時間の陥穽147
アリストテレスは紀元前384年- 紀元322年、質疑応答により知識を探求する弁証法を初めて使用した紀元前490年頃-紀元前430年頃の運動のパラドックスで有名を馳せたエレアのゼノンの思想を哲学的に時間を論じた最初の人間だと云えます。同時代の釈迦(しゃか)も、紀元前5世紀前後の北インドの人物エレアのゼノンと同時代です。、仏教の開祖であるガウタマ・シッダールタ漢訳では瞿曇悉達多(くどんしっだった)は、其れまでのヨーガ思想を哲学的に捉えた人物ですが、説諭は宗教的に昇華され、時間論が登場するには大乗の祖ナーガールジュナ(龍樹)、龍樹は紀元150~250年頃も空論で初めて問題視されいること、アリストテレスはソクラテスと紀元前469年~399年とほぼすれ違いで生き、また、ソクラテス以前の「哲学の父」と呼ばれるタレス(紀元前624年頃~546年頃)もイオニア地方の哲学者、変化する世界を「火」として把握した.ヘラクレイトス(紀元前540年頃~480年頃)も自然哲学の限界を余儀なくされた。「自然哲学」を形而上哲学に範囲を高め抽象化されたものを具象化、敢くまで、観念論的ですが万人が求めれば理解させようと努めたのがアリストテレスです。其の実現がアカデメイア、現在の大学院相当とする学院の創建です。此等の年表系列を鑑みれば、現代世界の思考世界の水準は物理科学技術の現実化を除いては思考論法が確立されていたことになり温故知新が必須となります。
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