだね。私みたいにガンガン行くってのとは違うね。」

「俺、藪があったら、避ける。」とヒデボン

「私は避けることはしませんよ。吟味するだけで進みます。
避けることはしません。」

そーそー、避けることは繰り返すのよ。避けている人は何度も
繰り返しを体験していくのよ。川瀬さんその言葉はいいねぇ。
ただ．．．ヒデボンに沁みたかなぁ？まっいいかぁ、人それぞれ
好きなように気が済むまでやればいいのさ。

自分の真中に身欲ではなく、感謝が溢れるようになるまで
【メグル情け】は体験させてくれる。