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カテゴリ:美術館めぐり/ART
アンリ・ルソーといえば、 美術の教科書に載っていた絵を思い出します。 「眠れるジプシー女」1892年の作品。 砂漠で寝ている女性のすぐそばにライオンがいるのですね。 「食われるんじゃないか」と ヒヤヒヤしたのを思い出します。 世田谷美術館の 『ルソーの見た夢、ルソーに見る夢』へ 行って来ました。 ルソーの作品はもちろん、ルソーに影響を受けた 画家や写真家の作品も展示されています。 大人になってから鑑賞したルソーといえば 「サン=ニコラ河岸から見たサン=ルイ島」など。 早朝の白っぽい空が何だか物悲しくて。。 おまけに描写されている人物も豆粒の様で 寂しい印象を受けましたねぇ。 ルソーの絵の特徴は妙な遠近感や立体感のなさ のっぺりと小さな人物などですが、 画壇デビュー当時は画家や批評家から 相当叩かれたらしいですね。 評価も時代とともに変化し、 多くの芸術家が影響を受け死後も各国で 展覧会が開かれるとは、ご本人も想像したでしょうかね。 アートの可塑性を示すエピソードですな。 もし行かれるなら 『熱帯風景、オレンジの森の猿たち』の ビビットなオレンジ色を、 『牧場』のヘンテコな構図を 堪能下さいませ~! カミーユ・ボンボワの描くむっちりとした人物が コミカルでインパクトがあったわ~。 ルソー作品をひねった横尾忠則の作品にはクスクス。 個人的には有本利夫の作品が気に入り、 ゼラチンシルバープリントの写真が印象に残りました。 世田谷美術館は開館20周年を迎えたそうです。 緑豊かな公園内にあり、建造物としても モダンでデザイン性に富んでいます。 学生の頃、学芸員資格取得のために美術館や博物館を レポートする授業があったのですが、 訪れた数十の中でも好きな美術館のひとつがここです。 レストランへ向かう回廊。 目を転じれば、緑の中のオブジェも鑑賞できます。 ★『ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」 世田谷美術館 12月10日まで開催。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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