Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2020/05/10(日)06:00

「時間存在」148

時間考察(427)

時間の陥穽148  アリストテレスは「哲学の父」と呼ばれるタレスの自然哲学を基にした人間が肉体を通しては見えない世界、彼の登場までは粗方を神の領域に嵌め込み、実行を全て神に委ね疑問を持つことさえしない、或いは、許されない分野に「形而上哲学」に解決を委ねます。即ち、神の行為の分野である「時間」を、史上初めて体系的に解明に努めた人物になります。なかでも、自然科学を取り扱う論文集の「自然学」第3巻・第4巻は「時間の流れ」を探求するにあたって、時間概念の基礎的理解の基底ともなるべきものとして重要な論文ですが、時間論は「自然学」第4巻で集中的に語られており取り分け重要です。彼は世界における自然を、動いたり変化したりするものに内在的な、「動」乃至「変化」の始原・原因と捉え、そのような自然の根本問題として、文字通り自然の原理となるもの及び運動、場所としての現代的には空間、時間等々を取り上げています。然し乍ら、彼の自然の捉え方、動及び変化と自然は密接な関係を持っているので、自然についての哲学的探究は、「動」に関する考察を中心に展開、世界に静止しているものはないとの見解です。仮に静止している「モノ」があれば、其れは「神」や「常有」として存在することになります。 哲学・思想ランキング

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